第299号:レナト式リハビリのフロー202:片麻痺への対応114 〜片麻痺関連の余談53:〜街中で見かける介助47〜

 

 

 

<第299号(2025.1.11)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 〜ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ〜


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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。










第299号は、こちらです↓




■レナト式リハビリのフロー202

  「片麻痺への対応114〜片麻痺関連の余談53:〜街中で見かける介助47〜」




■編集後記:今のところ「低電力」で寒さをしのいでいます('ω')



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■レナト式リハビリのフロー202

  「片麻痺への対応114〜片麻痺関連の余談53:〜街中で見かける介助47〜」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページから

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








今はレナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話(余談を含む)として進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









「片麻痺に関するその他(余談)」の中でも、「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えした後は「介助」に移りました。

介助スキルも大事なのですが、そもそも介助量や転倒等のリスクを減らしたいなら、

介助スキルに頼り過ぎるより、普段から(介助対象である)ご本人の能力を、

リハビリで向上・維持しておいた方がお互いにラクですね。








今回も、片麻痺者の動作能力を上げて、介助者の負担(介助量)を減らす話には変わりありません。

さらに言うと、レナト式リハビリでよく登場する「改善の2本柱(足りないものは足す、ジャマするものは取り除く)」の、「ジャマするものは取り除く(減らす)」の方の話になります。

片麻痺者(過緊張タイプ)の「体(筋膜)の硬さ」は動作をジャマするので、それをを取り除いたり(減らしたり)、普段から柔軟性をできるだけ保つように先手を打つことで、

ご本人の動作能力の向上や事故リスクの軽減、介助者であるあなたの介助負担の減少などを目指しましょう。









最近は、コリや痛みにつながりやすい体(筋膜)の硬さが、

どういう条件下で起こりやすいかの「まとめ的な内容」に入り、主な要素を列挙しました(メルマガ第294号で)。

その後、その各要素を掘り下げ、対応などをご紹介し始めています。

要素として<温度関連>→<不動関連>と進み、前回はその不動の悪影響の具体例として、全身が「板状」に硬くなってしまう例をご紹介しました。








今回はその補足・余談として、体が板状に硬くなると(体の後面が扁平になると)、

介助で体を起こした直後に、ご本人が腰痛を訴えやすくなるケースについてご紹介します。

ポイントは、「体が板状≒体の後面が扁平≒背骨の本来の弯曲が扁平傾向」ということですが、

まずは、このケースについてお話した動画があるので、それをご覧になってもらうのが早いです↓

【関連動画:長期臥床で背骨が扁平傾向→体を起こすと衝撃がどこに来るか】

https://www.youtube.com/watch?v=Jl6Yca1YtPw&list=PL87Hh0oDQOddcjvPF-0dvutm6kVMe4eI7&index=6









上記の動画の中で説明していますが、背骨は(横から見ると)本来弯曲があり、

(上体の重さなどの)上から下への衝撃を分散できるようになっています。

でもその弯曲が乏しくなると、衝撃をうまく逃がせず、背骨の根元に強い圧力がかかるのは、イメージしやすいでしょう。

例えるなら、バネ状だったものが棒状になると、重さや衝撃は棒の根元に集中しますよね。









なので、このケースだと、

起き上がり介助などで相手の上体を起こした際、背骨の根元付近に衝撃が集中するため、

腰よりもやや下方のお尻に近い部位に痛みを訴えやすくなると考えられます(いわゆる腰の高さだと、まだ背骨=腰椎の途中ですので)。

現実的な対応案も動画の中でご紹介しているので、良かったら参考にして下さい。










ここまで、体(筋膜)が硬くなりやすい要素のまとめとして、

<温度関連>→<不動関連>と進んで来ました。

次号では、その次の要素である<精神の緊張>に関してお伝えする予定です。

心と体はつながっていますし、片麻痺の過緊張型の人だけでなく、一般的な人にも言えることですね。




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■編集後記
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日に日に寒さが増しています。

私はもともと、エアコンはあまり使わない方なので、

必要な時にコタツなど、低電力なものを使ってしのいでいます('ω')

最近はYouTubeなどで、寒さ対策のアイデアが豊富に紹介されているので、参考になるものを常に探しています。









電気毛布なども低電力で暖が取れますし、

私が持っている(あまり大容量でない)ポータブル電源でも電力をまかなえるのが嬉しいです。

ポータブル電源自体も、ソーラーパネルを使って少しずつなら充電できるので、便利です。

もし今すぐ停電になったりしたら、電気毛布にくるまった上で寝袋に入ろうかなあと妄想しています(>_<)
















最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい。

では、また次回をお楽しみに!



(レナト)











・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172