第314号:レナト式リハビリのフロー217:片麻痺への対応129 〜片麻痺関連の余談68:〜街中で見かける介助62〜

 

 

 

<第314号(2025.4.26)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜


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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。










第314号は、こちらです↓




■レナト式リハビリのフロー217

  「片麻痺への対応129 〜片麻痺関連の余談68:〜街中で見かける介助62〜」




■編集後記:歩きたいし、痩せたい('ω')





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■レナト式リハビリのフロー217

  「片麻痺への対応129 〜片麻痺関連の余談68:〜街中で見かける介助62〜」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。

介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、

介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、

リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。








片麻痺の過緊張タイプの人に対応するにあたり、留意せねばならないのは、

「逆効果」なことをして、「悪循環」にハマってしまう人を、適切な方向へどう導くか、ということです。

ご本人の頑張り屋な性格や、不安にかられた周囲の人からの無理なアプローチなどにより、

「努力すればするほど、ぎこちない動きになるし、過剰な緊張の体を放置すると余計に硬くなる(その悪循環から抜け出せなくなる、苦しみや危険、介助量も増える)」という、やるせない状況になりかねません。









最近は、「悪循環」と「好循環」の状態を比較して来ています(具体的に「立ち上がり動作」を代表例に)。

前回は、立ち上がり動作の「後半(ご本人が両脚を伸ばして、立つところまで)」に関して、悪循環の主な要素を以下のように列挙しました。


<悪循環の要素>

・ご本人は腹筋に力が入りづらい開脚姿勢のままなので、おじぎ(上体を前傾)しても、「連動して両下肢の筋緊張が高まる」ことが起こりづらい【物理的な影響】

・両下肢の筋緊張が高まりにくいので、「立ち上がる準備」ができにくい。【物理的な影響】

・その状態なのに、立ち上がる方向へ介助の力を加えられると、介助の力に「抵抗する反応」が起こりやすい。【物理的な影響】

・両足の裏に体重移動してから立ち上がるための上体移動も、そもそもしづらい。【物理的な影響】









比較する「好循環」の話に入る前に、上記の各要素に関する補足説明をしておきます。

人間の動作は合理的に出来ており、それが崩れることで大変になる、という視点を持てれば、

「筋力不足そうだから筋トレ」とか「精神論」といったものに執着して、

出口の見えない迷路に入ってしまうことを防ぎやすくなりますよ(^_-)-☆









まずは、上記「悪循環」の一つ目の要素である、

・ご本人は腹筋に力が入りづらい開脚姿勢のままなので、おじぎ(上体を前傾)しても、「連動して両下肢の筋緊張が高まる」ことが起こりづらい【物理的な影響】

というものに関して補足します。

レナト式リハビリでは、読者や視聴者に「体験」を通して実感・理解してもらうことが多いですが、今回もやってみましょう。








あなた自身が、まずは椅子などに(背もたれ無しで)腰かけて下さい。

頭の位置を高く保ち(いわゆる良い姿勢で)、両脚(両膝)をあまり開かず立ち上がって下さい。

その際、両手は最初から「両ふとももの上(表側)」に置いて、

ふとももの筋肉の収縮具合を感じてみて下さい(動作中、どのタイミングで、どれくらい収縮するか)。









次に、頭の位置を低くし(いわゆる「ずっこけ姿勢=仙骨座り」のような不良姿勢)で、

両脚(両膝)をパカッと開いたまま、立ち上がろうとしてみて下さい(両手は両ふとももの上に)。

この不良姿勢だと、そもそも立ち上がり動作前半の「おじぎ」もしづらいと思いますが、

メインの目的は、両ふとももの筋収縮の違い(良い姿勢で行う時との差)を感じることです。










不良姿勢だと、(筋力が不足していないはずの)あなたでさえ、立ち上がりにくいことが分かりましたね。

この意義や仕組みは、次号でお伝えします。

ヒントは、「立ち上がり動作後半の準備は、前半で本来なされるもの」ということです。

よくある「リハビリで筋トレしてるのに、立てない」という主な要因も、分かりやすくなりますよ('ω')





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■編集後記
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私が住んでいる街は車社会なので、徒歩や自転車の人が比較的少ないのですが、

最近は暖かくなって来たせいか、若い人を中心に、時々見かけるようになって来ました。

私自身も車を使うようになってからは、予想どおり「運動不足」が加速していたので、

暖かくなって来たのなら、ウォーキングをしたいと思えてきました。












実際は花粉の季節が終わるGW後から、

暑すぎてウォーキングが危険なレベルになる真夏までの期間に、

無理ない範囲でやりたいと思っています。

体脂肪も減らせる時期に減らしておきたいものです('ω')



















最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。

では、また次回をお楽しみに!



(レナト)











・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172