第331号:レナト式リハビリのフロー234:片麻痺への対応146 〜片麻痺関連の余談85:〜街中で見かける介助79〜

 

 

 

<第331号(2025.8.23)>

 

 

 


 

☆★☆──────────────────────────────────────


家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜


───────────────────────────────────────── 





発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。










第331号は、こちらです↓




■レナト式リハビリのフロー234

  「片麻痺への対応146 〜片麻痺関連の余談85:〜街中で見かける介助79〜」




■編集後記:映画館、いいですね(^^)/


_______________________

■レナト式リハビリのフロー234

  「片麻痺への対応146 〜片麻痺関連の余談85:〜街中で見かける介助79〜」

_______________________






今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。

介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、

介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、

リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。








片麻痺の過緊張タイプの人に対応するにあたり、留意せねばならないのは、

「逆効果」なことをして、「悪循環」にハマってしまう人を、適切な方向へどう導くか、ということです。

ご本人の頑張り屋な性格や、不安にかられた周囲の人からの無理なアプローチなどにより、

「努力すればするほど、ぎこちない動きになるし、過剰な緊張の体を放置すると余計に硬くなる(その悪循環から抜け出せなくなる、苦しみや危険、介助量も増える)」という、やるせない状況になりかねません。









ここしばらくは「立ち上がり動作」を代表例に「悪循環」と「好循環」の状態を比較して来ました。

ただ、実際の生活では「立ち上がって終わり」ではないでしょうから、

最近は余談的に「立ち上がった後の動作」に関してお伝えし始め、「移動」の次に「移乗」に入っています。

第326号では、ご自分の体で「移乗」を、以下の4つの要素を意識してやってもらいました↓










1)移乗先の物体(車いす他)は、どこに・どの向きで用意されていると移乗しやすかったか

2)両足の位置や動きは、どのようだと動作しやすかったか

3)動作中、頭の位置は上下したか(いったん立ち上がって方向転換したか)、あるいは、中腰のまま水平移動したか

4)手はどう使うと、移乗しやすかったか









「移乗」が出来れば「寝たきり」を防ぎやすくなるので、一つひとつ掘り下げて行きましょう('ω')

今回も上記3の続きです。一度立ち上がってから方向転換する場合は、

立ち上がる能力に加えて「(立った状態で)方向転換する能力」も求められ、

それは片足ずつ浮かす(=反対側の脚で体を支えて、滞空時間をかせぐ)能力が必要になるということです。









「片足を浮かせる滞空時間」の際に鍵になるのは「骨盤の移動」と「その移動先での保持能力」で、

それらが出来ていない場合の考え方は、いつものように「改善の2本柱(「不足するもの」と「ジャマするもの」)」にアプローチします。

よくある「不足」は例えば、前々号でご紹介した(移動先の側の)お尻まわりの筋肉(中でも外側上部)などですが、

よくある「ジャマするもの」は前号でお伝えした「お尻付近の(筋膜の)硬さ」です。










「お尻付近の筋膜が硬くなる要因」で、よくあるのは以下のようなものです↓

・荷重(座っている=お尻に体重をかけている)時間が長い

・気温の低下(全身タイツが縮こまるようなものなので、お尻部分も縮こまる)

・酷使した体の部位をほぐさず硬くなる(たとえ酷使したのが下肢でも、つながりのあるお尻も硬くなる)







どうでしょうか?長時間寝た姿勢を取る人や、車いす等に腰かけたままの人などは、

いかにもお尻(の筋膜)が硬くなりそう(=立った後の方向転換をジャマしそう)ですね。

足を浮かせにくいと方向転換だけでなく、歩く際に「すり足」や「つまずき」になり、転倒リスクも高まります( ;∀;)

次号では、上記4の「手はどう使うと、移乗しやすかったか」に進みましょう。



_________________

■編集後記
_________________


私はもともと映画が大好きです。

東京に住んでいた頃は映画館にも行っていました。

北関東に引っ越してからは、もっぱらサブスクで映画を(TV画面で)観ていましたが、

先日久しぶりに映画館へ行くと、やはり大画面や音響やらで、感動が大きかったです(^^)/









現在住んでいる地域の映画館は、

会員証をつくると、かなりお得な料金で映画が観られる上に、

人気作品でも東京ほど観客がいないので、

今後は新作やリバイバル作品など、都合がつけば積極的に観に行こうと思っています(^_-)-☆





















最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。

では、また次回をお楽しみに!



(レナト)











・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172