第94号:在宅生活の環境整備24:人的環境⑭ ~仕組みを意識して、逆効果を避けましょう~

 

 

 

<第94号(2021.2.6)>

 

 

 


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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。

このメルマガの発行は「ほぼ週刊」なので、ゆっくりしたペースでやらせてもらっています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。






このメルマガは、自分が作ってきたYouTube動画が増えてきたため、

「こういう順番で動画を観てもらった方が、分かりやすいですよ」というガイドとして始めました。

動画の内容の補足も、メルマガの文章中に書かせてもらっています







最近は、「在宅生活の環境整備」に関する動画をご紹介しています

もともと、超高齢社会で病院のベッド数が不足したり、

高齢者施設は(職員不足で)入所制限がかかったり、と

病院や施設に入れないから「自宅で」「在宅医療を」という人が増える傾向にありました。







仮に施設などに入れるとしても、住み慣れた自宅で何とか生活を続けたい人や、

経済的な問題で(在宅医療の方が費用が抑えられるという理由で)在宅生活の継続を選ぶ人も少なくありません。

ならば、少しでも在宅生活を継続できるよう、留意点や工夫などをご紹介して行きます。

最近は「環境要因の一つである、人的環境(ご本人や周囲のご家族など)」に関する動画をご紹介しています。








第94号は、こちらです↓


■在宅生活の環境整備

  「人的環境14 ~仕組みを意識して、逆効果を避けましょう~」



■編集後記:冬場は特に、自己防衛しましょうね




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■在宅生活の環境整備

  「人的環境14 ~仕組みを意識して、逆効果を避けましょう~」


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「自分自身のこと」は意外に自分で分かっていないように、

「自宅」のことも、意外に分かっていない場合があります。

そのために「転倒で大ケガ→入院→施設入所→自宅へ戻れず」とならないように、

こういうことに留意して下さいね。↓







「【よくある逆効果や誤解】片麻痺:曲がる足首を無理に戻そうとしても『拘縮』を招きます」(4分50秒)
https://www.youtube.com/watch?v=atL-wze-oaY&list=PL87Hh0oDQOdclnaYJOjpn-gSEZiZqfh5P&index=4





動画の中では、

1.「脳卒中後遺症の片麻痺では、曲がってくる足首を硬めのクッションで防ごうとすると逆効果になりやすい」

2.「拮抗する位置にある2つの筋肉の力は同じではなく、偏らないよう本来は脳が制御している」

3.「脳卒中では脳が損傷を受け、制御しづらくなるため、2つの筋肉の力の差が目立ちやすい」

4.「それを無理に戻そう(伸ばそう)としても、断裂を嫌がる筋肉は余計に縮こまりかねない(それが長期間続くと、拘縮になりかねない)」

などについてお伝えしています。










最近のメルマガでは、ご本人の体が硬くなって来ているのに、周囲の人が「放置」して、

更に硬化させてしまう悪影響の例をよくお伝えして来ました。

今回は少し視点を変えて、周囲の人が「理にかなっていない対応」をしてしまい、

「逆効果」な結果をまねく例をお伝えします。











何事においてもそうですが、「仕組みを把握していないと、ムチャをしてしまう」ことってありますね。

例えば、玩具や機械などを買っても、取り扱い説明書を読まずに使って、早々に壊してしまうような感じです。

人間の体も「仕組み」にそって対応しないと、「よかれ」と思ってやったことが「逆効果」になりかねません。

片麻痺(過緊張タイプ)は、分かりやすい典型例なので、今回の動画として取り上げました。










「逆効果」なことを周囲の人がやってしまうと、ご本人やご家族が余計に大変になるだけでなく、

専門職が行うリハビリの進行を阻害してしまいます(麻痺側への治療などは専門職に頼る必要がありますし)。

専門職のリハビリは通常、限られた頻度や時間で行わざるを得ないので、できるだけロスなく、プラスの方向へ導くことに時間を使いたいものです。

ところが、「逆効果」なことがなされていると、そのリカバリーに貴重な治療時間を取られかねません。

そうなると、誰にとってもメリットがない状況になってしまいますね。










困っているご本人に「何かしてあげないと」という気持ちになるのは自然なことですが、

「仕組み」をおさえて、効果的な対応になるように、一つ一つやりましょう。

「レナト式リハビリ」でも、片麻痺に関して取り上げたものがあります。

よかったら、ご覧ください↓



・片麻痺関連のことも書いた書籍→https://no-pain-yes-gain.com/free/w19

・片麻痺関連の動画(再生リスト)→https://www.youtube.com/playlist?list=PL87Hh0oDQOdclnaYJOjpn-gSEZiZqfh5P

・片麻痺関連のメルマガ(バックナンバー)→https://no-pain-yes-gain.com/free/w158









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■編集後記
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冬場は脳卒中(脳出血や脳梗塞など)が起きやすい時期です。

すぐに病院に搬送できればダメージ(後遺症)を最小限にでき得るのですが、

最近はコロナ禍で、病院側の受け入れがスムーズに行かない場合があるようです。

病院側も大変ですし、発症したご本人やご家族も大変なので、なんとも言えない気持ちになります。







そうなると、「予防」というか、「自己防衛」がやはり大事になりますね。

食生活などの日常を見直したり、血圧を測って体調管理したり・・

地味ですが、そういう積み重ねで、病院のお世話になる可能性を減らすことは、「やれる余地」があることですね。

「レナト式リハビリ」は、もともと「ご家族がやれる余地」を絵本風の書籍でご紹介しているものですので、

よかったら、やれるものからやってみて下さいね↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w25








最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172