「訪問リハビリ」で結果を出せず困っている人

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最初の就職先が訪問リハビリの場合は別ですが、以前に勤めていた病院や施設などでのリハビリに比べて、訪問リハビリはどのような要素が異なっていますか?

 

 

 

 

 

 

おそらく、ざっと思い浮かぶだけでも、以下のような要素が大きく異なりますね;

 

 

 

 

 

①介入頻度できる頻度が少ない(週1回のケースが多い)のに、具体的な効果(改善)を出すことを求められる。

 

 

 

 

 

②そのため、利用者さんの体調不良などで1回休みになるだけで、約半月も介入できなくなる(積み重ねによる運動学習を進めにくい)。

 

 

 

 

 

③独居の利用者さんの場合は、訪問すると失禁していたりする場合もあり、リハビリ以外のことに時間を割かざるを得ない場合まである。

 

 

 

 

 

④ご自宅(利用者さんのホームグラウンド)で行うため、リハビリ室にあるような機材がないだけでなく、部屋の中が不衛生だったり物が多かったりして、必ずしもリハビリに適した環境でない

 

 

 

 

 

⑤一人で訪問しているため、すぐに相談できる医師や看護師、セラピストがそばにいない。

 

 

 

 

 

⑥ご本人やご家族が(病院や施設などでは遠慮して出さなそうな)要求や無理難題を出してくる場合がある。

 

 

 

 

 

⑦本来なら在宅は困難なケース(身体能力の低さに対し家庭内の介護力不足など、施設入所が妥当なケース)でも、ご家族やご本人の希望で、転倒などをさせず在宅生活を維持させないといけないケースがある。

 

 

 

 

 

⑧ご本人が一日中横になっていて(座っていて)、動きたがっていない(動く機会を持とうとしない)ケースがある。

 

 

 

 

 

⑨(経済的な理由などで)エアコンを使っていない高齢者も多く、冬場は体がガチガチに硬くなっている所からリハビリをスタートさせねばならないケースもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これらを見るだけでも、訪問リハビリで良い結果(具体的な効果)を出すのは、非常に難度が高い作業であることが分かります。

 

 

 

 

 

 

新人だと訪問リハビリの事業所が採用したがらないのは、当然のことと言えますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上記の要素はいずれも、設備や環境が整った病院や施設では気にしなくて済むものです。

 

 

 

 

 

 

あなたがもし、病院や施設などの「恵まれた環境なら、良い結果を出せる」というのであれば、そのようにした方がいいでしょう。

 

 

 

 

 

 

しかし、「なんとか訪問リハビリの分野で踏みとどまりたい」と願うなら、具体的にギャップを埋める作業が必要になります。

 

 

 

 

 

 

そうでないと、「ただ単に訪問して、リハビリのようなことをしているだけ」とか、「良くはなってないけど、悪くもなってません」という、なんとも曖昧なことしか出来ないことになりかねませんね。

 

 

 

 

 

 

今後ますます「超高齢社会」になり、病院や施設に入れない高齢者(または経済的な理由などで在宅生活を継続したい高齢者)が増えて行きます。

 

 

 

 

 

 

在宅医療のニーズは高まる中で、訪問リハビリを戦場に選んでくれたあなたは貴重な存在です。あなたが訪問リハビリに留まれるよう、少しでもお役に立てるよう、以下にフローを用意してみました;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたが訪問リハビリで

 

結果を出せていない理由は

 

特に何だと分析していますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 →介入頻度の少なさ

 

 

 

 

 →利用者さんの体の状態(不動時間が長すぎる、エアコン不使用で硬すぎる、など)

 

 

 

 

 

 →ご家族の要求に無理がある