第240号:レナト式リハビリのフロー144:片麻痺への対応55 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応27~

 

 

 

<第240号(2023.11.25)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第240号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー144

  「片麻痺への対応55 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応27~」



■編集後記:「共生」と聞いて、人間だけを想像しますか?




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■レナト式リハビリのフロー144

  「片麻痺への対応55 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応27~」


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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








ここしばらくはずっと、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話を進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









最近は片麻痺の中でも「筋肉の緊張が不足して(体を支えにくくて)困る」ということに対して、どう出来るかというお話に進んでいます。

前提としては、「完全な弛緩麻痺」は除きます。対象としては、筋肉の緊張がゼロではないが、何割かは低下しているケースです。

それを高めて必要な緊張に近づけたい(その結果、体を支える部位が必要な仕事を果たして欲しい)場合にどうするか、

というお話をこれまでしてきて、最近は余談的に「低緊張の下肢の緊張をカンタンに高める方法」をお伝えしています。









動作を活用して下肢の緊張を高めますが、活用例として「立ち上がり」動作を取り上げています。

腰かけた姿勢では頭の位置が高いほど、動作前半の「おじぎ」をするだけで下肢の緊張が高まりやすくなるのは、既に実感してもらいました。

「レナト式リハビリ」で頭の位置を高く保持できるようにするのはそのため(合理的な立ち上がりシステムに戻すため)ですが、

まだリハビリ中で(体幹の支えが弱く)頭の位置が低い場合は、介助で一時的に頭の位置を高くするというお話に入っています。










やはり、いつものように、あなた自身の体で試して実感してみましょう。

あなたの背中にある左右の「肩甲骨」を利用します。

まず、肩甲骨を動かす準備として、肩や腕などを動かしてみて下さい(ラジオ体操のような動きでもいいです)。

長時間のデスクワークなどで肩や背中がバリバリに硬くなっていると、肩甲骨は動きづらいので、ほぐしておきます。









ある程度肩や背中がほぐれたら、次は肩甲骨を意図的に動かしてみましょう。

まずは、左右の肩甲骨が水平に離れて行くように、両肩を内側に丸めるように動かしてみましょう。

そうすると、運動連鎖で「自動的に」頭の位置が少し下がったのを感じられたでしょうか?

今度は逆に、左右の肩甲骨を戻すだけでなく、近づけるようにすると、「自動的に胸を張ることになり、頭の位置が高くなりましたね








これを、相手に施すだけです。介助の手を相手の肩甲骨にあてて操作(誘導)します。

介助で相手の頭の位置を高くし、立ち上がり動作前半の「おじぎ」を使えればいいわけです。

実際に立ち上がらなくても、相手のお尻が浮くか浮かないか辺りで止めて保持したりすれば、下肢の緊張を高めて強くできますね。

次回は、相手の肩甲骨を操作してそれを再現する方法や留意点などに進みましょう。






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■編集後記
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最近、欧州や東アジアで吸血性の「とこじらみ」の異常発生が問題になっています。

宿や鉄道などで見つかり話題になっていますし、知らない間に自宅に連れ帰ってしまうと駆除が大変とのことです。

虫(昆虫)が好きな人もいれば、そうでない人もいます。「昆虫の種類による」という人もいるでしょう。

まあ、害虫が好きな人は多分いないでしょうし、私も害虫は嫌いです(益虫は歓迎ですが)。







コロナ禍の反動で、今は日本の観光地も外国からの観光客であふれかえっています。

日本の宿や鉄道などでも、時間の問題で「とこじらみ」が報告されるのかも知れませんね。

もともとそういう虫がよくいる国や地方で過ごしている人からすれば、何てことないかも知れませんが、

綺麗好きな現代の日本人にとっては恐怖の対象になり得るので、パニックにならなければ良いですが、、、。







日本でも、自然豊かな地方へ行けば、虫は沢山いるし、虫のサイズも大きいです。

都会育ちの人が地方生活に憧れを持っている(または移住する)話を聞くと、

私などは「虫が沢山いるし大きいけど、大丈夫かなあ」と勝手に心配したりします(笑)。

この世界から虫がいなくなると人間も滅びますが、人間は虫嫌いな人が多いですもんね。







私は地球上のすべての生き物たちと「共生を重んじる派」であり、

これまで人間が多くの生き物の生息地を奪って来たことを、好ましく感じていない派です。

人間が奪った土地に、獣や虫が入って来ると(戻って来ると)やたら興奮して駆除しようとする人間の姿を見ると、

なんか複雑な気持ちになったりもします、、、。









最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172