第315号:レナト式リハビリのフロー218:片麻痺への対応130 〜片麻痺関連の余談69:〜街中で見かける介助63〜

 

 

 

<第315号(2025.5.3)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜


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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。










第315号は、こちらです↓




■レナト式リハビリのフロー218

  「片麻痺への対応130 〜片麻痺関連の余談69:〜街中で見かける介助63〜」




■編集後記:インドアでの楽しみ




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■レナト式リハビリのフロー218

  「片麻痺への対応130 〜片麻痺関連の余談69:〜街中で見かける介助63〜」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。

介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、

介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、

リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。








片麻痺の過緊張タイプの人に対応するにあたり、留意せねばならないのは、

「逆効果」なことをして、「悪循環」にハマってしまう人を、適切な方向へどう導くか、ということです。

ご本人の頑張り屋な性格や、不安にかられた周囲の人からの無理なアプローチなどにより、

「努力すればするほど、ぎこちない動きになるし、過剰な緊張の体を放置すると余計に硬くなる(その悪循環から抜け出せなくなる、苦しみや危険、介助量も増える)」という、やるせない状況になりかねません。









最近は、「悪循環」と「好循環」の状態を比較して来ています(具体的に「立ち上がり動作」を代表例に)。

前々号では、立ち上がり動作の「後半(ご本人が両脚を伸ばして、立つところまで)」に関して、悪循環の主な要素を以下のように列挙しました。


<悪循環の要素>

・ご本人は腹筋に力が入りづらい開脚姿勢のままなので、おじぎ(上体を前傾)しても、「連動して両下肢の筋緊張が高まる」ことが起こりづらい【物理的な影響】

・両下肢の筋緊張が高まりにくいので、「立ち上がる準備」ができにくい。【物理的な影響】

・その状態なのに、立ち上がる方向へ介助の力を加えられると、介助の力に「抵抗する反応」が起こりやすい。【物理的な影響】

・両足の裏に体重移動してから立ち上がるための上体移動も、そもそもしづらい。【物理的な影響】









比較する「好循環」の話に入る前に、上記の各要素に関する補足説明をしていますが、

上記一つ目の要素に関しては、「立ち上がり動作後半の準備は、前半で本来なされるもの」という視点があると、

不良姿勢(頭の位置が低い、ずっこけ座り=仙骨座り)だと立ち上がりにくい、

それに対して「筋トレ」や「精神論」だけで何とかしようとしても良い結果が出づらい、という理由や仕組みが見えて来ますよ('ω')









動作は本来、合理的になされるように出来ています。

できるだけ少ないエネルギーで行わないと、

疲れて何度も行いにくくなるし、たくさん食べてエネルギー摂取を増やさねばならなくなるから、です。

立ち上がり動作でいうと、本来(病前など)の動きは、何がどう合理的だったのかを見て行きましょう。










立ち上がり動作を大きく「前半」と「後半」に分けると、

前半は上体が「おじぎ」してお尻が座面から浮くまで、

後半はお尻が浮いたところから立ち上がるまで、という感じです。

前半と後半は連続するので、後半の準備が前半のうちになされていないと、スムーズに後半に進めない、というのはイメージしやすいですね。









後半の準備とは、ずばり「両下肢の筋緊張を高めること」です。

両下肢の筋肉の緊張が低く、フニャフニャな状態では、いかにも立ち上がりにくそうですね。

ここで、前号であなた自身の体で試してもらった内容を思い出して下さい。

両手をふとももの上において立ち上がり動作を行い、筋肉の力の入り方を比べましたね。










頭の位置が高い(いわゆる良い)姿勢から立ち上がり動作を開始する場合は、

前半の「おじぎ」の途中で既に両下肢の緊張が高まり、いかにも「もう立ち上がれるよ」という体の状態になっていましたね。

この前半→後半の「運動連鎖」を起こせる状態に戻す(近づける)ことが、レナト式リハビリのポイントの一つです(^_-)-☆

次号では、二つ目の要素を掘り下げてみましょう。





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■編集後記
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GWになりました。

私がアレルギーを持っている花粉は、あと少し飛ぶ予定なので、

インドアで楽しめるものを用意してみました。

それは引っ越し前にも少しやっていた「燻製」です。











燻製してみたい食材を選ぶのも楽しいですし、

燻製をじっくり作るのも楽しいです。

しかも、実際においしく出来ると良いツマミにもなるので、

何度も楽しめて良いインドア企画です(^^)/



















最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。

では、また次回をお楽しみに!



(レナト)











・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172