第316号:レナト式リハビリのフロー219:片麻痺への対応131 〜片麻痺関連の余談70:〜街中で見かける介助64〜

 

 

 

<第316号(2025.5.10)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜


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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。










第316号は、こちらです↓




■レナト式リハビリのフロー219

  「片麻痺への対応131 〜片麻痺関連の余談70:〜街中で見かける介助64〜」




■編集後記:また新たな有事系ニュースが、、、('ω')




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■レナト式リハビリのフロー219

  「片麻痺への対応131 〜片麻痺関連の余談70:〜街中で見かける介助64〜」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。

介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、

介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、

リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。








片麻痺の過緊張タイプの人に対応するにあたり、留意せねばならないのは、

「逆効果」なことをして、「悪循環」にハマってしまう人を、適切な方向へどう導くか、ということです。

ご本人の頑張り屋な性格や、不安にかられた周囲の人からの無理なアプローチなどにより、

「努力すればするほど、ぎこちない動きになるし、過剰な緊張の体を放置すると余計に硬くなる(その悪循環から抜け出せなくなる、苦しみや危険、介助量も増える)」という、やるせない状況になりかねません。









最近は、「悪循環」と「好循環」の状態を比較して来ています(具体的に「立ち上がり動作」を代表例に)。

第313号では、立ち上がり動作の「後半(ご本人が両脚を伸ばして、立つところまで)」に関して、悪循環の主な要素を以下のように列挙しました。


<悪循環の要素>

・ご本人は腹筋に力が入りづらい開脚姿勢のままなので、おじぎ(上体を前傾)しても、「連動して両下肢の筋緊張が高まる」ことが起こりづらい【物理的な影響】

・両下肢の筋緊張が高まりにくいので、「立ち上がる準備」ができにくい。【物理的な影響】

・その状態なのに、立ち上がる方向へ介助の力を加えられると、介助の力に「抵抗する反応」が起こりやすい。【物理的な影響】

・両足の裏に体重移動してから立ち上がるための上体移動も、そもそもしづらい。【物理的な影響】









比較する「好循環」の話に入る前に、上記の各要素に関する補足説明をしていますが、

今回は、上記2つ目の要素に関してです(前号の内容=1つ目の要素とけっこう重なるため、今回は具体的な介助方法等の話もします)。

レナト式リハビリで頭の位置が高い座位姿勢や、両脚(膝)が開きにくい姿勢にした後なら良いのですが、

リハ効果が出るまでの期間は、どうすれば良いでしょうか?(やりづらい介助を続けるのでしょうか?)









レナト式リハビリでは、(リハ効果が出るまでの期間の)一時的な対処方法(介助方法)もご紹介して来ました。

例えば、座位姿勢の頭の位置を「介助で一時的に」高くしたいなら、介助者が相手の肩甲骨を操作する方法もご紹介しました↓

【動画:肩甲骨の操作で立ち上がり介助】

https://www.youtube.com/watch?v=LJ1BZsRvjPM&list=PL87Hh0oDQOdcvOYWW0DkyEWhprXi-jWff&index=5








加えて、相手の両脚(膝)が座位姿勢時に開いてしまうことに対しては、

(腰かけている)相手の正面に介助者が位置し、

相手の両膝を介助者の両脚で軽く挟んだ上で立ち上がり介助をしてあげれば、

一時的に両脚を開かせずに相手に動作させることが可能になります。










レナト式リハビリが進むと、お尻まわり(股関節周囲)の筋肉がしっかりして、

太ももの骨を付け根付近でしっかり保持できるようになることで、

両脚(両膝)は開きにくくなりますけどね(^_-)-☆

次号では、上記3つ目の要素に関して、補足して行く予定です。





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■編集後記
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最近は、GWなど行楽系のニュースが流れる一方で、

新たに国同士が武力衝突する有事系のニュースが話題になるなど、

日本と世界との温度差を感じる機会が増えています。

世界的な紛争は玉突き的に起こり得るので、日本人も色々と準備が必要ですね('ω')









私自身も改めて、被災した際のシミュレーションを再開しました。

具体的には、起床してから就寝するまでの自分の行動が、

水なし電気なしだと、どう出来るか、何を入手しておかないといけないか、などを割り出す作業です。

起床してすぐトイレに行きたいし、洗顔したり寝ぐせを直したい・・・まだ「朝のシミュレーション」から進んでいません( ;∀;)



















最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。

では、また次回をお楽しみに!



(レナト)











・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172