第241号:レナト式リハビリのフロー145:片麻痺への対応56 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応28~

 

 

 

<第241号(2023.12.2)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第241号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー145

  「片麻痺への対応56 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応28~」



■編集後記:アイスランドの火山 ~地球はつながっている~





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■レナト式リハビリのフロー145

  「片麻痺への対応56 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応28~」


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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








ここしばらくはずっと、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話を進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









最近は片麻痺の中でも「筋肉の緊張が不足して(体を支えにくくて)困る」ということに対して、どう出来るかというお話に進んでいます。

前提としては、「完全な弛緩麻痺」は除きます。対象としては、筋肉の緊張がゼロではないが、何割かは低下しているケースです。

それを高めて必要な緊張に近づけたい(その結果、体を支える部位が必要な仕事を果たして欲しい)場合にどうするか、

というお話をこれまでしてきて、最近は余談的に「低緊張の下肢の緊張をカンタンに高める方法」をお伝えしています。









動作を活用して下肢の緊張を高めますが、活用例として「立ち上がり動作(の前半)」を利用しています。

腰かけた姿勢では頭の位置が高いほど、動作前半の「おじぎ」をするだけで下肢の緊張が高まりやすくなるのは、あなたの体で既に実感してもらいました。

ただ、まだリハビリ途中の(体幹の支えがまだ弱い)相手の場合は、あなたが相手の「肩甲骨」を操作することで、一時的に相手の頭の位置を高くする必要があるため、

前号では、あなた自身の体で「肩甲骨」の動きと頭の位置の変化に関しても、体験してもらいました。










今回は、相手の「肩甲骨を操作する話」に進みます。前提としては、相手の背が丸く固まっておらず、(仰向け時など)伸ばそうと思えば伸ばせるケースです。

また、相手の肩甲骨付近(の筋膜が)バリバリに硬いと肩甲骨の動きをジャマするので、相手の肩や背中が硬いようなら、先にほぐしておいて下さい。

腰かけた相手の正面にあたなが位置し、あなたの左手(手のひら)が相手の右肩甲骨に、

あなたの右手(手のひら)が相手の左肩甲骨に優しく触れるようにしたら、準備完了です。









頭の位置が低い相手の左右の肩甲骨は、横に開いた(外側に離れた)位置にあるでしょうから、

相手の左右の肩甲骨を近づけるように、あなたの手(手のひら)で優しく誘導してあげて下さい。

そうすると、前号であなたが自分の肩甲骨で試した時のように、相手のせすじが伸び、頭の位置が高くなればOKです。

そこから、立ち上がり動作の前半のように、相手の上体を「おじぎ」させてくれば、相手の両下肢の緊張は高まりますね。









実際に立ち上がる所まで行かなくても、相手のお尻が座面から浮くか浮かないか程度の所まで行けば、下肢の緊張は高まることも体験してもらいました。

その位置を(相手にムリがないよう注意しながら)数秒キープするようにするだけでも、低緊張な両下肢の支えのトレーニンぐになりますね。

次号では、相手の肩甲骨を操作する際の注意点をご紹介します。

「こういうことをすると、効果が出にくいですよ」とか「こうすると、より効果的ですよ」ということをお伝えする予定です。






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■編集後記
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アイスランドの火山が活発になり、住民の避難がニュースになっています。

現地の火山活動の「やばさ」に関しては10年以上前から言われていましたが、特に日本で再び脚光を浴びています。

日本とも関わりが深い、地球のユーラシアプレートや北米プレートなどが関係しているようで、

実際、18世紀にアイスランドの火山が噴火した際に、約半月後には日本の浅間山も噴火しています。








私自身よく「フラクタル構造(規模は異なるが、実は似たような構造)」の話をしますし、地球も人体も「ひとつの生き物」として捉えたりします。

それぞれの一部でトラブルがあると、他の部位に影響があるのは、人体で考えると分かりやすいですね。

人体なら例えば、足先をケガしたら、痛みのせいで動作がおかしくなり、他の部位まで痛んだりします。

同じく、地球で言うなら、どこかでプレートが動き始めたら、人間にとってかなり遠くに思える場所も、そのせいで影響を受けるわけです。








日本では以前から、大規模な火山噴火や地震が「いつ来てもおかしくない」と言われていますが、

地球規模での現象を見ていると、これまでよりも警戒感を高めたくなるようなことが実際に起こっています。

日本では「富士山が噴火したら、さすがにアウト(打つ手なし)」のように言う人もいますが、

やはり、やれる備えは、しないよりはした方がマシなので、私も備えを続けようと思っています('ω')










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172