足先が、左右非対称(足首が曲がりやすい)
麻痺側の足首でよく起こりやすいトラブルは、
主に以下の2つですね。
①内側に曲がる
②(つま先だちのように)足の裏側に曲がる
①に関するケアなどは、以下の関連動画で
ご紹介しているので、参照して下さい↓
【関連動画・書籍】
|
※画像のクリックで動画へ移動します↓
|
↑ 基本的には、どの関節でも同じことです。
もともと強さの異なる筋肉同士のバランス をとっていた脳が、制御してくれなくなる ので、強い方が前面に出てしまいます
|
次に、②に関しては、以下の動画で少し
お伝えしているので、参照して下さい↓
【関連動画】
|
↑ 麻痺のせいで、床などの「環境」を うまく感じられていないため、最適な 筋肉の緊張に自動調整がしづらい状態です。
|
①にせよ②にせよ、
筋肉の立場としては、(足首を戻すべく)無理
にグイグイやられるのは、断裂の恐れがある
ため、イヤがります。
無理にグイグイされて伸びるどころか、更に
縮こまって「防御」することも多く、「悪化
した」「逆効果になった」ということも
起こりやすくなります。
その上、麻痺があっても、グイグイされると
痛い場合もあり、ご本人が「拒否」を始めて
しまう可能性も増します。
無理に整えようするのは、文字通り「理が無い
=理にかなっていない」ので、誰にとっても
メリットがありませんね。
更に、①にせよ②にせよ、特に困るのは、床に
ベタっと足の裏がつけないために、立って体重
を載せる土台として機能しづらいことです。
足首が曲がったまま立ってもらうのは、不安定
で危険な上に、負担のかかる足部に痛みや損傷
を起こしかねないので避ける必要があります。
では、ご家族がどうすればいいか(どうできる
か)というと、
①に対するアプローチの例は、上記の動画の中
で、お伝えしています。
②に関するアプローチの例としては、腰掛けた
状態でリラックスできるようにしてから、
足の裏と床とを、少しずつ仲良くさせて行く
方法があります。
②の状態は、言ってみれば、足(の裏)と床と
がケンカしている状態なので、馴染ませて行く
アプローチになります。
その際に大事なのは、体の「ゆがみ」を出来る
だけ左右均等に整え、本来のリラックス状態
に近づけた上で行うことです。
腰掛けた姿勢で言うと、お尻の筋肉(のボリュ
ームや弾力感)に左右差があると骨盤が横に
傾くため、その上に載る上半身も連動して傾き
やすく、背骨でうまく上半身の重さを支え
にくくなります。
骨で支えにくくなった分は「筋肉が肩代わり」
して支えねばならないため、筋肉が無理する
限り、「過緊張」な状態から抜け出しにくく
なります。「過緊張」から抜け出せないと、
足(の裏)が床とは、仲良くできませんね。
「急がば回れ」です。
お尻の筋肉を左右対称にして行くのは、「トン
トンする方法」でカンタンにできますし(完全
な弛緩麻痺を除きますが)、
ウエストの筋肉もカンタンな方法で左右均等に
近づけられるので、ゆがみが少ない姿勢に近づ
ける(背骨で上半身の重さを効率よく支える
ようにする)ことで、本来リラックスすべき
ところをリラックスさせてあげましょう。
足の裏が床と仲良く出来る(ベタっと床につけ
る)ようになれば、そこに体重を載せることが
出来始めるので、両下肢への荷重→立ち上がり
→移乗や歩行へと進みやすくなりますよ。
【関連動画・書籍】
|
↑「レナト式リハビリ」では、麻痺側の お尻の筋肉もトントンするだけでつくって 行きます(完全な弛緩麻痺は除きますが) |
|
筋肉が左右均等化しないと、不安定な 姿勢になるため、過緊張な状態から 抜け出しにくくなります。
|
【関連動画・書籍】
|
↑ ウエストの筋肉が痩せて弱い側に上半身が 傾く場合もあれば、その逆(強い側)へ 傾く場合もあります ↓ |
↑ ウエストの筋肉もカンタンな方法でつくり ましょう。左右均等な上半身なら、重さを 背骨で受けて筋肉はリラックスしやすく なります |
【関連動画・書籍】
|
↑ お尻にせよウエストにせよ、筋肉をつくる 際には、「先にお腹(腹筋)」が自動的に 締まるようにしておく必要があります。
お腹の力が抜けていると、周辺の筋肉も 力が入りませんからね
|
↑ パーツである各筋肉をつくっても、それら が仕事してくれないと意味がありません。
筋肉が収縮連鎖する「起点はお腹」なので 腹筋が締りやすくなるようにしましょう |
【参考動画(専門職向け)】
|
↑ リハビリ専門職(関連職)の人には、 このような動画でもご紹介しています
|