第232号:レナト式リハビリのフロー136:片麻痺への対応47 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応19~

 

 

 

<第232号(2023.9.30)>

 

 

 


 

☆★☆──────────────────────────────────────

家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

───────────────────────────────────────── 


発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第232号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー136

  「片麻痺への対応46 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応19~」



■編集後記:食欲の秋ですね




_______________________

■レナト式リハビリのフロー136

  「片麻痺への対応46 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応19~」


_______________________




今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








ここしばらくはずっと、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話を進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









最近は片麻痺の中でも「筋肉の緊張が不足して(体を支えにくくて)困る」ということに対して、どう出来るかというお話に進んでいます。

前提としては、「完全な弛緩麻痺」は除きます。

対象としては、筋肉の緊張がゼロではないが、何割かは低下しているケースです。

それを高めて必要な緊張に近づけたい(その結果、体を支える部位が必要な仕事を果たして欲しい)場合にどうするか、というお話になります。









概要を振り返ると、以下のようなアプローチはご家族もやれますよ、ということでした。

1)腹筋(ここが仕事してくれないと、全ての動作が不安定になります)

2)お尻まわりの筋肉(ここがフニャフニャだと、腰かけると体がゆがむし、立っても上体の重さを支えにくいです)

3)ウエストの筋肉(ここが低緊張だと、上体が横に傾きやすくなります)








最近は、上記3の「ウエストの筋肉」に関して、ご紹介しています

「運動連鎖」を利用して、外からの操作で狙った筋肉を強く収縮させる(その結果、しっかりさせる=筋トレ)ことを、

腰かけた姿勢の相手の体に施す方法をご紹介して来ました。

今回は、仰向け(天井向き)の姿勢の相手に施す方法について見ていきましょう。








いつも通り、まずはご自分の体で体験して下さい。

「論より証拠」ですし、ご自分の体で実感できた方が、

他者に施す際に(力加減などコツが分かっているので)効果を出しやすくなります。

相手が腰かけた姿勢を取れない時などもあるでしょうから、寝た姿勢に対して行う方法は知っておいて損はないですよ。









ここでは、右のウエストを「運動連鎖」で強く収縮させて、しっかりさせて行く想定とします。

あなた自身が仰向けになり、右のウエストの筋肉の収縮を感じるべく、右手をあてておいて下さい。

まずはあなたの「目の動き」からです。

ご自分の右のウエストをのぞき込むように目線を動かしてみて下さい。








次に、実際にのぞき込むように頭を少し右上に浮かせようとしてみて下さい。

その時、右のウエストの筋肉がキュッと強く収縮するのが感じられるでしょう。

これを(この運動連鎖を)寝た姿勢の相手のリハビリに活用します

腰かけた姿勢では上体の重さを利用しましたが、寝た姿勢ではこの「のぞき込み」を利用します。








もし片麻痺のご本人が自力で頭を動かせなくても、

その動きは介助で補えるので、相手が寝た姿勢のままでも、

ご本人はほとんど何もしなくてもウエストの筋肉をしっかりさせることが出来ます。

次号では、その具体的な方法に進んで行きましょう。







_________________
■編集後記
_________________


日中はまだ暑さを感じる日もありますが、朝晩は涼しくなって来ました。

こうなると、夏場にあまり出なかった食欲が顔を出してきます。

私自身は、コロナ前は外食することも多かったのですが、コロナ禍ですっかり家食派になってしまいました。

今では家でリーズナブルに美味しく食べることを気に入っています







リハビリと栄養は、筋肉をしっかりさせることにおいても、深く関連があります。

最近は本文の方でも「筋肉をしっかりさせる(つまり「筋トレ」)の話をご紹介していますが、

栄養不足だと筋肉がしっかり出来ないので、年齢に関係なく、しっかり食べて欲しいと願います。

私は90歳以上の人のリハビリも何度も行ってきましたが、何歳になっても筋肉はしっかりして来ますからね。










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172