第188号:レナト式リハビリのフロー92:片麻痺への対応3 ~上体が横に傾く主な2ケース~

 

 

 

<第188号(2022.11.26)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第188号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー92

  「片麻痺への対応3 ~上体が横に傾く主な2ケース~」



■編集後記:想い、願い、そして行動






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■レナト式リハビリのフロー92

  「片麻痺への対応3 ~上体が横に傾く主な2ケース~」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








前々回からは、レナト式リハビリのフローの中でも、新しく「片麻痺」関連に入りました。

片麻痺自体は脳卒中後遺症ですが、それを通して一般の高齢者のリハビリにフィードバックできるものが沢山あるので、

片麻痺への対応と併せて、色々とご紹介して行きます。

上記URL内に書き切れなかった関連情報などもご紹介して行く予定です。








今回も、ご家族がやれることの復習からスタートです。

麻痺自体のリハビリ治療は、専門職の出番です。ご家族ができ得るものとしては、ざっくり以下のようになります↓

1)本来の「安定の柱」をつくり、リラックスすべき所をリラックスさせてあげる(ほぐすなら、その上でほぐす)。

2)逆効果(過緊張の悪化や、それによる体のゆがみ・痛みの増大、動作能力の低下など)になることを、ご本人にしない(させない)。








前回からは1に関して始めており、「骨で効率よく体を支えた方が筋肉はラク」という話の概要をお伝えしました。

体が歪んで来ると、体の重さを骨で支える割合が減るため、その分、筋肉が肩代わりして頑張るので疲れます。

使い過ぎの筋肉は硬くもなるため、体の歪みが増したり固定化したりしかねません。

脳卒中後遺症の片麻痺の人(過緊張タイプ)なら、更に過緊張が進んでしまい、介助がままならなくなったりもします。








そこで今回からは、「よくあるゆがみのパターン」と「そのカンタンな対処方法」をご紹介して行きます。

片麻痺でない一般の高齢者などにとっても、姿勢保持や動作能力の改善(その分、介助量が減る)ことにつながるので、大事ですね。

「よくあるゆがみのパターン」はいくつかありますが、まず目立つのは、腰かけている姿勢が横に傾いているケースです。

横に傾いていると、上体の重さを背骨で支える割合が減るため、その分、体幹の筋肉などが無理して支えざるを得なくなり、

腰や背中などの「痛み」などにつもながりやすくなります。








腰かけた姿勢で体が横に傾いているケースを、大きく2パターンに分けると、以下のようになります↓

A)土台(骨盤)が水平でなく、その上に載る上体が傾いてしまう場合

B)土台(骨盤)は水平だが、その上に載る上体自体が傾いている場合

※AとBの複合もあり得ますが、その場合は土台をまず水平にすれば上体自体が横に傾いているか判明します。







土台に関しては、お尻の筋肉のボリュームや弾力感に左右差があると当然、痩せている側に傾いてしまいます。

傾いた土台の上に載る上体は、どうしても左右均等を保てないのはイメージしやすいでしょう。

この場合の「レナト式リハビリ」の対応としては、痩せている側のお尻の筋肉を「トントンするだけ」です。

(完全弛緩タイプでなければ)麻痺側のお尻の筋肉でもしっかりさせることが出来るので、土台の傾きを改善できますよ。


【関連動画:トントンするだけの筋トレ】

https://www.youtube.com/watch?v=xxYTVsBDIM0&list=PL87Hh0oDQOddlrUTKub3gp7hUxgsd26uT&index=1


【関連書籍:身体の土台をつくる】

https://no-pain-yes-gain.com/free/w11548157614






次号では、上記のBに関して、仕組みと該当する「レナト式リハビリ」のお話に進んで行きます。

リハビリは最初から頼れる専門職にお願い出来るに越したことはありませんが、

何らかの事情でそうも行かない場合や時期は、ご家族がやれる余地を埋めてあげて下さい。

でないと、ご家族の介助(介護)負担も増える一方になりかねないですからね。







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■編集後記
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サッカー男子のW杯で日本が強豪ドイツに勝ちました。

ドイツは日本サッカーの種をまき、育ててくれた恩人というか師匠のような国なので、

弟子である日本が師匠に勝ったことで、ドイツへの最大の恩返しになって良かったです。

「こうなりたい」という想いや願いがあり、行動を積み重ねたことで実現したわけですね。







私自身、リハビリ専門職としてリハビリに活かされ、育てられたので、

その恩返しの意味もあって、メルマガや動画、書籍などで情報発信させてもらっています。

特に「レナト式リハビリ」は、施す人・施される人にとって負担が少ないのに狙った効果を出しやすいものなので、

世界中が高齢社会になって行く中、必要としている人々に伝えないまま(私だけが情報を抱えたまま)死んでしまってはいけない、と勝手に思っています(笑)。







そういう気持ちなので、現在執筆中の書籍も、日本語で出版した後は、少なくとも英語版でも出す予定でいます。

外国語版は以前の作品でも出したことがあり、手間と費用がかかるのは経験済なのですが、

「レナト式リハビリ」は誰でも誰に対しても低負荷・ローコストで使える「ユニバーサルな手法」なので、

世界中で必要な人がアクセスできる状態にする必要があると信じて、日々行動しています。










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172