第261号:レナト式リハビリのフロー165:片麻痺への対応76 ~片麻痺関連の余談15:~街中で見かける介助9~

 

 

 

<第261号(2024.4.20)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~


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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 










第261号は、こちらです↓




■レナト式リハビリのフロー165

  「片麻痺への対応76 ~片麻痺関連の余談15:~街中で見かける介助9~」




■編集後記::防災にも、レナト式の考え方は役立ちますよ






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■レナト式リハビリのフロー165

  「片麻痺への対応76 ~片麻痺関連の余談15:~街中で見かける介助9~」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








ここしばらくはずっと、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話を進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









最近は余談的に、「片麻痺に関するその他」に進んでいます。

これまで「ベッド柵」などの用具類に関してお伝えし、最近は「介助」でした。

ただ、介助量やリスクを減らしたいなら、その場での介助スキルに頼り過ぎるより、

普段から(介助対象である)ご本人の能力を、リハビリで向上・維持しておいた方がいいですね。








動作などの「安定」の要因を知るには、逆の「不安定」の要因を知ることが大事です。

前号でご紹介した、片麻痺の過緊張タイプによく見られる「不安定要素」は、以下です↓

1)足(の裏)が床や地面とケンカし、うまく接地できないし、体重を載せられない。

2)左右の脚に交互に体重を移動しづらく、抜重した脚を進みたい方向へ動かせない。

3)2の抜重した脚を動かす際、必要な「滞空時間」をかせげない









今回も上記の3に関してです。

段差や傾斜の所では、浮かせる脚の「滞空時間」がより必要になりますが、

そのために欠かせない要素として「骨盤移動」と「移動先での保持」のお話を前回はしました。

今回は主に、その「移動先での骨盤保持」を担当してくれる筋肉の話です。









骨盤保持自体は、色んな筋肉や骨などの協働作業の結果ではありますが、

中でも主役級の仕事をしてくれるのは、骨盤側面のやや上寄りにある筋肉です。

骨盤を水平移動したらキュッと強く収縮する筋肉なので、触ると分かりますよ。

例えば、右に骨盤移動するなら、右骨盤側面のやや上寄りに手をあてたまま右に体重移動してみて下さい。









この筋肉は、ざっくり言うと、脚のつけ根(股関節)が内側にカクっと曲がってしまうのを防いでくれます。

股関節の外側にある筋肉だから、そこが頑張って収縮すれば、

内側に曲がろうとする股関節を外側へ戻してくれるよう作用してくれるわけですね。

問題は、片麻痺の場合、そこをどうやってしっかりさせるか、ということでしょう。








これまでもご紹介してきた「トントンしてみるだけ」という方法で

麻痺側のお尻まわりの筋肉もしっかりさせられます(完全な弛緩麻痺は除く)。

次号では、復習がてらトントンの方法や、その他の留意点などに進みましょう。



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■編集後記
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国内で地震が続きますね。

いくら地震大国とは言え、今年は多すぎる感じがします。

もちろん、地球は一つのカタマリなので、アイスランドやインドネシアの火山噴火なども、

間接的には色々と影響するのかも知れません。








防災マニアになる必要はないでしょうけど(笑)、やはりシミュレーションして備えておくのは大事です。

ここでもレナト式の考え方(の一つ)が役立ちますよ。

例えば、「今すぐ長期停電になったら、何が困るか」と考え、より困るものがあなたにとって優先度が高い事柄になり得るので、

それを優先的に準備しておく、という感じです。よかったら、やってみて下さい(^O^)/











最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい

では、また次回をお楽しみに!



(レナト)











・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172