第135号:レナト式リハビリのフロー39:立ち上がり介助(で困っている)2

 

 

 

<第135号(2021.11.20)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつもお読み下さり、ありがとうございます。

第97号からは新シリーズ(レナト式リハビリのフローに関するメルマガ)を開始しています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







最近は自分のホームページにて「レナト式リハビリのフロー」を作成中です(URLは、このメルマガの一番下にもあります)。

例えば、高齢者の在宅生活でよくある現象(転倒した、立ち上がりにくくなったなど)からフローで進み、

その考え得る仕組みや、対応するには「レナト式リハビリ」の中でもどの方法を使うか、などをお伝えしようとするものです。

フロー「チャート」というほどのものではないのですが、ご覧になった方が情報を参照しやすくなればと願っています。







このホームページのフローは以前から作りたかったもので、色々と情報を詰め込みたいのですが、

「文章長すぎ・情報量多すぎ」になると、せっかくのフローなのに「流れにくくなりそう」なので(苦笑)、

できるだけシンプルな内容に収めようとしています。

そのかわり、ホームページに載せなかった内容や補足などを、このメルマガでお伝えする形にして行きたいと思っています。










第135号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー39

  「立ち上がり介助(で困っている)2」



■編集後記:体のメンテナンスは、より良い結果を生みますね





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■レナト式リハビリのフロー39

  「立ち上がり動作(で困っている)2」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「起き上がり動作(で困っている)」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w208










前回からは、「立ち上がりの介助」が始まっています。

立ち上がり過程をざっくり2つに分けると、「前半:お尻を浮かせるまで」、「後半:立ち上がるまで」となり、今は「前半」のお話になります。

前半の肝は、ラクにお尻が座面から浮くようにすることです。これには「(筋力でなく)重力」を利用しますので、

ジェットコースターと同じく、より高い位置から重さを落とす程、上昇する力が得られます。

立ち上がり前半で言えば、相手の頭の位置が高い程、おじぎした際に(前下方に自重を落とし込んだ際に)お尻が浮きやすくなります









仕組みが分かれば、あとは「方法」です。

介助で相手の頭を高くする方法は意外にカンタンで、レナト式リハビリでよく登場する「運動連鎖」を使います。

運動連鎖は人間の体が生まれつき持っている「省エネ・システム」ですね。

例えば、アゴを引いて行くと「自動的に」背骨も曲がって来ます(背骨を曲げるつもりはなくとも)。

動きは「ぶつ切り」でない方が効率的なので、このような仕組みが人体に備わっています。









では、頭の位置が「自動的に」高まるような運動連鎖は、どういうものがあるかというと、

「肩甲骨」を利用します(肩甲骨は背中上部の左右にある、逆三角形の薄い骨です。自分の意思で動かせます)。

ご自分の体でカンタンに試せるので、腰かけた状態からやってみましょう。

※首・肩まわりがコリコリな状態では肩甲骨の動きがジャマされるので、その場合は先にほぐしておいて下さい。



参考:カンタンにほぐせる方法には、このようなものもあります↓

【書籍:セルフ・ケアの方法】

https://no-pain-yes-gain.com/free/w362









腰かけた状態から、まずは「わざと」頭の位置を低くしてみましょう。

体幹の支えを弱めると、上半身がクシャっと崩れるように背中が丸まるでしょうから、頭の位置が低くなりますね。

その際、あなたの左右の肩甲骨は、頭が高い位置にあった時と比べて、外側(且つ前側)へ移動したはずです。

頭を高くするなら、その逆の動きになるので、左右の肩甲骨を中央へ寄せて来て下さい。








それだけでも頭の位置はある程度高くなりますが、まだ不足しているなら、

中央に寄せて来た肩甲骨を、今度は下方へ移動させて下さい。

そうすると、体幹が伸びて頭の位置が高くなりますね。

もし、腰が反る所まで行ってしまったら「行き過ぎ」なので、肩甲骨の高さを適度な所(軽くおヘソを引いたくらい)まで戻して下さい。








これを介助に利用するわけです。

相手の肩甲骨を操作して「一時的に」頭の位置を高くし、立ち上がり前半の介助をラクに行います。

あなたの立ち位置や手の使い方など、具体的なお話は次回にしましょう。

理にかなった方法なら、お互いにラクで、「リハビリ効果」も具体的に得られますよ。






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■編集後記
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前回に続いて、スポーツの話題です。

野球の本場アメリカで、日本人選手がリーグMVPを満票で受賞しましたね。

快挙中の快挙なのでしょうが、彼の今シーズンのパフォーマンスからすれば当然の結果に見えます。

受賞後の本人のコメントとしては、「明日もあるので、早く寝ます」とのことでした。







私はそのコメントを聴いて笑ってしまいましたが、

「体のメンテナンス」をいかに重要視しているかが伝わって来ます

身体能力が高い人やスキルが高い人はゴマンといるでしょうけども

色々な誘惑に耐えながら、体をいたわり、調子を整え続けられる人は、多くはないのでしょう。







「体のメンテナンス」をした方が良いのは、一般の人も全く同じです。

ただ、「面倒くさい」とか「方法が分からない」、などの理由で、ないがしろにされていることが多い印象です。

自分の体のメンテナンスでさえそんな感じだと、自宅にいる高齢の家族の体に関しては、尚更かも知れませんね。

レナト式リハビリは、「面倒くさくない、具体的な方法」をご紹介していますので、良かったら実践してみて下さいね。











最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172