第312号:レナト式リハビリのフロー215:片麻痺への対応127 〜片麻痺関連の余談66:〜街中で見かける介助60〜
<第312号(2025.4.12)>
☆★☆──────────────────────────────────────
家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜
─────────────────────────────────────────
発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。
第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。
拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。
第312号は、こちらです↓
■レナト式リハビリのフロー215
「片麻痺への対応127 〜片麻痺関連の余談66:〜街中で見かける介助60〜」
■編集後記:もうすぐ屋外も楽しめるかな('ω')
_______________________
■レナト式リハビリのフロー215
「片麻痺への対応127 〜片麻痺関連の余談66:〜街中で見かける介助60〜」
_______________________
今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから
「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓
「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓https://no-pain-yes-gain.com/free/w186
今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。
片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、
片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。
いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。
「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。
介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、
介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、
リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。
片麻痺の過緊張タイプの人に対応するにあたり、留意せねばならないのは、
「逆効果」なことをして、「悪循環」にハマってしまう人を、適切な方向へどう導くか、ということです。
ご本人の頑張り屋な性格や、不安にかられた周囲の人からの無理なアプローチなどにより、
「努力すればするほど、ぎこちない動きになるし、過剰な緊張の体を放置すると余計に硬くなる(その悪循環から抜け出せなくなる、苦しみや危険、介助量も増える)」という、やるせない状況になりかねません。
最近は、「悪循環」と「好循環」の状態を比較して来ています。
その比較を「具体的な動作(立ち上がり動作を代表例に)」で見てもいます。
今回は、その(立ち上がり動作を例にした)「悪循環」に対し、何をすれば「好循環(病気前の本来の動作)」に近づけられるのか、の例についての続きをお伝えして行きます。
「努力の方向性」を間違えていると、うまく行かない(出口に向かえない)のは、どういう分野でも同じですね。
第309号の悪循環の各要素に対比させる形で、残っている2つの要素を見ていきましょう。
<悪循環の要素>
・ご本人が自分で立ち上がりにくいので、介助が必要になる(お尻の浮かなさ次第で、介助量も増える)【物理的な影響】
↑
<好循環に戻す(近づける)には>
・(ご本人の頭の位置が高く、重力を利用しやすいので)介助量が減る(自動的にお尻が浮きやすくなる=介助がラクになる)【リハビリの効果】
<悪循環の要素>
・介助者の疲労や不安、ストレスがたまる【上記の因果関係の影響】
↑
<好循環に戻す(近づける)には>
・介助量が減り、介助者の負担やストレスが減る(その結果、在宅介護を継続しやすくなる)【リハビリの効果】
どうでしょうか?
リハビリによって、具体的に本来の(病前の)好循環な状態に戻す(近づける)ことができ得ます。
それにより、具体的に介助量が減り、ご本人・介助者ともに負担が減り、
目的である「在宅介護の継続」の可能性が高まるわけですね(^_-)-☆
立ち上がり動作を例にした「悪循環」と「好循環」との比較はこれで終わっても良いのですが、
立ち上がり動作の前半(おじぎして、お尻が浮くまで)しかお伝えしていません。
立ち上がり介助でお困りなケースは多いので、念のため次号で、後半(ご本人が両脚を伸ばして、立つところまで)に関して、
「悪循環」と「好循環」との比較もしてみたいと思います('ω')
_________________
■編集後記
_________________
車の冬タイヤを、ノーマルタイヤに交換しました。
昨年の夏から北関東に住み始めたので、
雪や路面凍結がなくなるのがいつ頃か、様子を見ながらでした。
幸い今シーズンは、雪が数cm積もるような日は、わずかだったように思います。
春になったとは言え、まだ花粉がたくさん飛んでいます。
花粉症の私は、あまり屋外を楽しめていません。
でも、屋内には居つつも、
今後の行楽シーズンに向けて準備を進めているので、けっこう楽しんでいます(^^♪
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、
早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。
では、また次回をお楽しみに!
(レナト)
・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46
・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172