第320号:レナト式リハビリのフロー223:片麻痺への対応135 〜片麻痺関連の余談74:〜街中で見かける介助68〜

 

 

 

<第320号(2025.6.7)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜


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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。










第320号は、こちらです↓




■レナト式リハビリのフロー223

  「片麻痺への対応135 〜片麻痺関連の余談74:〜街中で見かける介助68〜」




■編集後記:この時期の作業



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■レナト式リハビリのフロー223

  「片麻痺への対応135 〜片麻痺関連の余談74:〜街中で見かける介助68〜」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。

介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、

介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、

リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。








片麻痺の過緊張タイプの人に対応するにあたり、留意せねばならないのは、

「逆効果」なことをして、「悪循環」にハマってしまう人を、適切な方向へどう導くか、ということです。

ご本人の頑張り屋な性格や、不安にかられた周囲の人からの無理なアプローチなどにより、

「努力すればするほど、ぎこちない動きになるし、過剰な緊張の体を放置すると余計に硬くなる(その悪循環から抜け出せなくなる、苦しみや危険、介助量も増える)」という、やるせない状況になりかねません。









最近は、「悪循環」と「好循環」の状態を比較して来ています(具体的に「立ち上がり動作」を代表例に)。

第313号では、立ち上がり動作の「後半(ご本人が両脚を伸ばして、立つところまで)」に関して、悪循環の主な要素を以下のように列挙しました。


<悪循環の要素>

・ご本人は腹筋に力が入りづらい開脚姿勢のままなので、おじぎ(上体を前傾)しても、「連動して両下肢の筋緊張が高まる」ことが起こりづらい【物理的な影響】

・両下肢の筋緊張が高まりにくいので、「立ち上がる準備」ができにくい。【物理的な影響】

・その状態なのに、立ち上がる方向へ介助の力を加えられると、介助の力に「抵抗する反応」が起こりやすい。【物理的な影響】

・両足の裏に体重移動してから立ち上がるための上体移動も、そもそもしづらい。【物理的な影響】









比較する「好循環」の話に入る前に、上記の各要素に関する補足説明をしていますが、

今回も上記4つ目の要素に関してです。

前号で、立ち上がる際に、動作前半の「おじぎ」がどの程度なされると(ご自分の足の裏にどの程度荷重がなされると)

上方に立ち上がる準備ができたと「体が感じるか」を、あなた自身で体験してもらいました。









その際、以下のように条件を変えて比較もしてもらいました↓

・座面の高低を変えたり、

・頭の位置の高低(良い姿勢と悪い姿勢と)を変えたり。

・両足を置く位置を前後させてみたり。











各条件で、どう変わりましたか?

だからこそ、相手の立ち上がり動作を介助する際には、どうしたくなりましたか?

座面の高さは(車いすの座面など)変えられない場合もありますが、電動ベッド等では調整できる可能性がありますね。

また、開始姿勢である腰かけた座位の頭の高さなどは、これまでもお伝えしてきたレナト式リハビリや肩甲骨操作による介助スキルなどで対応します。









両足を置く位置(体からどの程度離すか)に関しては、

例えば、どの位置より前に置いてしまうと、

立ち上がろうする力に抵抗し(後ろへ戻されるような力を感じ)、

どの位置より手前に置くと、スムーズに足の裏に過重がなされて立ち上がりやすかったですか?









それらの体験を通して、

相手の姿勢保持能力や動作能力をリハビリで取り戻しつつ、相手が立ち上がりやすい条件(座面の高さや足の位置など)を極力整えてあげれば、

立ち上がり動作の介助がうまく行く可能性が高まりそうなことがイメージできたでしょう(^_-)-☆

次号では、そのうまく行きそうな状態(「好循環」な状態)を、立ち上がり動作を例にまとめてみましょう。







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■編集後記
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昨日は家の中のカビ取りなどをしていました。

梅雨を迎える準備というか、

カビが発生しやすい(放置されやすい)箇所を改めてケアした感じです。

カビは発見しやすい色をしてくれているので、その点は良いですね('ω')









私は冷暖房はあまり使わないくせに、エアコンの除湿は使う方なので、

エアコンの簡単な掃除もしておきました。

「共生」は私が好むテーマではありますが、

カビや害虫などは、その対象に入っていないんだなあと、ふと思いました( ;∀;)















最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。

では、また次回をお楽しみに!



(レナト)











・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172