第338号:レナト式リハビリのフロー241:片麻痺への対応153 〜片麻痺関連の余談92:〜街中で見かける介助86〜
<第338号(2025.10.11)>
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家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜
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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。
第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。
拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。
第338号は、こちらです↓
■レナト式リハビリのフロー241
「片麻痺への対応153 〜片麻痺関連の余談92:〜街中で見かける介助86〜」
■編集後記:自然環境下での癒し
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■レナト式リハビリのフロー241
「片麻痺への対応153 〜片麻痺関連の余談92:〜街中で見かける介助86〜」
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「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓
「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓https://no-pain-yes-gain.com/free/w186
今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。
片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、
片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。
いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。
「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。
介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、
介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、
リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。
片麻痺の過緊張タイプの人に対応するにあたり、留意せねばならないのは、
「逆効果」なことをして、「悪循環」にハマってしまう人を、適切な方向へどう導くか、ということです。
ご本人の頑張り屋な性格や、不安にかられた周囲の人からの無理なアプローチなどにより、
「努力すればするほど、ぎこちない動きになるし、過剰な緊張の体を放置すると余計に硬くなる(その悪循環から抜け出せなくなる、苦しみや危険、介助量も増える)」という、やるせない状況になりかねません。
ここしばらくは「立ち上がり動作」を代表例に「悪循環」と「好循環」の状態を比較して来ました。
ただ、実際の生活では「立ち上がって終わり」ではないでしょうから、
最近は余談的に「立ち上がった後の動作」に関してお伝えし始め、「移動」の次に「移乗」に入りました。
そして、「(移乗介助時に)介助者と一緒に落下」の話をすべく、以下の参考動画をご紹介しながら進めています。
【参考動画:移乗介助中に、介助者が一緒に落下】https://www.youtube.com/watch?v=Cvdod-boRdw&list=PL87Hh0oDQOdeDg9_IQdK0yZ6GLeTNxHwT&index=6
現在は「(移乗介助時における、相手と)一緒に落下の仕組み」に入っていて、
上記の動画内では「一緒に落下」の現象を、以下の2つに大別し、掘り下げています。
1)密着したまま
2)高いところから
前々回からは上記1の「密着したまま」の掘り下げに入っています。
前号では、片麻痺の過緊張タイプの人(かつ不動時間が長い人など)は、
体が「板状に硬くなりがち」という「やっかいな要素」がありがちで、
移乗時に自力で背もたれから離れて前傾がしづらいケースがある、ということをお伝えしました(ゆえに、介助者が迎えに行き、かつ密着してコントロールせざるを得ない)。
今回は、前傾できない相手を移乗介助する際の、別なデメリットも見て行きます。
以前「立ち上がり動作」の際にお伝えした「本来の効率的な立ち上がり動作の前半」の要素を思い出して下さい。
頭を高い位置に保てている状態から、上体を前下方に「おじぎ」させることで、
「お尻が自動的に浮く」という作用があるのが、本来の立ち上がり動作でしたね。
なのに、ご本人が自力で「おじぎ」できないと、その作用が期待できません。
もちろん、介助者が自分の介助誘導で「おじぎ」の動きを再現させることはでき得ます。
ただし、相手のお尻を座面から浮かさせるためには、相手の上体を前下方へ誘導する際にある程度の「加速要素」が欲しくなります(上体の前下方への落下の勢いを利用するので)。
相手の体の背面が硬い(筋膜が伸びにくい)まま「おじぎの強要」を行うと、急に引き延ばされた相手の背面の筋膜が悲鳴を上げ、腰痛などを起こしかねません( ;∀;)
しかも、相手のお尻が座面から浮きにくいということは、
移乗介助の際に色々とやりにくさがあるのはイメージしやすいでしょう。
動画内にある「お尻を少し浮かして水平移動」式の移乗も当然しづらくなるので、
次号ではその話を掘り下げてみましょう。
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■編集後記
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先日、那須高原に行って来ました。
現在私は北関東に住んでいるので、わりと行きやすいです。
私はもともと海派なのですが、
高原や避暑地も独特の「浄化」の環境があるので、気に入っています。
最近の私は関っていませんが、以前は「森林療法」という、
自然セラピー系の学びをしていたこともあります。
人間も自然の一部なので、自分の状態に合った自然の中で癒されるのが良いのでしょうね。
ちなみに、林業関係者は森林療法では癒されにくいというデータもあるようですが( ;∀;)
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、
早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。
では、また次回をお楽しみに!
(レナト)
・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46
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