第250号:レナト式リハビリのフロー154:片麻痺への対応65 ~片麻痺関連の余談4:~装具その2~

 

 

 

<第250号(2024.2.3)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第249号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー154

  「片麻痺への対応65 ~片麻痺関連の余談4:装具その2~」



■編集後記:人間も「自然」の一部です





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■レナト式リハビリのフロー154

  「片麻痺への対応65 ~片麻痺関連の余談4:装具その2~」


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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








ここしばらくはずっと、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話を進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









最近は余談的に、「片麻痺に関するその他」に進んでいます。

ここでは、「リハビリ専門職の立場から言うと、こういうことはおススメしない(逆に、オススメする)」という要素を、

理由つきでご紹介して行くイメージです(私見ですが)。

これまで「ベッド柵」「低反発マットレス」と取り上げ、今回は前号に引き続き「装具」です。









装具にも色々ありますが、片麻痺でよく見かける「短下肢装具」を例に取り上げてみます。

金属支柱がついたごついタイプもあれば、プラスチックで薄めのタイプなどもありますね。

何事も「目的次第」なので、装具を使う・使わないも目的次第、使うならどういうタイプを使うのかも目的次第、というわけです。

オススメする・しないの話もその延長になりますね。









前号では「逆に考えてみる」方法を用いて、その人(の生活ニーズにとって)「装具が無いと、どうなるか?」を考える例を挙げて見ました。

無いことによるダメージやデメリットが大きいなら、有る(装具などを使う)意義が大きい、ということです。

この考え方は何事においても使えるし、カンタンなので、何かを判断する際に良かったら使ってみて下さい。

今回はそれに加え、「使うメリットがデメリットを越えられるか」という切り口での判断のお話を余談的にしてみます。








どの分野でも「完璧な道具」というのは存在しないので、それを使うことでメリットもある一方でデメリットもあり得ます。

装具にしてもしかりですが、ここでは片麻痺の過緊張タイプに短下肢装具を使用する場合を例に見てみましょう。

よくある過緊張タイプの麻痺側の足は、筋緊張が高まると足部は「つま先立ち」のような状態になりやすいです。

しかも、これを無理に戻そうとすると逆効果であることは、これまで何度もご紹介して来ました。








つま先立ちだと歩きにくいからと、ムリヤリ固い装具で、足部を一定の形に押し込めるのは、はたしてどうでしょう?

過緊張を増強させてしまう(それによる痛みなども発生しやすい)という意味ではデメリットですし、

(一人で歩くニーズがあるため)それにより何とか歩くことはできる、という意味ではメリットです。

それらを並べて、メリットがデメリットを上回るなら使用はアリですし(装具を四六時中つけるわけでもないでしょうから)、

デメリットの方が上回ってしまうなら、使用はどうなんだろう、となります(私見ですが)。








何事も目的次第ですし、「ゼロか百か」という極端な判断でなくて良いはずです。

「こういう場面に関しては、こういう理由でこの判断がベター」という(柔軟かつ合理的な)スタンスが良いでしょう。

次号では、別の切り口かつ長期目線の話として、装具を「管理できるのか(衛生面や調整・変更など)」という視点で、

引き続きお話をする予定です。道具は決して、目先の使用場面の話だけではないからですね。






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■編集後記
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2月になりました。

私は花粉アレルギーがあるので、今後は少し過ごしづらくなりそうです。

目のかゆみや鼻水などはもちろんですが、

外出時に「全身に粉をあびたような感じ(分かる人には分かるでしょう)」になるのも、イヤなものです。








化学物質を含む素材を多く使用する現代では、

アレルギー持ちの人の割合が昔に比べてかなり多くなっているようです。

そういう意味でも、自然素材や、昔の日本人の知恵などが再び脚光を浴びているのはポジティブな現象なんでしょうね。

人間も自然の一部なので、自然と触れる機会を無理なく増やせる(取り戻せる)と良さそうです(^_-)-☆













最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172