第227号:レナト式リハビリのフロー131:片麻痺への対応42 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応14~

 

 

 

<第227号(2023.8.26)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第227号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー131

  「片麻痺への対応42 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応14~」



■編集後記:早朝に少し涼しさを感じるようになって来ました





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■レナト式リハビリのフロー131

  「片麻痺への対応42 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応14~」


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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








ここしばらくはずっと、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話を進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









最近は片麻痺の中でも「筋肉の緊張が不足して(体を支えにくくて)困る」ということに対して、どう出来るかというお話に進んでいます。

前提としては、「完全な弛緩麻痺」は除きます。

対象としては、筋肉の緊張がゼロではないが、何割かは低下しているケースです。

それを高めて必要な緊張に近づけたい(その結果、体を支える部位が必要な仕事を果たして欲しい)場合にどうするか、というお話になります。









概要を振り返ると、以下のようなアプローチはご家族もやれますよ、ということでした。

1)腹筋(ここが仕事してくれないと、全ての動作が不安定になります)

2)お尻まわりの筋肉(ここがフニャフニャだと、腰かけると体がゆがむし、立っても上体の重さを支えにくいです)

3)ウエストの筋肉(ここが低緊張だと、上体が横に傾きやすくなります)








前回からは、上記3の「ウエストの筋肉」に入っています。

「ウエストの筋肉」は、「腹筋」や「お尻まわりの筋肉」に比べると地味?なためか、弱くなっても放置されがちな部位です。

ただ、とても大事な役目を果たしていて、ここが弱くなっていると基本的な動作や姿勢保持に悪影響が出やすくなります。

それが実感できるように、前回はあなた自身の体でカンタンに体験してもらいました。







腰かけた状態で「わざと」右のウエストの力を抜いてみてもらった際、

上体が右に傾いた人に関しては、前回その仕組みをご紹介しました

今回は、同じく右ウエストの力を抜いたのに、上体が左に傾いた人に関してです。

少数派の印象はありますが、高齢者などでも時々あるケースなので、決して珍しくはありません。








仕組みとしては、以下のようになります(腰かけた際の土台である、骨盤が水平の前提です)。

上体が左右均等ということは、左右は「つり合っている」状態と言えます。

ウエスト付近の筋肉というのは、下の方の肋骨と骨盤とをつないでいるので、

ウエストの筋肉が強く収縮すると、肋骨と骨盤とを近づけるように作用します(つまり、上体がそちら側へ傾きます)。








普段は左右のウエストそれぞれで、肋骨と骨盤とを使近づけようとする力が同じくらいであるため、

上体は結果的に左右どちらへも引かれ過ぎず、真ん中を保ちやすくなります。

ところが、わざと右ウエストの力を抜いた際、その「つり合い」が崩れて、左ウエストだけ収縮力が残っていたので、

左の肋骨と骨盤とが近づけられ、上体が左に傾いたと考えられます








高齢者などでも時々みられる現象で、この見立てが実際そうなのかを確認するなら、

弱くなっている右ウエストをしっかりさせるリハビリをして、上体が真ん中に戻るか検証するだけです。

では、次回からはウエストの筋肉をしっかりさせる方法に進んで行きましょう。

レナト式リハビリでよく登場する「運動連鎖」を利用しますよ。







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■編集後記
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夜に寝入る際の暑さは相変わらずですが、早朝に目を覚ますと、

「あれ?、冷房をつけたままだっけ?」と勘違いするほど、涼しい日が出始めています。

こういう季節がかわる時期に気を付けないといけないのは、

体が気づかぬうちに冷え、全身を覆う筋膜が縮こまって起こる様々なコリや痛みです。








筋膜は全身タイツをイメージしてもらえばいいですが(全身タイツを着たことがある人は少ないでしょうけど、笑)、

普段は伸縮性があるから大丈夫でも、その伸縮性が乏しくなり、キツキツの状態になったら困りますね。

手足を動かそうとすると、つけ根付近の生地が破れそうです。

筋膜の場合も、色んな「つけ根」が過度に引っ張られ、破れる前に「痛み」を発します。







頭のつけ根である「首」、腕のつけ根である「肩」、上半身のつけ根である「腰」などなど・・・。

「いつものように寝ているのに、朝起きたら〇が痛い」とか、

「朝起きたら痛かったけど、起きてしばらく活動したら痛くなくなった」とかいう症状が出始めたら、

ご自分の体の冷えを疑ってみて下さい。











最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172