余計に体が硬くなった(指が開かず、足首が曲がる、など)
過緊張タイプの片麻痺では「よかれと思って」してあげたことが「逆効果」になり、相手の体を更に過緊張にしてしまうことが非常によくあります。
ご本人とっても、周囲のご家族にとってもツラいことなので、できるだけ「逆効果」なことを避けるべく、どのようなことに注意した方がいいのか(その仕組みも)カンタンに把握しておきましょう↓
【関連動画】
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↑片麻痺になると(脳の制御が効きにくくなると)、もともと力が強い方の筋肉が優勢になりがちです(手でも足でもどの関節でも、基本的に同じです)。
それを「力づくで」戻そうとするのは無理がありますし、麻痺があるとは言え、ご本人が痛がることが多いので、避けましょう
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↑ただでさえ、脳の制御が効きにくくなり、もともと強い筋肉が優勢になりやすいのに、偏った不安定な姿勢による「りきみ」が加わると尚更、バランスが崩れてしまいます
左右対称に近づけることで、本来はリラックスできるはずの筋肉たちをリラックスさせてあげましょう。リラックスなしに曲がっている関節を無理に伸ばそうとすると痛い上に、筋肉は断裂を嫌がって「防御収縮」が起こし逆効果になりかねません
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↑指が開きにくくなったり、足がつま先立ちのようになって来るのも必ず「理由」がありますし、それらが悪化してくるなら、それにも必ず「理由」があります
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↑これらの動画内でもお伝えしていますが、縮こまっている部位を伸ばしたかったら、まずリラックスできる状態にしてあげることが先決です。
腰かけている姿勢ならば、左右のお尻がしっかり座面について、その上に上半身が(左右に傾かず)載っている状態なら、背骨で重さを支える割合が高いため、筋肉はリラックスしやすくなります。
また、仰向け(天井向き)に寝ている状態なら、体を軽く揺すってあげることで体の緊張が低下してくるため、ほぐしやすい状態になって来ますよ↓
【関連動画】
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↑相手の体を軽くゆすってあげる場合は、触る部位の「形状」に合ったゆすり方をしてあげて下さい。
例えば、仰向け(天井向き)に寝ている相手の体をゆする場合、もし相手の「体幹」を触ってゆするなら、体幹の断面の形は「楕円」なので、楕円を転がすような方向に力を加えながらゆすって下さい(腕をゆするなら、丸太を軽く転がすようにゆする、という感じです)。
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体(姿勢)を左右均等な状態に近づけるカンタンな方法は、以下の書籍で詳細をご紹介しています↓
【関連書籍】
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↑上半身が横に傾いていたり、ゆがみがあったりすると、体の重さを背骨で支える割合が減り、その分を筋肉が頑張って肩代わりすることになります。
過緊張タイプの片麻痺では、リラックスすべき筋肉がリラックスできていない状態なのに、ゆがみで更に筋肉が頑張らざるを得ない状況だと「出口」が見えて来ません。
ウエストの筋肉に対するカンタンな介入で左右均等な姿勢に近づけましょう
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↑(腰かけた姿勢で言うと)上半身の傾きを直すには、上半身を載せている土台である骨盤が水平化する必要があります。
骨盤の水平化は「お尻まわりの筋肉」が左右均等でないと実現しないので、カンタンな方法でお尻まわりの筋肉をつくりましょう
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↑ウエストの筋肉にせよ、お尻まわりの筋肉にせよ、体の中心である「腹筋」がまず収縮してくれないと仕事をすることができません。
ご本人がほとんど何もしなくても良いカンタンな方法で、腹筋を締りやすくしましょう
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↑体のゆがみを長時間・長期間放置すると、縮こまっている部位が戻りにくくなってしまい、無理に戻そうとすると痛みを発することもよくあります。
カンタンな方法で、縮こまっている部位をほぐし、伸ばしてあげましょう。柔軟性が高まれば、引っ張られることで起こる痛みなどは出にくくなりますよ
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