第255号:レナト式リハビリのフロー159:片麻痺への対応70 ~片麻痺関連の余談9:~街中で見かける介助3~

 

 

 

<第255号(2024.3.10)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~


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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 










第253号は、こちらです↓




■レナト式リハビリのフロー159

  「片麻痺への対応70 ~片麻痺関連の余談9:~街中で見かける介助3~」




■編集後記:日本人が世界に発信する意義





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■レナト式リハビリのフロー159

  「片麻痺への対応70 ~片麻痺関連の余談9:~街中で見かける介助3~」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








ここしばらくはずっと、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話を進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









最近は余談的に、「片麻痺に関するその他」に進んでいます。

ここでは、「リハビリ専門職の立場から言うと、こういうことはおススメしない(逆に、オススメする)」という要素を、

理由つきでご紹介して行くイメージです(私見ですが)。

これまで「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えし、最近は「介助」です。









街中では時々、片麻痺の人が歩いているのを見かけます。

一人で歩いている場合もあれば、介助者がついている場合もありますね。

片麻痺(特に過緊張タイプ)の人への介助では「緊張が高まりそうな場面」を認識した上での予測が重要ですが、

普段から緊張が高まりやすい要素を減らしておけると、屋外での(歩行)介助におけるリスクも減らせます。









まずは前号でもご紹介した、筋緊張が高まりやすい要素の中の「不安定な姿勢や動き」と「精神的に緊張」を振り返ります。

片麻痺の人に限らず人間は、自分の状態が不安定だと感じると体の緊張が高まりますし、

何らかの困難を察知して精神が緊張すると、

(まだ困難が起こっていなくても)体の緊張も高まりますね。








極端な例としては、片脚に痛みがあり体重をかけられない場合、

もう片方の脚だけで体重を支えるので体の緊張が高まりますし、

痛い側の脚を使わざるを得なさそうな状況を目の前にすると、精神的な緊張も高まります。

そして、「不安定な姿勢や動き」と「精神的に緊張」とが互いに影響し合う状況もよくありますね。








ならば、普段のリハビリを通して、できるだけ不安定になる状況を減らしておけば、

精神的な緊張が高まる(それにより、片麻痺の過緊張タイプの人の動作が硬くなる)可能性を減らし得ます。

物理的に「安定」を感じられると「リラックス」できるのは人間に共通した性質なので、

「安定」を得るためのリハビリを行うわけです。









「安定」を知るには、「不安定」を知ることが手っ取り早いです。

姿勢(そこからの動作)が「不安定」になる物理的な要素はいくつもありますが、

あえて要素を絞り込むと、以下になります↓


<これが出来ていないと、誰しも不安定>

1)足(の裏)が床や地面とケンカせず、うまく接地できる。
2)左右の脚に交互に体重を移動し、抜重した脚を進みたい方向へ動かせる。
3)2の抜重した脚を動かす際、必要な「滞空時間」をかせげる。









次号では、上記の1~3を深堀りして行きます。

屋外でも屋内でも、筋緊張が高まり→動作が硬くなり→転倒→大ケガ→手術・入院となると、色々と大変です。

ご本人も大変ですし、対応するご家族も大変です。

普段からリハビリで、そのリスクを減らしておきたいですね。









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■編集後記
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有名な日本の漫画家が亡くなったというニュースが入って来ました

世界中でかなり愛された作品を生み出した人です。

漫画は今でこそ、(国を問わず)大人も読むようになって来ましたが、

ひと昔前までは「子供が読むもの」「学校の成績を下げるもの」的な目で大人達から見られることが多かったですね。








私は「コミュニケーション」に関する本も出版したことがあります

「コミュニケーション」は語源的にも「(相手との)共有」が肝なので、

「コミュニケーション能力」が高いというのは、「共有率を高める能力」のことだ、という話を作品の中でしています。

【関連作品:コミュニケーション系の本】

https://no-pain-yes-gain.com/free/w394








漫画は世代や国籍、宗教などの(人間が勝手につくった)壁を、アッサリと越えて行きます。

多くの人と「共有率」を高められるツールとしては、もしかしたら世界屈指のものかも知れません。

その中には、作者の価値観やメッセージが込められているわけですから、

世界的にも調和を重んじる民族である日本人がその主役を担うことは、地球全体にポジティブな影響を与えそうですね(^_-)-☆










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい

では、また次回をお楽しみに!



(レナト)











・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172