第249号:レナト式リハビリのフロー153:片麻痺への対応64 ~片麻痺関連の余談3:~装具1~

 

 

 

<第249号(2024.1.27)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第248号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー153

  「片麻痺への対応64 ~片麻痺関連の余談3:装具1~」



■編集後記:「最適化で能力発揮」は楽しいですよ






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■レナト式リハビリのフロー153

  「片麻痺への対応64 ~片麻痺関連の余談3:装具1~」


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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








ここしばらくはずっと、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話を進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









前々号からは余談的に、「片麻痺に関するその他」に進んでいます

ここでは、「リハビリ専門職の立場から言うと、こういうことはおススメしない(逆に、オススメする)」という要素を、

理由つきでご紹介して行くイメージです(私見ですが)。

これまで「ベッド柵」「低反発マットレス」と取り上げ、今回は「装具」です。









装具にも色々ありますが、片麻痺でよく見かける「短下肢装具」を例に取り上げてみます。

金属支柱がついたごついタイプもあれば、プラスチックで薄めのタイプなどもありますね。

何事も「目的次第」なので、装具を使う・使わないも目的次第、使うならどういうタイプを使うのかも目的次第、というわけです。

オススメする・しないの話もその延長になりますが、まずは装具の存在意義を見て見ましょう。









例えば、生活の中で一人で歩く必要がある人で考えてみます。

その場合、麻痺側の足に体重を載せて、反対側の足を浮かせて前に出せないと歩けません。

麻痺側の足に体重を載せた際に、素足では支えられないなら、補助する何かが必要となり、その候補の一つが装具になります。

「支えられなさ」の程度が強ければ、金属支柱などが必要になるというわけですね。









私が「判断・分析」などでご紹介してきた「逆に考えてみる」という方法は、ここでも使えます。

片麻痺の装具で言うと、「逆に考えて」麻痺側の足に装具なしで体重をかけると、どうなるか?

例えば、足首が弱々しくカクっと曲がってしまい転倒するから、装具で補う(曲がらないように支える)、という感じです。

「判断・分析」に関する過去作品では、カンタンにより良い判断ができる方法をいくつかご紹介しているので、良かったらご覧下さい↓


【関連書籍:より良い判断で、より納得のいく人生に】

https://no-pain-yes-gain.com/free/w392









装具の使用を考える際に、切り口はいくつかあります。

次回は、装具を使う「デメリットをメリットが越えられるか」という切り口でお話しする予定です。

例えば、福祉用具である「杖」を使う場合も、体を支える助力になって良い反面、どこかに引っ掛かってそのせいで転倒するリスクもありますね。

装具も完璧ではないので、理解を深めてから使えた方が良いですね






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■編集後記
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サッカー男子のアジアカップ(国別対抗戦)が盛り上がっています

戦前の予想と異なり、大差がつく試合も少なく、試合内容的にもアジアの国々のレベルアップが見て取れます。

世界的に見ればこれまで、ワールドカップに出場するチームの中で、アジアの代表が最も成績を残せていないので、

アジアのレベルアップはサッカー界全体を盛り上げてくれる可能性があって、楽しみです。








ひと昔前までは「サッカーはアジア人にはムリだ(人種的に向いていない)」という意見が少なくありませんでした。

骨格・筋肉量など、たしかに不利な要素もありますが、

その分、アジア人は俊敏性や持久力など「自分たちの得意な要素」を伸ばして「最適化」しようとしています。

リハビリも同じで、「改善しない」などと思い込まず、その人を「最適化」して、最も動けるようにしましょうね(^_-)-☆








「仕組み」を意識して、

「だから、こうなのか」とか「だったら、これは不適切だよね」と判断できるようになると、

自ずと良い結果は出やすくなります。

私が何かをお伝えする時に、その「理由・仕組み」や「理由の妥当性の高さ」を大事にしているのは、そのためです(^_-)-☆











最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172