Standing up
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自力や介助でなんとか起き上がっても、そこから移動するには立ち上がる必要があります。
※介護を受けている人は「介護ベッド」を使用している場合が多いので、ここでは(布団ではなく)ベッドの前提でお話しします。
立ち上がる動作は、一見大変そうな印象があるかも知れませんが、一般的な人は無意識に「あまり(筋)力を使わない、うまい方法」で行っています。
それが出来なくなると、「(筋)力を使わざるを得なくて、大変(立ち上がれない)」という状態になるわけですね。
【筋力でなく重力を利用で効率化】
「うまい方法」とは、「地球の重力(自分の体重)」を使い、「筋力」をできるだけ使わないで済む方法です。ジェットコースターの例が分かりやすいです。
ジェットコースターは、自分の重さで落ちた後は、その勢いを使って上昇しますね。
立ち上がり時の離殿(お尻が座面から離れる)場面も同じで、上半身を(おじぎするように)前下方に倒す(自分の上半身を落下させる)力を使って、お尻を浮かせます。
ご覧の通り、決して「筋力」でお尻を浮かせていません。
逆に、「筋力だけで」立ち上がろうとすると「真上に」立ち上がろうとするようなもので、かなり大変で疲れる動きになります(試しにやってみて下さい)↓
【頭の位置が低いと上昇しづらい】
さて、ジェットコースターは「より高い所から」落ちた方が上昇する力も大きくなるように、
立ち上がりに関しても「上半身をより高い位置から」落とす方がお尻が浮きやすくなります。
「上半身をより高い位置に=頭の位置を高く保持する」ということです。一般の人は無意識でそれが出来ているから、ジェットコースターの原理を使えます。
ところが、高齢者で多いのは、腰掛けていても体幹の支えが弱く、つぶれたように頭の位置が低くなっているケースです。
これではジェットコースターを低い位置から落とすようなもので、上昇する力も小さくなるため、立ち上がりたくてもお尻は浮きません。
「レナト式リハビリ」では、頭の位置をご自分で「無意識に」高く保てるように、体を土台からつくりますし、
まだ頭が本来の高い位置が戻っていない段階なら、介助者がカンタンに相手の頭の位置を高くして介助する方法もご紹介しています。
【参考動画】
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※画像をクリックで動画へ移動します ↓
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↑ こういう「頭の位置が低い高齢者」をよく見かけますね
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↑ 相手の肩甲骨を操作して、カンタンに頭の位置を高くする介助方法です
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【該当書籍】
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※画像をクリックで説明ページへ進みます↓
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その1「身体の中心を安定させる」
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↑いかなる姿勢や動作も「体の中心=腹筋」が働いてくれないと「力の拠り所」がなく不安定になるため、
腹筋が「自動的に」締まるようにするカンタンな方法をご紹介しています
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その2「身体の土台をつくる」
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↑ 上半身を載せる「土台」が左右均等でなく傾いていたり、太腿の骨を内股に保持できず開脚になると、頭の位置も下がります。
その2では、トントンするだけで「土台」をつくるカンタンな方法をご紹介しています
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その3「身体の柱をつくる」
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↑上半身が横や前後に傾いていると、頭の位置が低くなります。
上半身の「側方の柱」であるウエストの筋肉を、電気のスイッチを入・切するようなシンプルさでつくる方法をご紹介しています
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一方、相手の体の硬さ(特に背面)がジャマして、おじぎが出来ない場合は、ほぐす必要がありますね ↓
その4「身体の硬さをとる」
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↑ 長時間・長期間に不動などのせいで、全身が硬くなっている場合は、重力を使うためのための「おじぎ」をしたくても、背面の筋膜が突っ張ってそれをジャマします。
やみくもにほぐすのは時間も労力もかかって大変なので、効率よくラクに行いましょう
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【Related Video】
※multilingual subtitoles
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※Click the image to move↓
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↑ The hardness of the fascia (on the back of the body)prevents movements↓
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↑ 動作改善はいつもシンプルな「2本柱」で行います
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