第244号:レナト式リハビリのフロー148:片麻痺への対応59 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応31~

 

 

 

<第244号(2023.12.23)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第244号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー148

  「片麻痺への対応59 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応31~」



■編集後記:久しぶりに発熱しました





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■レナト式リハビリのフロー148

  「片麻痺への対応59 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応31~」


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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








ここしばらくはずっと、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話を進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









最近は片麻痺の中でも「筋肉の緊張が不足して(体を支えにくくて)困る」ということに対して、どう出来るかというお話に進んでいます。

前提としては、「完全な弛緩麻痺」は除きます。対象としては、筋肉の緊張がゼロではないが、何割かは低下しているケースです。

それを高めて必要な緊張に近づけたい(その結果、体を支える部位が必要な仕事を果たして欲しい)場合にどうするか、

というお話をこれまでしてきて、最近は余談的に「低緊張の下肢の緊張をカンタンに高める方法」をお伝えしています。









動作を活用して下肢の緊張を高めますが、活用例として「立ち上がり動作(の前半)」を利用しています。

腰かけた姿勢では頭の位置が高いほど、動作前半の「おじぎ」をするだけで下肢の緊張が高まりやすくなることは体験してもらいました。

相手がまだリハビリ途中で(体幹の支えがまだ弱くて)頭の位置が低い場合は、あなたが介助で補います。

相手の「肩甲骨」を操作して、相手の頭を高くして(せすじを伸ばして)「おじぎ」を誘導し、下肢筋群の緊張を高められることもお伝えしました。









前回からは、その際に「うまく行かない要素」や「うまく行く工夫」などをご紹介しています。

前々回は「回転軸」の話、前回は「回転誘導の際の、力の加え方」の話でした。

ちなみに、「おじぎ」を誘導する際、相手のお腹へ向けて軽く圧をかけると、

相手の上体が「ひとかたまり」のような感じになり、介助で誘導しやすくなりますよ。








今回は「下半身」に関する注意点で、「下肢をあまり開かせない」ということが大事になります。

これまで何度も登場した要素なので、もうお分かりかと思いますが

脚(太腿の骨)が開いてしまうと、骨盤が開く方向に連動し、腹圧が下がり、腹筋が収縮しづらくなります。

上体の操作でせっかく「腹圧を高める」ように操作しているのに、これでは効果が相殺してしまいますね。









「お尻まわりの筋肉」に対してトントンするリハビリが進んで来ると、

太腿の骨はその根元付近で(お尻まわりの筋肉に)保持されるため、相手が腰かけた際、自然と脚が開きにくくなって来ます。

【関連動画:お尻をトントンするだけの筋トレ】

https://www.youtube.com/watch?v=xxYTVsBDIM0&list=PL87Hh0oDQOddlrUTKub3gp7hUxgsd26uT&index=1


まだそのリハビリが進んでいない時期は、(相手の正面に位置する)介助者が、相手の両膝を自分の両膝で軽く挟みながら行うのもアリです。

目的は相手の下肢筋群の緊張を高めることなので、お尻が浮く程度まで「おじぎ」を誘導できれば(立ち上がらせなくても)OKですね。









次号でも、下半身に関する注意点についてお伝えする予定です。

「おじぎ」を利用して相手の下肢筋群の緊張を高める際に、「相手の両足は、どこにあると良いか(その理由は何か)」という話になります。

つまり、足の位置は膝の真下がいいのか、膝より前(または後ろ)がいいのか、ということです。

わりと基本的なことなので、これまで説明したことが少ない要素ですが、この機会に掘り下げてみましょう。





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■編集後記
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私の話ですが、久しぶりに38度台まで発熱しました(今は回復していますが)。

理由は帯状疱疹ワクチンを接種したからで、夕方に注射を打ち、夜中に熱が高まって来ました。

熱の苦しみ自体もそうですが、私の場合、浅い眠り(夢)の中で何かを必死に考えている?ために、

脳がしんどくなって、眠るのも苦しくなるため、大変でした。








いつもはあまりフルーツを食べないのですが、発熱している時は重宝します。

水分やビタミン、糖分など、熱でダメージを受けた体を癒してくれるので、助かりました。

高い熱を作り出す作業は結構な負荷なので、体には大変な想いをさせてしまったな、という感じです。

今の時期はインフルエンザなども流行しているので、皆さんも色々と気を付けて下さいね('ω')












最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172