第327号:レナト式リハビリのフロー230:片麻痺への対応142 〜片麻痺関連の余談81:〜街中で見かける介助75〜
<第327号(2025.7.26)>
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家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜
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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。
第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。
拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。
第327号は、こちらです↓
■レナト式リハビリのフロー230
「片麻痺への対応142 〜片麻痺関連の余談81:〜街中で見かける介助75〜」
■編集後記:生活スタイルの修正は柔軟に('ω')
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■レナト式リハビリのフロー230
「片麻痺への対応142 〜片麻痺関連の余談81:〜街中で見かける介助75〜」
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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから
「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓
「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓https://no-pain-yes-gain.com/free/w186
今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。
片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、
片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。
いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。
「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。
介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、
介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、
リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。
片麻痺の過緊張タイプの人に対応するにあたり、留意せねばならないのは、
「逆効果」なことをして、「悪循環」にハマってしまう人を、適切な方向へどう導くか、ということです。
ご本人の頑張り屋な性格や、不安にかられた周囲の人からの無理なアプローチなどにより、
「努力すればするほど、ぎこちない動きになるし、過剰な緊張の体を放置すると余計に硬くなる(その悪循環から抜け出せなくなる、苦しみや危険、介助量も増える)」という、やるせない状況になりかねません。
ここしばらくは「立ち上がり動作」を代表例に「悪循環」と「好循環」の状態を比較して来ました。
ただ、実際の生活では「立ち上がって終わり」ではないでしょうから、
最近は余談的に「立ち上がった後の動作」に関してお伝えし始め、「移動」の次に「移乗」に入っています。
前々号では、ご自分の体で「移乗」を、以下の4つの要素を意識してやってもらいました↓
1)移乗先の物体(車いす他)は、どこに・どの向きで用意されていると移乗しやすかったか
2)両足の位置や動きは、どのようだと動作しやすかったか
3)動作中、頭の位置は上下したか(いったん立ち上がって方向転換したか)、あるいは、中腰のまま水平移動したか
4)手はどう使うと、移乗しやすかったか
「移乗」が出来れば「寝たきり」を防ぎやすくなるので、一つひとつ掘り下げて行きましょう('ω')
今回は上記3に関してで、「動作の最小限化」→「(移乗)動作の成功の確率を高める」という観点から、
「立ち上がってから方向転換するのか」「中腰のまま回転するのか」の違いを掘り下げて行きましょう。
ちなみに「立ち上がって〜」も「中腰のまま〜」のどちらも「移乗(乗り移り)」なのですが、
一度立ち上がってから方向転換する場合は、「立ち上がり能力」が当然求められるのと、
立ち上がってから「(立った状態で)方向転換する能力」が求められます。
「立ち上がり能力」は最近のメルマガで取り上げたので、ここでは「(立った状態で)方向転換する能力」を掘り下げます。
ここでもご自分の体で試してもらうと分かりやすいですが、
立った状態から方向転換をする際は、どちらかの足を浮かして位置を変え、
それを数回繰り返すことで方向転換を実現しますね。
つまり、「片足を浮かせる滞空時間」を多少なりとも稼げる=反対側の片脚で立っていられる能力が問われます。
もちろん、手すりなど脚以外の力を使う状況もありますが、
ここではそれを省いて考えた方が捉えやすいでしょうから、
次号では、立った状態で片足を浮かせる「滞空時間をどうすれば稼げるか」という話に進みます。
歩行能力とも関わってくる要素が登場しますよ('ω')
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■編集後記
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暑い日が続いています。
私は日中はエアコンをあまり使わない方なので、
汗をかきながら作業をしています。
水分補給もかなりするので、1日が終わると体内の水分が入れ替わったような錯覚すらあります。
現在は北海道の気温上昇が話題になっており、
エアコンの普及率が他の地域より低かったり、家の断熱構造が裏目に出たりで、
熱中症のリスクが高いようです。
温暖化に終わりが見えていないのであれば、この機会に生活スタイルを修正するのは賢明かも知れませんね('ω')
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、
早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。
では、また次回をお楽しみに!
(レナト)
・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46
・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172