第236号:レナト式リハビリのフロー140:片麻痺への対応51 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応23~ 受信トレイ

 

 

 

<第236号(2023.10.28)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第236号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー140

  「片麻痺への対応51 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応23~」



■編集後記:ブログ的なもの?も、始めてみました('ω')




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■レナト式リハビリのフロー140

  「片麻痺への対応51 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応23~」


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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








ここしばらくはずっと、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話を進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









最近は片麻痺の中でも「筋肉の緊張が不足して(体を支えにくくて)困る」ということに対して、どう出来るかというお話に進んでいます。

前提としては、「完全な弛緩麻痺」は除きます。

対象としては、筋肉の緊張がゼロではないが、何割かは低下しているケースです。

それを高めて必要な緊張に近づけたい(その結果、体を支える部位が必要な仕事を果たして欲しい)場合にどうするか、というお話になります。









概要を振り返ると、以下のようなアプローチはご家族もやれますよ、ということでした。

1)腹筋(ここが仕事してくれないと、全ての動作が不安定になります)

2)お尻まわりの筋肉(ここがフニャフニャだと、腰かけると体がゆがむし、立っても上体の重さを支えにくいです)

3)ウエストの筋肉(ここが低緊張だと、上体が横に傾きやすくなります)









最近は、上記3に関して、仰向け(天井向き)に寝た相手に対して

ウエストの筋肉をしっかりさせる方法の話を続けています。

今回は「相手がこういう状態の時に行っても、効果が乏しいですよ」というものをご紹介します。

せっかく「リハビリ効果もある介助方法」を行うなら、効果が乏しくなるのはイヤですもんね。








ケースとしては、仰向けから「右斜め前に起き上がる想定」でお伝えします。

今回ご紹介する「効果が乏しくなりやすい状態」は、「(仰向けに寝ている相手の)脚が外に開いてしまっている状態」です。

両脚とも開いている場合はもちろんですし、(起き上がる側である)右脚が開いてしまっている場合も同じです。

なぜそれだと効果が乏しくなりやすいのかは、これまでレナト式の要素を経験して来たあなたなら、もう分かりますね?








答えは「運動連鎖が起こりにくくなるから」であり、その結果、

右斜め前に起き上がる場合に「上体を起こす力の拠り所」になって欲しい右ウエストの筋肉が、

(右)脚が開いた状態では強く収縮しづらい(仕事しづらい)からです。

物理的に強く収縮しづらい状態のところに、強く収縮させる刺激を入れようとしているのは、おかしいですよね。








これもご自分の体でカンタンに確認できます。

仰向けの姿勢で脚をガニ股のように開く・閉じるしながら、

右斜め前に起き上がろうとする際に、右ウエストの筋肉の筋肉の収縮がどの程度異なるかを感じてみて下さい。

(右)脚が開いた状態では、ロスが大き過ぎることを実感できるでしょう。








これは、「リハビリ効果もある介助」で右ウエストの筋肉を強くしたいなら当然避けねばならないですし、

単なる介助で起こす際も「力が入りにくい状態」の相手を起こすことになるので、あなたが大変です(介助量が多くなります)。

なので、仰向けの相手に対しては、脚が外に開いていないか(膝が外を向いていないか)を先に確認し、

開いているなら、あなたの脚を相手の脚にあてて(開かないように)止めておくなどの工夫をしながら行うと良いでしょう。








「低緊張タイプ」の片麻痺へのアプローチに関しては、ひとまずここまでにしておきます。

リハビリ専門職でなくてもやれそうなことが色々とありましたね。

情報がそれなりに多かったので、次回は、その「まとめ」をしておく予定です。









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■編集後記
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最近始めてみた「note」というブログ的な媒体に、「疲れ」のマネージメントの話から書き始めています。

その中で色んな方法をお伝えしながら、あらためて「人間は、エネルギー的な生き物だな」と感じます。

カンタンな例としては、食べないと動くエネルギーが不足するし、ムダな動きをしてエネルギーを浪費すると疲れるわけです。

今は「食欲の秋」でもあるので、食べ過ぎてエネルギー過多になっている人もいるかも知れません。








「美味しいものは、糖質と脂質でできている」という感じのCMのキャッチフレーズが以前あったように記憶していますが、

どちらも高いエネルギー(カロリー)を生み出す要素で、人間の活動には効率の良い燃料であるため、

脳が「美味しい」と感じるようにできている(優先的に摂取するように仕向けられている)のかも知れません。

中華料理屋などから出てくる(額が脂ぎった)中年男性を見ると、欲望に正直なんだなと感じます(笑)。








逆に、男性でも高齢になって来ると、皮膚の状態を見ても油が抜けたような状態になって来る人が多い印象ですし、

活動量も減少しているであろう年齢なことから、体が脂質などの高エネルギー要素をあまり欲しがっていないのかも知れませんね。

いずれにせよ、エネルギーのマネージメントは一人一人にゆだねられています。

あなたが(日々の介護などで)疲れているようなら、何かお役に立てるかも知れないので、

私のブログ?の方も、よかったらご覧下さい(以下のURLにある検索窓に「レナト(あなたにラクになって欲しい)」と入力するとヒットしますよ(^O^)/

https://note.com/










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172