「移動(平な所)」が不安定
【よく見られる「現象」】
自宅で床や廊下など「平らな所」を移動するのが不安定なケースに関してです。
不安定さにも色んなパターンはありますが、よくある「現象」は以下のようなものです。
①頭の位置が低い
②両脚の(横への)開き具合が大きい
③壁や手すりなどを使って「伝い歩き」をしている
①~③はいずれも関連があるので、同時に起こっていることが多いです。
例えば、ざっくりとした流れですが、
体の中心である「お腹(腹筋)」が収縮しづらくなり、「力の拠り所」がなくなると
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周辺の筋肉たちが「力の拠り所」を失い、収縮しづらくなる(筋肉はあっても、力を発揮しづらくなる)
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腹筋と周辺筋群とが「協働で」重い上半身を効率よく支えるシステムが機能しにくくなる
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その結果、①の「頭の位置が低下」や、②の「脚を広げる」ことにつながる(骨同士の本来の位置関係に戻しづらくなる)。
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その状態で歩くと転倒しそうなので、無意識にでも、③壁や手すりを使うようになる
という感じですね。
【関連動画】
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※画像のクリックで動画へ移動します↓
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↑上記①~③のような現象を「転倒前の兆候」と捉えて注視しておくと、転倒事故を防げる可能性が高まりますね
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【カンタンな対応】
では、どうすればいいかというと、「上半身を支える効率よいシステム」を再びつくってあげるだけです。
「レナト式リハビリ」では、とてもカンタンな方法で行いますよ。
まずは、「体の中心」かつ「力の拠り所」であるお腹(腹筋)が収縮しやすいようにしてあげます。そうでないと、周辺の筋群たちが一緒に働きにくいためです。
【関連書籍・動画】
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↑カンタンな方法で、腹筋が「自動的に」収縮しやすくなるようにします。10秒あれば出来る方法なので、ご自分で試してみて下さい
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↑お腹(幹)に力が入らない状態で、手足(枝葉)の筋トレをしようとしても非効率です。先にお腹に力が入る(自動的に腹筋が収縮できる)ようにしといてあげましょう
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次に、周辺の筋肉たちを整えてあげます(お尻まわりやウエストなど)
「レナト式リハビリ」では、ドアをノックする ように、トントンするだけでつくります↓
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上半身の側方の柱である「ウエストの筋肉」 も、カンタンな方法でつくります↓
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【本来の効率的なシステムへ戻す】
大事なパーツ(お尻などの筋肉)がつくられ、腹筋を中心にそれらが連動できるシステムを再構築してあげたわけですから、
本来の上半身の支え方(効率よい支え方)に戻って来ます。すると、「最近は伝い歩きをしてないね」ということになって来ますよ。
ちなみに、上半身を効率よく支えるシステムが機能しなくなる兆候としては、他にも以下のようなものもありますよ。
いずれも、お腹(腹筋)を中心に、周辺の筋群が連動して働けなくなって来ていると起こりやすくなる現象(兆候)です↓
【関連動画】
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↑上半身を効率よく支えなれなくなって来ると、腰掛ける時や横になる時に「ドサッと」落ちるようになって来ます
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↑お腹(腹筋)を中心に周辺の筋群が連動しづらいので、今ある筋肉の力を発揮しづらくなって来ます
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【頭は低くないけど、不安定な場合】
脚の運びがスムーズでない場合は、脚を浮かせて移動させるための「体重移動」がしっかりできていない可能性があります。
その仕組みや対応などに関しては、