「寝返り・起き上がり」が不安定
動作改善のシンプルな「2本柱」は、
①動作改善に不足するものは、足す。
②動作改善をジャマするものは、取り除く(減らす)。
これだけです。
現在ご本人がベッドや布団の上で寝返ったり、起き上がったりする動作に苦労しているなら、この「2本柱」の視点で見てあげて下さい。
例えば、 寝返り に関して言うと、
①は腹筋やウエストの筋肉の収縮力の低下
②は体・筋膜の硬さ(それにより上半身が板状になり、転がりにくい)
などがあり得ます。
【参考動画】
|
①の腹筋に関して↓
|
①のウエストの筋肉に関して↓
|
②の転がりをジャマする硬さに関して↓
|
|
また、 起き上がり に関して言うと、
①は(寝返りと同じく)腹筋やウエストの筋肉の収縮力の低下
②は体・筋膜の硬さ(背面が伸びにくいために腰を境に胴体が曲がるのをジャマする)
などがあり得ます。
【関連動画】
|
②の胴体が曲がることをジャマする硬さに関して↓
|
|
あまり動けない人に対してもカンタンに施せる 「レナト式リハビリ」の対応策で該当するのは寝返り・起き上がりともに、①に関しては主に以下のようになります(青文字は各説明ページへリンクしています)。
・腹筋が自動的に締まるようにする→その1
・ウエストの筋肉をつくる→その3
(踏ん張るために→その2で「お尻の筋肉」もつくる方がベターです)
同じく、②に関しては
・硬さを取り除く(軽減する)→その4
また、②は伸びなさでジャマするだけでなく、伸びないのに引っ張られることで「痛み」を発してジャマする場合もあるので対応が必要ですね(起き上がり時の腰痛など)。
ちなみに、寝返りよりも起き上がりの方が重い上半身を完全に空中に浮かさねばならない分、難度が高いです。
寝返りが困難だと、褥瘡(床ずれ)をつくってしまいやすくなりますし、起き上がりが困難だとベッドから離れられません(介助者の負担が大きくなります)。