第266号:レナト式リハビリのフロー170:片麻痺への対応81 ~片麻痺関連の余談20:~街中で見かける介助14~

 

 

 

<第266号(2024.5.28)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~


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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 

尚、先週末は所用で立て込んでいたため、発行が今日になってしまいました。すみません。









第266号は、こちらです↓




■レナト式リハビリのフロー170

  「片麻痺への対応81 ~片麻痺関連の余談20:~街中で見かける介助14~」




■編集後記:非常食のチェック、私の場合は・・・






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■レナト式リハビリのフロー170

  「片麻痺への対応81 ~片麻痺関連の余談20:~街中で見かける介助14~」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








ここしばらくはずっと、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話を進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









最近は余談的に、「片麻痺に関するその他」に進んでいます。

これまで「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えし、最近は「介助」でした。

ただ、介助量やリスクを減らしたいなら、その場での介助スキルに頼り過ぎるより、

普段から(介助対象である)ご本人の能力を、リハビリで向上・維持しておいた方がいいですね。








動作などの「安定」の要因を知るには、逆の「不安定」の要因を知ることが大事です。

前号でご紹介した、片麻痺の過緊張タイプによく見られる「不安定要素」は、以下です↓

1)足(の裏)が床や地面とケンカし、うまく接地できないし、体重を載せられない。

2)左右の脚に交互に体重を移動しづらく、抜重した脚を進みたい方向へ動かせない。

3)2の抜重した脚を動かす際、必要な「滞空時間」をかせげない









今回は、前号までの「トントン」により、お尻まわりの筋肉がしっかりすることで、

片麻痺者の屋外歩行において、どのように安定感や自由度が増すのか、

その分、介助者はどのようにラクになるのか(危険を減らせられるのか)などに関して、お伝えします。

「トントン」は上記の2や3に直接影響しますが、それが具体的に屋外のどういう場面で効果を発揮するのか、というお話です。








日本の道路は(地域や場所にもよりますが)歩道が狭かったり、排水のための傾斜などがついていたりするため、

片麻痺者が歩行するには結構大変な(バランスを崩しやすい)環境が多いです。

片麻痺者がバランスを崩しやすいということは、事故のリスクや介助者の介助負担が増えるということですね。

逆に、「トントン」のリハビリで安定感や自由度が増せば、以下のような変化が期待できます。








・様々な段差などに、つまずきにくくなる(お尻まわりの筋肉が骨盤をしっかり保持することで、体重移動・片脚の浮かせが安定するため)。

・傾斜・段差昇降の際に、バランスを崩しにくくなる(浮かせる脚の滞空時間がのびるため)。

・段差など難易度が高そうな場面に出くわしても、体が過緊張になりにくくなる。








上記3つ目の補足ですが、

「心と体はつながっている」というのは、誰しも経験があるでしょう。

例えば、「やばい」と精神的な緊張が高まると、体の緊張(筋緊張)が高まりますよね。

片麻痺者(過緊張タイプ)ではその高まり具合がキツイので、体が硬くなり、動作がぎこちなくなりやすいです。








お尻まわりの筋肉などがしっかりしていない時期では、

ご本人が体の安定に自信を持てるはずがないですし(精神的にリラックスしづらいし)、

実際に体の不安定さが脳に伝わって来ると、余計な緊張の高まりにつながりやすくなります。

逆に、お尻まわりの筋肉など物理的な安定があると、リラックスすべきところはリラックスしやすくなり、動作能力を発揮しやすくなるわけです。









次号では、さらに余談ですが、

片麻痺者の体をほぐしてあげないと、どんどん動きが硬くなって、

その分、事故のリスクや介助者の負担が増しやすいですよ、というお話をする予定です。

普段から出来るシンプルなケアの方法もご紹介して行きたいと思っています。




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■編集後記
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地震や台風、ミサイル?までやって来る中、

自宅にある非常食のチェックを進めています。

チェックと言っても私の場合、ずっと前に買って賞味期限が切れている非常食がまだ食べられるのかを、

自分の体で(自己責任で)試しているだけです('ω')






何かを試す際は、一つ一つ試さないと判定がしづらくなるのは食品摂取でも同じなので、

たくさんある、賞味期限が切れた飲食物を、私はあえて1品ずつ試しています。

そうすれば、もしお腹を壊したりした場合、「あれが原因か」と特定しやすくなりますもんね(苦笑)。

おかげで、「この非常食は〇年くらい期限が過ぎていても、大丈夫だ(しかも美味しい)」などの経験値が上がって来ましたよ(>_<)












最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい

では、また次回をお楽しみに!



(レナト)











・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172