第311号:レナト式リハビリのフロー214:片麻痺への対応126 〜片麻痺関連の余談65:〜街中で見かける介助59〜
<第311号(2025.4.5)>
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家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜
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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。
第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。
拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。
第311号は、こちらです↓
■レナト式リハビリのフロー214
「片麻痺への対応126〜片麻痺関連の余談65:〜街中で見かける介助59〜」
■編集後記:「関税」がキーワードになる世界
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■レナト式リハビリのフロー214
「片麻痺への対応126〜片麻痺関連の余談65:〜街中で見かける介助59〜」
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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから
「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓
「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓https://no-pain-yes-gain.com/free/w186
今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。
片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、
片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。
いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。
「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。
介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、
介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、
リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。
片麻痺の過緊張タイプの人に対応するにあたり、留意せねばならないのは、
「逆効果」なことをして、「悪循環」にハマってしまう人を、適切な方向へどう導くか、ということです。
ご本人の頑張り屋な性格や、不安にかられた周囲の人からの無理なアプローチなどにより、
「努力すればするほど、ぎこちない動きになるし、過剰な緊張の体を放置すると余計に硬くなる(その悪循環から抜け出せなくなる、苦しみや危険、介助量も増える)」という、やるせない状況になりかねません。
最近は、「悪循環」と「好循環」の状態を比較して来ています。
その比較を「具体的な動作(立ち上がり動作を代表例に)」でも見始めてもいます。
今回は、その(立ち上がり動作を例にした)「悪循環」に対し、何をすれば「好循環(病気前の本来の動作)」に近づけられるのか、の例についての続き(中盤)をお伝えして行きます。
「努力の方向性」を間違えていると、うまく行かない(出口に向かえない)のは、どういう分野でも同じですね。
前々号の悪循環の各要素に対比させる形で、一つひとつ見ていきましょう。
<悪循環の要素>
・傾いた姿勢では頭の位置も本来の高さより低くなる【物理的な影響】
↑
<好循環に戻す(近づける)には>
・低くなっていた頭の位置を、高い位置に戻す。具体的には、土台であるお尻まわりの筋肉や、上体側方の柱であるウエストの筋肉などをしっかりさせる・左右均等化させる【リハビリの効果】
<悪循環の要素>
・座位姿勢の頭の位置が低いと、立ち上がりの前半(重力を利用してお尻を浮かせる段階)がうまくいかず、お尻を浮かせにくくなる【物理的な影響】
↑
<好循環に戻す(近づける)には>
・頭を極力高い位置に戻しているので、立ち上がり前半の重力利用がしやすくなり、「おじぎ」することで、病前のように「自動的に」お尻を浮かせやすくなっている【リハビリの効果】
長くなるので、今回はここまでにしておきます(あと少し残っていますが)。
リハビリは決して、闇雲に筋力トレーニングをするものではありません。
病前には「重力を使って効率的に立ち上がり動作(の前半)」を行えていたのなら、
それに戻して(近づけて)行くべく、「具体的に」アプローチをするものです。
次号では、続き(残りの要素)に関して、好循環との比較を進めて行きましょう。
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■編集後記
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最近のニュースでは「関税」がキーワードになっています。
貿易や金融(市場)に携わっていなくても、
時間の問題で誰にでも影響があり得ることなので、
静観しつつも、必要があれば対応をしたいと構えています。
各国が保護貿易をし始めると、
第二次世界大戦をなぞる懸念がありますが、
コロナ禍で学んだ通り、情報を精査し、
「正しくおそれる」スタンスが大事なんでしょうね('ω')
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、
早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。
では、また次回をお楽しみに!
(レナト)
・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46
・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172