第292号:レナト式リハビリのフロー195:片麻痺への対応107 〜片麻痺関連の余談46:〜街中で見かける介助40〜
<第292号(2024.11.23)>
☆★☆──────────────────────────────────────
家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜
─────────────────────────────────────────
発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。
第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。
拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。
第292号は、こちらです↓
■レナト式リハビリのフロー195
「片麻痺への対応107〜片麻痺関連の余談46:〜街中で見かける介助40〜」
■編集後記:「生み出す」のは、楽しいですね。
_______________________
■レナト式リハビリのフロー195
「片麻痺への対応107〜片麻痺関連の余談46:〜街中で見かける介助40〜」
_______________________
今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから
「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓
「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓
https://no-pain-yes-gain.com/free/w186
今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。
片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、
片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。
いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。
「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。
介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、
介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、
リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。
今回も、片麻痺者の動作能力を上げて、介助者の負担(介助量)を減らす話には変わりありません。
さらに言うと、レナト式リハビリでよく登場する「改善の2本柱(足りないものは足す、ジャマするものは取り除く)」の、「ジャマするものは取り除く(減らす)」の方の話になります。
片麻痺者(過緊張タイプ)の「体(筋膜)の硬さ」は動作をジャマするので、それをを取り除いたり(減らしたり)、普段から柔軟性をできるだけ保つように先手を打つことで、
ご本人の動作能力の向上や事故リスクの軽減、介助者であるあなたの介助負担の減少などを目指しましょう。
効率よくサッと筋膜(筋肉)を緩めることで、体の柔軟性を取り戻したい場合、
概要としては、筋膜ラインの「交点」を狙ってほぐすと手っ取り早いので、
具体的な方法などをご紹介すべく、(ご自分の体で試しやすい)手首からご紹介を始めています。
【参考:比較的ササっと、全身の硬さを取りやすい方法の本】
https://no-pain-yes-gain.com/free/w362
最近はセルフで行う方法に入っています。
介助者であるあなた自身、ご自分の体をケアしないと(柔軟に保たないと)、
体が硬くなり→介助動作を行う際に痛める→痛みのせいで介助(介護)が余計に大変になる、というパターンに陥りかねません。
在宅ケアを何らかの事情で選んでいる場合は、介助者の健康維持は鍵になりますね。
痛みまで行かなくても、「コリ」に悩まされる人もいるでしょう。
前回は、よく「コリ」が起こる部位である「肩甲骨付近」に関して、
その「真裏」にある「胸付近」をゆるめる方法についてご紹介しました(右肩甲骨付近にコリがあるなら、右胸付近をほぐす)。
今回は、(頭上から見て)「対角線」にある、「反対側の(左)胸付近」をほぐすことをご紹介します。
体は「立体」なので、「裏」と言っても、見る角度が異なれば、色んな「裏」があります。
例えば、頭上から胸部(胸郭)を見た際、体を前後で捉えると、右肩甲骨の真裏は右胸ですが、
胸郭の断面は楕円形なので、体を対角線的に捉えると、右肩甲骨の裏側は左胸になるのはイメージできるでしょう。
【参考動画:体は立体なので、裏側をゆるめるとラクになるお話】
https://www.youtube.com/watch?v=P881ZdNjsrg&list=PL87Hh0oDQOddcjvPF-0dvutm6kVMe4eI7&index=1
なので、右肩甲骨付近のコリを感じている場合、右胸付近をゴシゴシやってもラクにならなければ、次は左胸をやってみる、という具合です。
これが発展してくると、「体を真横から見た際の(右肩甲骨の)裏側はどこだろう」などと考えるようになります。
「体を真横から見て、右肩甲骨の対角線にある裏側は、右脚前面?、さらに正面から見た対角線も加えて左脚前面?」と立体として捉えていくと、いくつかの「裏」が出て来ます。
「じゃあ、どこをゴシゴシでほぐせば、右肩甲骨のコリが最もラクになるか比べてみよう」となるわけです(^_-)-☆
本文が少し長くなってしまったので、背中にタオルをゴシゴシするお話は次号でさせてもらいます。
単純に長いタオルを使えば、ご自分の体の隅々までゴシゴシでき得るので、セルフケアに使ってもらえれば幸いです。
高齢者の在宅生活(介護生活)は、介助者の健康維持が崩れると継続不可になりかねません。
介助者である「あなたの体」をいたわってあげることで、在宅生活を少しでも長く送れるといいですね(^O^)/
_________________
■編集後記
_________________
ポータブル電源と、それに給電できるソーラーパネルを買いました。
災害時やキャンプなどに役立つものですが、実際に使っていると、太陽光発電そのものが私は楽しいです。
私のパネルは少ないW数の設定なので、あまり大量の発電はできませんが、
少しずつでもポータブル電源が充電される様を見ていると、少しずつ貯蓄できているようで嬉しいです。
これまでの生活では、エネルギーにせよ飲食物にせよ、
「自分で生み出しているもの」が無く、全て購入していました。
今回は少量ながらも自分でエネルギー(電力)を生み出せていることが楽しいです。
まだ野菜つくり等を始めてはいませんが、いずれそういうこともやってみると楽しいんだろうなあ、と想像します(^_-)-☆
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、
早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。
では、また次回をお楽しみに!
(レナト)
・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46
・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172