第323号:レナト式リハビリのフロー226:片麻痺への対応138 〜片麻痺関連の余談77:〜街中で見かける介助71〜
<第323号(2025.6.28)>
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家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜
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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。
第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。
拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。
第323号は、こちらです↓
■レナト式リハビリのフロー226
「片麻痺への対応138 〜片麻痺関連の余談77:〜街中で見かける介助71〜」
■編集後記:かなり久しぶりに「車検」をしました('ω')
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■レナト式リハビリのフロー226
「片麻痺への対応138 〜片麻痺関連の余談77:〜街中で見かける介助71〜」
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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから
「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓
「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓https://no-pain-yes-gain.com/free/w186
今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。
片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、
片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。
いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。
「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。
介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、
介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、
リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。
片麻痺の過緊張タイプの人に対応するにあたり、留意せねばならないのは、
「逆効果」なことをして、「悪循環」にハマってしまう人を、適切な方向へどう導くか、ということです。
ご本人の頑張り屋な性格や、不安にかられた周囲の人からの無理なアプローチなどにより、
「努力すればするほど、ぎこちない動きになるし、過剰な緊張の体を放置すると余計に硬くなる(その悪循環から抜け出せなくなる、苦しみや危険、介助量も増える)」という、やるせない状況になりかねません。
最近は、「悪循環」と「好循環」の状態を比較して来ています(具体的に「立ち上がり動作」を代表例に)。
第313号では、立ち上がり動作の「後半(ご本人が両脚を伸ばして、立つところまで)」に関して、悪循環の主な要素を以下のように列挙しました。
<悪循環の要素>
・ご本人は腹筋に力が入りづらい開脚姿勢のままなので、おじぎ(上体を前傾)しても、「連動して両下肢の筋緊張が高まる」ことが起こりづらい【物理的な影響】
・両下肢の筋緊張が高まりにくいので、「立ち上がる準備」ができにくい。【物理的な影響】
・その状態なのに、立ち上がる方向へ介助の力を加えられると、介助の力に「抵抗する反応」が起こりやすい。【物理的な影響】
・両足の裏に体重移動してから立ち上がるための上体移動も、そもそもしづらい。【物理的な影響】
前々号からは、比較する「好循環」の話に入っています(介助・リハビリは、こういう方向を目指す、ということで)。
これまでのまとめとして、相手の開始「姿勢」→開始時の「環境(座面の高さなど)」と進みましたが、
実際の生活の中では単純に正面に立ち上がって終わり(そのあと何もしない)、という場面はまずないでしょう。
今回は立ち上がった後に「移動」するケースに関して、余談的なお話をします。
椅子などから立ち上がり、歩いて移動する場合は、
腰かけていた状態よりも不安定な姿勢や動作に移行するわけですから、体の支えがより必要になります。
リハビリを通して必要な体の支えを作ってきているなら良いのですが、
まだ不十分(不安定)なのであれば、手すりや杖など、移動を補助する物が必要になります(立って歩く場合ですが)。
介助者は、常に「先読み」したり「ゴールから逆算」しながら介助にあたりますので、
相手に立って移動してもらう場合も、必要な移動補助具などを準備しておく必要があります。
相手に立ち上がってもらってから、「あ、杖を用意するの忘れてた」というのでは、
危険でもありますし、相手からの信頼も得にくくなってしまいかねません( ;∀;)
次号では、「立ち上がり」関連の更なる余談として、
「移乗」に関して取り上げてみましょう。
ベッド→車いす(ポータブルトイレ)へ乗り移ったりする場面は、
介護現場ではよく見られるものですね('ω')
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■編集後記
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先日「車検」が終わりました。
自分で車検を受けたのは20年以上ぶりだったので、
勉強しなおすことも色々ありました。
ただ、費用が意外と安く済んだので、そういうところは業界も変化(進化?)しているのかも知れませんね。
長く使うものは、維持費(ランニングコスト)を抑えられるに越したことはありません。
ガソリンの値段の話題も多い昨今ですが、
できるだけ丁寧に車を扱って、次の車検も安く済ませたいものです。
車も人間の体も、理にかなった使い方をする方が長持ちしますもんね(^_-)-☆
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、
早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。
では、また次回をお楽しみに!
(レナト)
・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46
・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172