移動(杖や杖なしでの歩行)の介助
【杖の使用場面は?】
そもそも、「杖」はどういう時に使うのでしょ
うか?ざっくり言うと、歩行器を使わなくとも
移動できるけど、何も持たずに歩くのは不安定
という場合に「杖」が登場します。
ただし、「杖」は歩行器などに比べて底面積が
小さく不安定な道具なので、「杖にガッツリ
頼る」という使い方は本来おかしく、危険です
(その身体能力だと杖でなく、底面積がより
大きく安定性の高い歩行器などの適応です)。
【参考動画】
|
※画像のクリックで動画へ移動します↓
|
↑ 体(脚)で支えられる割合次第で、使う 道具(杖や歩行器など)が変わってくる 話も、ご紹介しています
|
↑ 杖はどちらの手で持つ方が理にかなって いるのでしょうか? おススメできない方 の使い方をしている人を多く見かけます
|
【歩行介助のポイントは?】
杖の有無にかかわらず、歩く人を介助する場合
は、何がポイントになるでしょうか?
「逆に考えて」→「介助しないと、どうなって
しまう」のでしょうか?
介助しないことで「ダメージが大きい」なら
介助する意義が大きいことになりますし、
介助しなくても「ダメージがほとんどない」
なら、わざわざ介助する意義が小さいことに
なりますね(見守り程度で済む、とか)。
例えば、「歩けるけど、介助しないと、時々
転倒しそうになる」というのなら、1回の
転倒で骨折などの大ケガにつながる可能性が
ある(ダメージが大きい)ので、介助する
意義が大きいです。
しかも、「時々、右側へ転倒しそうになる」と
いうのなら、介助者は相手の右側からサポート
することで、相手が右側へふらついた時に介助
者の体でブロックしてあげられる可能性が
高まります。
いずれにせよ、介助は基本的には「必要な分
(相手の不足分)をサポートするだけ」
なので、過剰に助けて残存能力を奪って
しまったり、相手の動きをジャマして「むしろ
マイナス」な関わり方になったりしないように
注意しましょう。