第329号:レナト式リハビリのフロー232:片麻痺への対応144 〜片麻痺関連の余談83:〜街中で見かける介助77〜

 

 

 

<第329号(2025.8.9)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜


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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。










第329号は、こちらです↓




■レナト式リハビリのフロー232

  「片麻痺への対応144 〜片麻痺関連の余談83:〜街中で見かける介助77〜」




■編集後記:「自作クーラー」づくりが、結構たのしい(^^)/


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■レナト式リハビリのフロー232

  「片麻痺への対応144 〜片麻痺関連の余談83:〜街中で見かける介助77〜」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。

介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、

介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、

リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。








片麻痺の過緊張タイプの人に対応するにあたり、留意せねばならないのは、

「逆効果」なことをして、「悪循環」にハマってしまう人を、適切な方向へどう導くか、ということです。

ご本人の頑張り屋な性格や、不安にかられた周囲の人からの無理なアプローチなどにより、

「努力すればするほど、ぎこちない動きになるし、過剰な緊張の体を放置すると余計に硬くなる(その悪循環から抜け出せなくなる、苦しみや危険、介助量も増える)」という、やるせない状況になりかねません。









ここしばらくは「立ち上がり動作」を代表例に「悪循環」と「好循環」の状態を比較して来ました。

ただ、実際の生活では「立ち上がって終わり」ではないでしょうから、

最近は余談的に「立ち上がった後の動作」に関してお伝えし始め、「移動」の次に「移乗」に入っています。

第326号では、ご自分の体で「移乗」を、以下の4つの要素を意識してやってもらいました↓










1)移乗先の物体(車いす他)は、どこに・どの向きで用意されていると移乗しやすかったか

2)両足の位置や動きは、どのようだと動作しやすかったか

3)動作中、頭の位置は上下したか(いったん立ち上がって方向転換したか)、あるいは、中腰のまま水平移動したか

4)手はどう使うと、移乗しやすかったか








「移乗」が出来れば「寝たきり」を防ぎやすくなるので、一つひとつ掘り下げて行きましょう('ω')

今回も上記3に関してです。一度立ち上がってから方向転換する場合は、

立ち上がる能力に加えて「(立った状態で)方向転換する能力」も求められ、

それは片足ずつ浮かす(=反対側の脚で体を支えて、滞空時間をかせぐ)能力が必要になるということです。









「片足を浮かせる滞空時間」の際に鍵になるのは「骨盤の移動」と「その移動先での保持能力」で、

それらが出来ていない場合の考え方は、いつものように「改善の2本柱(「不足するもの」と「ジャマするもの」)」にアプローチします。

「不足」は例えば、(移動先の側の)お尻まわりの筋肉(中でも外側上部)が不足していると、

骨盤を移動できても、そこで保持しづらいし、そもそも、ちゃんと保持してくれる感じがしない所へ(体は)骨盤を移動したがりません。









ちなみに、レナト式リハビリでは、こういう不足する筋肉に対しては、

「トントンするだけ」で、筋肉のボリュームや弾力感を増し、

「支えられる根拠」をカンタンにつくって行きます↓

【参考動画:トントンに関するもの】
https://www.youtube.com/playlist?list=PL87Hh0oDQOddlrUTKub3gp7hUxgsd26uT

【参考書籍:家族もできるリハビリ・シリーズ その2】
https://no-pain-yes-gain.com/free/w11548157614








次号では、「改善の2本柱」のうち、

動作(骨盤移動)を「ジャマするもの」の方を見て行きましょう。

何かの動作が出来ていない場合は必ず、「不足」と「ジャマ」の2本柱の視点でみないと、

片手落ちなアプローチになりかねないので、注意が必要ですね(^_-)-☆



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■編集後記
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「夏場の停電」は想像したくもありませんが、起こり得ます。

最近の40度近い暑さだと、窓を開けても熱風が入ってくるだけなので( ;∀;)、

どうやって涼しさを確保するか(体温を下げるか)というのは、かなり深刻なテーマですね。

そんな中、私は最近「自作クーラー」づくりを楽しんでいます。










100円ショップで材料を揃え、割安に冷風を出させるものです(部屋全体は冷えませんが)。

色んな人が動画を出してくれているので、それらを参考にしています。

今は中身を保冷剤にして実験していますが、保冷剤も停電だと冷凍庫で作れないので、

今後は尿素などを使って、電気不要で冷風を出せないか試してみる予定です。




















最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。

では、また次回をお楽しみに!



(レナト)











・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172