第328号:レナト式リハビリのフロー231:片麻痺への対応143 〜片麻痺関連の余談82:〜街中で見かける介助76〜
<第328号(2025.8.2)>
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家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜
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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。
第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。
拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。
第328号は、こちらです↓
■レナト式リハビリのフロー231
「片麻痺への対応143 〜片麻痺関連の余談82:〜街中で見かける介助76〜」
■編集後記:エネルギーの有効活用を望む('ω')
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■レナト式リハビリのフロー231
「片麻痺への対応143 〜片麻痺関連の余談82:〜街中で見かける介助76〜」
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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから
「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓
「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓https://no-pain-yes-gain.com/free/w186
今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。
片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、
片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。
いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。
「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。
介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、
介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、
リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。
片麻痺の過緊張タイプの人に対応するにあたり、留意せねばならないのは、
「逆効果」なことをして、「悪循環」にハマってしまう人を、適切な方向へどう導くか、ということです。
ご本人の頑張り屋な性格や、不安にかられた周囲の人からの無理なアプローチなどにより、
「努力すればするほど、ぎこちない動きになるし、過剰な緊張の体を放置すると余計に硬くなる(その悪循環から抜け出せなくなる、苦しみや危険、介助量も増える)」という、やるせない状況になりかねません。
ここしばらくは「立ち上がり動作」を代表例に「悪循環」と「好循環」の状態を比較して来ました。
ただ、実際の生活では「立ち上がって終わり」ではないでしょうから、
最近は余談的に「立ち上がった後の動作」に関してお伝えし始め、「移動」の次に「移乗」に入っています。
前々号では、ご自分の体で「移乗」を、以下の4つの要素を意識してやってもらいました↓
1)移乗先の物体(車いす他)は、どこに・どの向きで用意されていると移乗しやすかったか
2)両足の位置や動きは、どのようだと動作しやすかったか
3)動作中、頭の位置は上下したか(いったん立ち上がって方向転換したか)、あるいは、中腰のまま水平移動したか
4)手はどう使うと、移乗しやすかったか
「移乗」が出来れば「寝たきり」を防ぎやすくなるので、一つひとつ掘り下げて行きましょう('ω')
今回も上記3に関してです。一度立ち上がってから方向転換する場合は、
立ち上がる能力に加えて「(立った状態で)方向転換する能力」も求められ、
それは片足ずつ浮かす(=反対側の脚で体を支えて、滞空時間をかせぐ)能力が必要になるということです。
「片足を浮かせる滞空時間」は、どうかせげば良いのか、を今回は掘り下げましょう。
分かりやすく「手すり」等を使わない(手の力を使わない)想定です。
「片足を浮かせる=反対側の脚で体を支える」なので、片方の脚への体重移動が必要になりますが、
その際に鍵になるのは「骨盤の移動」と「その移動先での保持能力」です。
まず「骨盤の移動」に関して、見てみましょう。
ご自分の体で左右の脚に交互に体重移動してもらえば分かりますが、
骨盤が左右に(水平)移動することで、片方の脚(足)が抜重され、浮かせる状態になりますよね。
この動き(仕組み)に「不足するもの」と「ジャマするもの」をいつものように取り上げてアプローチするのが「レナト式リハビリ」なので、次号で見て行きましょう(^_-)-☆
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■編集後記
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「水不足」のニュースを聞く一方で、
「台風」や「冠水」などの話も聞こえてきます。
「水の量」という観点からは真逆に近い2つの状態ですが、
うまく活用することで、ほどよく回せないかと考えてしまいます('ω')
同じように、真夏の暑さのエネルギーを寒い冬に利用したり、
寒い冬のエネルギーを暑い真夏に利用したりできると良いですよね。
冬の雪を保存して真夏に開放する試みもありましたが、
よりコストや手間がかからない方法を、誰か見つけてくれると嬉しいです(^_-)-☆
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、
早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。
では、また次回をお楽しみに!
(レナト)
・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46
・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172