第263号:レナト式リハビリのフロー167:片麻痺への対応78 ~片麻痺関連の余談17:~街中で見かける介助11~

 

 

 

<第263号(2024.5.4)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~


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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 










第263号は、こちらです↓




■レナト式リハビリのフロー167

  「片麻痺への対応78 ~片麻痺関連の余談17:~街中で見かける介助11~」




■編集後記::「再現性のある方法」なら、積み重ねればいいだけです






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■レナト式リハビリのフロー167

  「片麻痺への対応78 ~片麻痺関連の余談17:~街中で見かける介助11~」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








ここしばらくはずっと、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話を進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









最近は余談的に、「片麻痺に関するその他」に進んでいます。

これまで「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えし、最近は「介助」でした。

ただ、介助量やリスクを減らしたいなら、その場での介助スキルに頼り過ぎるより、

普段から(介助対象である)ご本人の能力を、リハビリで向上・維持しておいた方がいいですね。








動作などの「安定」の要因を知るには、逆の「不安定」の要因を知ることが大事です。

前号でご紹介した、片麻痺の過緊張タイプによく見られる「不安定要素」は、以下です↓

1)足(の裏)が床や地面とケンカし、うまく接地できないし、体重を載せられない。

2)左右の脚に交互に体重を移動しづらく、抜重した脚を進みたい方向へ動かせない。

3)2の抜重した脚を動かす際、必要な「滞空時間」をかせげない









今回も上記の3関連です。

段差や傾斜の所では、浮かせる脚の「滞空時間」がより必要になりますが、

そのために欠かせない要素として「骨盤の移動先での保持」に必要な「お尻まわりの筋肉」をしっかりさせる必要があります。

以前にもご紹介した「トントンするだけ」の方法で対応しますが、効率よくやりたいですね。








お尻まわりの筋肉に限らず、力が抜けたフニャフニャの筋肉に対してトントンしても、あまり効果(変化)は起こりません。

トントンする刺激は筋肉の緊張を高めるものですが、もともとある程度緊張が高まっている状態の筋肉に対して行うと効果的です。

今回ターゲットになっているお尻まわりの筋肉の場合は、

どういう工夫(準備)をしてあげると、緊張が高まった状態になるでしょうか(復習がてらやって行きましょう)。








まず、レナト式リハビリでは必ずアプローチする部位である「お腹(腹筋)」に注目します。

体の中心であるお腹に力が入っていないと、その周辺の筋肉たちにも力が入りづらいのは、あなたの体ですぐ確認できますね。

例えば、(背もたれ無しで)腰かけた状態になった際、ご自分の手でお尻まわりの筋肉を触り、ボリュームや弾力感がどの程度か確認してみて下さい。

その際、頭の位置が高い姿勢(いわゆる良い姿勢)で触ってみると、あとでお腹の力を抜いた姿勢と比較しやすいです。








続いて、お尻まわりの筋肉に手をあてたまま、お腹(腹筋)の力をわざと抜いてみて下さい。

多少体幹が曲がり、頭の位置も下がりますが、

お尻まわりの筋肉の緊張が下がる(少しフニャっとする)のが感じられるでしょう。

つまり、頭の位置が低い(お腹の力が抜けた)状態に相手に対して、お尻にトントンしても効果が乏しいわけです。








お尻まわりの筋肉をトントンする際の相手の姿勢は、

腰かけた姿勢で行う場合は、できるだけ頭の位置が高い(いわゆる良い)姿勢で行って下さい。

車椅子など背もたれによりかかっている状態なら、背もたれから離れてもらうと良いですし、

背もたれ無しで頭の位置を高くしづらい(体幹の支えが弱い)人には、これまでもご紹介して来た体幹をしっかりさせる方法を行って下さい。







今回はお腹(上半身)に関してでしたが、次号では脚(下半身)に関するお話へ進みましょう。

同じく、トントンするお尻まわりの筋肉の緊張が下がってしまう姿勢をあなたの体で試してもらいつつ、

どうすればそれを防げるのか(相手にどういう姿勢を取ってもらうと良いのか)をお伝えする予定です。


【トントンするだけの方法を取り上げた書籍】

https://no-pain-yes-gain.com/free/w11548157614





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■編集後記
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為替レートの変動が大きくなっています。

ドル円だけを見ても、(介入があったのか)大きく上下動していますね。

短期的な利益を狙う投機のトレードをする人にとっては、

ドキドキハラハラする局面かも知れません。








今年は新NISAも始まり、投資の世界に足を踏み入れた人が多そうですが、

株にせよ為替にせよ、「資金管理」ができないと、遅かれ早かれ破綻しやすいものです。

短期的に大きな結果(利益)が欲しい気持ちは察しますが('Д')、

リハビリと同じく、自分のやっていることを「検証」しながら「再現性のある方法」を見つけて下さい。

そうすれば、それを繰り返すだけで良い結果が出やすいし、一生使えるスキルになりますよ(^_-)-☆












最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい

では、また次回をお楽しみに!



(レナト)











・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172