第304号:レナト式リハビリのフロー207:片麻痺への対応119 〜片麻痺関連の余談58:〜街中で見かける介助52〜

 

 

 

<第304号(2025.2.15)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜


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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。










第303号は、こちらです↓




■レナト式リハビリのフロー206

  「片麻痺への対応118〜片麻痺関連の余談57:〜街中で見かける介助51〜」




■編集後記:「確定の概念」は、すごく大事です



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■レナト式リハビリのフロー206

  「片麻痺への対応118〜片麻痺関連の余談57:〜街中で見かける介助51〜」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。

介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、

介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、

リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。








今回も、片麻痺者の動作能力を上げて、介助者の負担(介助量)を減らす話には変わりありません。

さらに言うと、レナト式リハビリでよく登場する「改善の2本柱(足りないものは足す、ジャマするものは取り除く)」の、「ジャマするものは取り除く(減らす)」の方の話になります。

片麻痺者(過緊張タイプ)の「体(筋膜)の硬さ」は動作をジャマするので、それをを取り除いたり(減らしたり)、普段から柔軟性をできるだけ保つように先手を打つことで、

ご本人の動作能力の向上や事故リスクの軽減、介助者であるあなたの介助負担の減少などを目指しましょう。









最近は、コリや痛みにつながりやすい体(筋膜)の硬さが、

どういう条件下で起こりやすいかの「まとめ的な内容」に入り、主な要素を列挙しました(メルマガ第294号で)。

その後、その各要素を掘り下げ、対応などをご紹介しています。

要素として<温度関連>→<不動関連>→<精神の緊張>へと進んで来ています。








リハビリで物理的な安定(肉体的な安定)を提供できている前提なら、

精神的な安定(安心、リラックス)を提供できれば、片麻痺過緊張タイプの人も動作能力を発揮しやすくなります。

「信頼」は「リラックス」につながりやすいので、ご本人の介助者に対する信頼以外にも、自分自身の動作能力に対する信頼も高められると「リラックス」につながりやすくなります。

今回は余談的に、普段のリハビリや生活を通してご本人が「成功体験」を積むことが大事になるというお話をさせてもらいます。








一般の人でも、苦手意識がある事柄や不慣れな事柄を行う際は、精神的な緊張が高まりやすいですね(体も緊張します)。

しかも、うまく行かなかった経験(失敗体験)があったり、転倒などの危険を伴う事柄だったりしたら尚更です。

リハビリ現場でリハビリ専門職が、物理的(肉体的)根拠を整えないまま難易度の高い動作訓練を患者さん・利用者さんに課し、

失敗体験を積ませてしまう場面を、残念ながら沢山みて来ました('Д')









逆に、「確定の概念」がちゃんとあって、実践できれば、

「こういう肉体的な土台をつくったので、ここに体重を載せて、こういう動作訓練が次はできるね。ほら、できた(^O^)/」という感じで進めやすくなります。

これによって、ご本人は「成功体験」を積むことができるわけですね(^O^)/

これが、ご本人の自分自身に対する信頼(=自信)につながり、必要以上に筋緊張を高めないことにつながります。









ご家族自身の「成功体験」も、しかりです。例えば、

「今回の屋外歩行介助では、本人が筋緊張を高めやすい場面で、先回りして安全を確保し、

ご本人を必要以上に緊張させなかった(結果、動作能力を発揮できた)」という「成功体験」ができれば、

ご本人だけでなく、介助するご家族も嬉しくなって来ますよ(^_-)-☆








ここまで、筋緊張を高めやすい要素を順番に取り上げ、

掘り下げて来ました(<温度関連>→<不動関連>→<精神の緊張>)。

次号では、その続きとして<痛みによる防御的収縮>へ進む予定です。

痛みがあると筋緊張が高まりやすいし、その状態が続くと体も硬くなりやすいですもんね('ω')





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■編集後記
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今回の本文の内容を少し補足する話でもありますが、

あなたは「確定の概念」を持っている(意識している)人ですか?

「確定の概念」とは、「〇〇という条件が整ったから、△△して良いね(確定だね)」というものです。

日常的な事例なら、歩行者として道路を横断したい場面では、

「車や自転車などが来てない。横断歩道もあるし、歩行者信号も青になったから、

横断して良いね(安全に横断できる条件を満たしたので、確定だね)」というようなものです。








リハビリの専門職が最短ルートでリハビリを進めて行くには、

この「確定の概念」が必要不可欠だし、これがないとアプローチが博打的なものやムダが多いものになり、その結果、

患者さん・利用者さんに「成功体験」をさせられない(失敗体験をさせてしまう)ことになりかねません。

しかも、ご家族にも「費用負担等をしてまでリハビリ専門職にみてもらっているのに、うまく行ってない」という「失敗体験」をさせてしまうことになりますね('Д')
















最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。

では、また次回をお楽しみに!



(レナト)











・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172