第321号:レナト式リハビリのフロー224:片麻痺への対応136 〜片麻痺関連の余談75:〜街中で見かける介助69〜

 

 

 

<第321号(2025.6.15)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜


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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。










第321号は、こちらです↓




■レナト式リハビリのフロー224

  「片麻痺への対応136 〜片麻痺関連の余談75:〜街中で見かける介助69〜」




■編集後記:開店セールで感じたこと



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■レナト式リハビリのフロー224

  「片麻痺への対応136 〜片麻痺関連の余談75:〜街中で見かける介助69〜」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。

介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、

介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、

リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。








片麻痺の過緊張タイプの人に対応するにあたり、留意せねばならないのは、

「逆効果」なことをして、「悪循環」にハマってしまう人を、適切な方向へどう導くか、ということです。

ご本人の頑張り屋な性格や、不安にかられた周囲の人からの無理なアプローチなどにより、

「努力すればするほど、ぎこちない動きになるし、過剰な緊張の体を放置すると余計に硬くなる(その悪循環から抜け出せなくなる、苦しみや危険、介助量も増える)」という、やるせない状況になりかねません。









最近は、「悪循環」と「好循環」の状態を比較して来ています(具体的に「立ち上がり動作」を代表例に)。

第313号では、立ち上がり動作の「後半(ご本人が両脚を伸ばして、立つところまで)」に関して、悪循環の主な要素を以下のように列挙しました。


<悪循環の要素>

・ご本人は腹筋に力が入りづらい開脚姿勢のままなので、おじぎ(上体を前傾)しても、「連動して両下肢の筋緊張が高まる」ことが起こりづらい【物理的な影響】

・両下肢の筋緊張が高まりにくいので、「立ち上がる準備」ができにくい。【物理的な影響】

・その状態なのに、立ち上がる方向へ介助の力を加えられると、介助の力に「抵抗する反応」が起こりやすい。【物理的な影響】

・両足の裏に体重移動してから立ち上がるための上体移動も、そもそもしづらい。【物理的な影響】









比較する「好循環」の話に、今回から入ります(介助・リハビリは、こういう方向を目指す、ということで)。

あなた自身の体で実感してもらった要素を、言葉でまとめる感じです。

まとめ内容の中には、過去のメルマガでご紹介した要素も(必要に応じて)含めます。

「だから立ち上がりやすいのか」と自分の体で理解が深まれば、介助に活かしやすいですね(^_-)-☆









まずは立ち上がり前の(相手が腰かけた)状態や環境の話からです。

相手の腰かけた「姿勢」は、頭の位置が高い姿勢の方が(重力を使って)ラクにお尻を座面から浮かせられるので、

レナト式リハビリで体幹の支え等を作るか、

まだ作っている途中の時期ならば、相手の左右の肩甲骨を操作して一時的に頭の位置を高くしたりすると良いですね。











さらに、左右のお尻まわり(股関節周囲)の筋肉を、レナト式リハビリの「トントン」で作っていれば、

両膝が開きにくくなる(太ももの骨が付け根付近で保持される)ので、

お腹の力が抜けて体幹の支え等が低下し、頭の位置が低くなることを防ぎやすくなります。

まだそこまでの状態でない相手には、介助者が自分の両脚で相手の両膝を軽く挟む介助で対応できます。








相手の両足(足の裏)の位置は、体から離れすぎると「突っ張り棒」のように、

後方へ戻す力になってしまうので、適度な位置にセットした状態から始めましょう。

相手の開始「姿勢」に関しては、ざっくり、こういう要素でしたね。

次号では、開始時の「環境(座面の高さなど)」に関して、まとめて行きましょう。







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■編集後記
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近所に新しいドラッグストアが開店しました。

開店セールに行くと、広い店内がごった返すくらい混雑しており、

レジの列に並ぶ時間も結構かかりました。

家族総出で?来ているような人も多かったので、そうなるんでしょうね('ω')









私は混雑を極端に嫌う方ですが、

最近の中東での紛争激化のニュースを観ていると、

「うん、家族総出ででも備蓄した方がいいよ、ぜひどうぞ」と思えるため、

今回の混雑は、いつもほどのストレスには感じずにすみました(^_-)-☆
















最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。

では、また次回をお楽しみに!



(レナト)











・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172