第228号:レナト式リハビリのフロー132:片麻痺への対応43 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応15~

 

 

 

<第228号(2023.9.2)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第228号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー132

  「片麻痺への対応43 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応15~」



■編集後記:メリットを活かし続ける人生に





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■レナト式リハビリのフロー132

  「片麻痺への対応43 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応15~」


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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








ここしばらくはずっと、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話を進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









最近は片麻痺の中でも「筋肉の緊張が不足して(体を支えにくくて)困る」ということに対して、どう出来るかというお話に進んでいます。

前提としては、「完全な弛緩麻痺」は除きます。

対象としては、筋肉の緊張がゼロではないが、何割かは低下しているケースです。

それを高めて必要な緊張に近づけたい(その結果、体を支える部位が必要な仕事を果たして欲しい)場合にどうするか、というお話になります。









概要を振り返ると、以下のようなアプローチはご家族もやれますよ、ということでした。

1)腹筋(ここが仕事してくれないと、全ての動作が不安定になります)

2)お尻まわりの筋肉(ここがフニャフニャだと、腰かけると体がゆがむし、立っても上体の重さを支えにくいです)

3)ウエストの筋肉(ここが低緊張だと、上体が横に傾きやすくなります)








最近は、上記3の「ウエストの筋肉」に入っています。

「ウエストの筋肉」は、「腹筋」や「お尻まわりの筋肉」に比べると地味?なためか、弱くなっても放置されがちな部位です。

ただ、とても大事な役目を果たしていて、ここが弱くなっていると基本的な動作や姿勢保持に悪影響が出やすくなります。

それが実感できるように、あなた自身の体でカンタンに体験してもらいました。







さて、今回からはウエストの筋肉をしっかりさせて行く方法に入ります。

若い人がやるなら、横向きに寝そべって、重力に逆らいながら体幹を曲げるようなキツイ筋トレをするかも知れませんが、

高齢者や片麻痺の人には現実的ではありません。

そこで登場するのが、「運動連鎖(筋肉の収縮連鎖)」を利用したもので、レナト式リハビリではよく登場する方法ですね。







「運動連鎖」をカンタンに復習すると、ある部位を動かすと、勝手に連動して他の部位が動く仕組みです。

例えば、あなたのアゴを引いて首を曲げて行くと、「自然に・勝手に」背骨も曲がって来ますね。

骨を動かすのはこの場合筋肉なので、アゴを引く筋肉と背骨を曲げる筋肉が連動しているわけです。

体の立場からすると、関連する動きは連動した方が効率が良いので、体の色んな部位が連動するように生まれつき出来ています。







この仕組みは実は、筋トレに応用できます。

ある筋肉を鍛えたいけど、(高齢であまり動けないなど)何らかの理由があって難しい場合は、

関連する他の部位を操作して、狙った筋肉が強く収縮せざるを得ないように誘導するわけです。

操作はカンタンなので、次号から始めて行きましょう。







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■編集後記
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円安が続いています。

同じ日本人でも、どういう生活をしているかによって円安の影響は異なりますが、

日本国内にいて、輸入関連のものを消費する分には、物価高を実感しますね。

輸出産業は潤うかも知れませんが、消費者まで潤う実感は乏しいようです。








外国から日本を訪れる人も、円安の方が都合が良いため、インバウンドの勢いが止まりません。

観光地によっては「オーバーツーリズム」なる現象が起き、観光客が多すぎることが問題になっています。

数か月前の円安時には、いわゆる「介入」が行われて、行き過ぎる円安に歯止めがかかりましたが、今回はどうなるでしょうか。

物事には必ずメリット・デメリットが背中合わせで存在するので、どうせならその時々のメリットを活かし続けたいものです。










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172