第339号:レナト式リハビリのフロー242:片麻痺への対応154 〜片麻痺関連の余談93:〜街中で見かける介助87〜
<第339号(2025.10.18)>
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家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜
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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。
第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。
拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。
第339号は、こちらです↓
■レナト式リハビリのフロー242
「片麻痺への対応154 〜片麻痺関連の余談93:〜街中で見かける介助87〜」
■編集後記:秋の楽しみの一つ
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■レナト式リハビリのフロー242
「片麻痺への対応154 〜片麻痺関連の余談93:〜街中で見かける介助87〜」
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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから
「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓
「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓https://no-pain-yes-gain.com/free/w186
今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。
片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、
片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。
いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。
「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。
介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、
介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、
リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。
片麻痺の過緊張タイプの人に対応するにあたり、留意せねばならないのは、
「逆効果」なことをして、「悪循環」にハマってしまう人を、適切な方向へどう導くか、ということです。
ご本人の頑張り屋な性格や、不安にかられた周囲の人からの無理なアプローチなどにより、
「努力すればするほど、ぎこちない動きになるし、過剰な緊張の体を放置すると余計に硬くなる(その悪循環から抜け出せなくなる、苦しみや危険、介助量も増える)」という、やるせない状況になりかねません。
ここしばらくは「立ち上がり動作」を代表例に「悪循環」と「好循環」の状態を比較して来ました。
ただ、実際の生活では「立ち上がって終わり」ではないでしょうから、
最近は余談的に「立ち上がった後の動作」に関してお伝えし始め、「移動」の次に「移乗」に入りました。
そして、「(移乗介助時に)介助者と一緒に落下」の話をすべく、以下の参考動画をご紹介しながら進めています。
【参考動画:移乗介助中に、介助者が一緒に落下】https://www.youtube.com/watch?v=Cvdod-boRdw&list=PL87Hh0oDQOdeDg9_IQdK0yZ6GLeTNxHwT&index=6
現在は「(移乗介助時における、相手と)一緒に落下の仕組み」に入っていて、
上記の動画内では「一緒に落下」の現象を、以下の2つに大別し、掘り下げています。
1)密着したまま
2)高いところから
第336号からは上記1の「密着したまま」の掘り下げに入っています。
前号では、前傾できない相手を移乗介助する際の、
別なデメリット(移乗時に相手のお尻が浮きづらいこと)もお伝えしました。
今回は、それについて少し掘り下げてみます。
そもそも人間の動きで、よりエネルギーが必要になるのは上下動です。
重心を下げる際もストンと落下しないように、筋力を使い制御していますね。
介助する際も相手の上下動の動きを介助者が肩代わりしようとすると大変です。
移乗の際に、不慣れだと、相手が介助者の首などに手を回して「ぶら下がる」ようなお互いにリスクのある状態になってしまうことも珍しくありません。
逆に言えば、相手をあまり上下動させずに介助できたら、
お互いに少ないエネルギーで移乗できることになります。
そのためには、相手が少しだけお尻を浮かせて、移乗先の座面にお尻を「ほぼ水平に移動」できれば、
少ないエネルギーで移乗介助ができそうなことはイメージしやすいでしょうか。
ちなみに、以下の動画内でもその移乗方法をご紹介しています↓
【参考動画:車いすのアームレストを上げてお尻を水平移動、が登場する動画】https://www.youtube.com/watch?v=5WzU0GTVZQs&list=PL87Hh0oDQOdeDg9_IQdK0yZ6GLeTNxHwT&index=5
相手の体幹が硬くて(曲げづらく)立ち上がり動作前半の「おじぎ」が出来ないと、お尻が浮かなくて大変なこともイメージしやすいですね。
次回は余談ですが、
その「重力を利用できない」動作がどれだけ大変か、ご自分の体で疑似体験してみましょう。
その大変さを知ると、「だから座位姿勢の際に頭の位置を高くしないといけないのか」とか、
イヤというほど?実感できますよ(^_-)-☆
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■編集後記
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10月はアメリカ大リーグ(野球)のポストシーズンです。
長いレギュラーシーズンの戦いとは違って短期決戦になるため、
色んな「見どころ」が出てきます。
選手の「出力」もより高くなるし、監督のマネージメントもより複雑になります。
優秀な選手は相手チームから徹底マークされて調子を崩すこともよくありますし、
総力戦なので自ずと接戦も多くなります。
ただでさえハイレベルな選手や監督たちが本気の本気で戦う舞台なので、観ていて本当にエキサイティングですね。
これは秋の楽しみの一つで、私の生活の質も上げてくれています(^^)/
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、
早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。
では、また次回をお楽しみに!
(レナト)
・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46
・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172