第325号:レナト式リハビリのフロー228:片麻痺への対応140 〜片麻痺関連の余談79:〜街中で見かける介助73〜
<第325号(2025.7.12)>
☆★☆──────────────────────────────────────
家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜
─────────────────────────────────────────
発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。
第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。
拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。
第325号は、こちらです↓
■レナト式リハビリのフロー228
「片麻痺への対応140 〜片麻痺関連の余談79:〜街中で見かける介助73〜」
■編集後記:色々と「見直し」の時期かも('ω')
_______________________
■レナト式リハビリのフロー228
「片麻痺への対応140 〜片麻痺関連の余談79:〜街中で見かける介助73〜」
_______________________
今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから
「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓
「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓https://no-pain-yes-gain.com/free/w186
今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。
片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、
片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。
いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。
「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。
介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、
介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、
リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。
片麻痺の過緊張タイプの人に対応するにあたり、留意せねばならないのは、
「逆効果」なことをして、「悪循環」にハマってしまう人を、適切な方向へどう導くか、ということです。
ご本人の頑張り屋な性格や、不安にかられた周囲の人からの無理なアプローチなどにより、
「努力すればするほど、ぎこちない動きになるし、過剰な緊張の体を放置すると余計に硬くなる(その悪循環から抜け出せなくなる、苦しみや危険、介助量も増える)」という、やるせない状況になりかねません。
ここしばらくは「立ち上がり動作」を代表例に「悪循環」と「好循環」の状態を比較して来ました。
ただ、実際の生活では「立ち上がって終わり」ではないでしょうから、
最近は余談的に「立ち上がった後の動作」に関してお伝えし始め、「移動」の次に「移乗」に入っています。
前号では、ご自分の体で「移乗」を、以下の4つの要素を意識してやってもらいました↓
1)移乗先の物体(車いす他)は、どこに・どの向きで用意されていると移乗しやすかったか
2)両足の位置や動きは、どのようだと動作しやすかったか
3)動作中、頭の位置は上下したか(いったん立ち上がって方向転換したか)、あるいは、中腰のまま水平移動したか
4)手はどう使うと、移乗しやすかったか
「移乗」が出来れば「寝たきり」を防ぎやすくなるので、一つひとつ掘り下げて行きましょう('ω')
まず上記1に関してですが、移乗先の物体までの「距離」は当然、「移乗元から近い」方が移乗しやすいですよね。
さらに言うと、移乗元の座面(例えばベッド等)と移乗先の座面(車いすの座面等)との距離が近ければ、
お尻を移動する手間が少なくなり効率的です。
また、移乗元・移乗先の物体の「向き(位置関係)」に関しては、
部屋のレイアウトやスペースの影響も受け得るでしょうけども、
真正面に位置すると体を180度も回転させる必要があるため、非効率的な上に転倒などのリスクも増します。
ならば、例えば、ベッドに車いすを横付けや斜め付けして、体の回転が少なくて済む方がベターですよね('ω')
状況設定に関しては、本来はもう少し掘り下げた方が良いのですが、
条件を細かくすると情報量が増えすぎてしまうので、
ある程度おおまかな情報にしておきます。
ひとまず概要をつかむようにしてみましょう(^_-)-☆
_________________
■編集後記
_________________
昨日今日は珍しく気温が低目で、比較的過ごしやすい日になっています。
蒸し暑いだけで心身に色々と負担が大きいので、
少し休憩、暑さ対策を見直し、といった感じでしょうか。
ただ、台風の発生ニュースもありますし、嵐の前の静けさとも言えそうです。
「冠水」のニュースは、今年も各地から聞こえてきます。
排水能力を超える雨量だと、どうしてもそうなりやすいので、
異常な集中豪雨が増えつつあるなら、排水能力を高めて欲しいものです。
老朽化したインフラの不具合もアチコチで表面化してますし、色々と「見直し」の時期ですかね('ω')
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、
早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。
では、また次回をお楽しみに!
(レナト)
・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46
・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172