第226号:レナト式リハビリのフロー130:片麻痺への対応41 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応13~

 

 

 

<第226号(2023.8.19)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第225号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー130

  「片麻痺への対応41 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応13~」



■編集後記:スカッとするニュースで嬉しいです





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■レナト式リハビリのフロー130

  「片麻痺への対応41 ~筋緊張が不足して支えが弱い人への対応13~」


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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








ここしばらくはずっと、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話を進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。









最近は片麻痺の中でも「筋肉の緊張が不足して(体を支えにくくて)困る」ということに対して、どう出来るかというお話に進んでいます。

前提としては、「完全な弛緩麻痺」は除きます。

対象としては、筋肉の緊張がゼロではないが、何割かは低下しているケースです。

それを高めて必要な緊張に近づけたい(その結果、体を支える部位が必要な仕事を果たして欲しい)場合にどうするか、というお話になります。









概要を振り返ると、以下のようなアプローチはご家族もやれますよ、ということでした。

1)腹筋(ここが仕事してくれないと、全ての動作が不安定になります)

2)お尻まわりの筋肉(ここがフニャフニャだと、腰かけると体がゆがむし、立っても上体の重さを支えにくいです)

3)ウエストの筋肉(ここが低緊張だと、上体が横に傾きやすくなります)








最近は上記2の「お尻まわりの筋肉」でしたが、今回から3の「ウエストの筋肉」に入ります。

「ウエストの筋肉」は、「腹筋」や「お尻まわりの筋肉」に比べると地味?なためか、弱くなっても放置されがちな部位です。

ただ、とても大事な役目を果たしていて、ここが弱くなっていると基本的な動作や姿勢保持に悪影響が出やすくなります。

それが実感できるように、今回もあなた自身の体でカンタンに体験してみましょう。







前回は動作への悪影響の例として(斜め前への)「起き上がり」を体験してもらいましたが、

今回は姿勢への悪影響の例として「腰かけた姿勢(背もたれ無し)」を取り上げます。

ご自分の体で試す際には、右のウエストに手をあてて、右のウエストの筋肉の収縮を感じられるようにしながら、

「わざと」右のウエストの力を抜いてみて下さい。上体が左右どちらかに崩れたのが感じられましたね。








上体の真ん中の柱が背骨だとすると、側方の柱は「ウエストの筋肉」と言えます。

人によっては、右のウエストの力をわざと抜くと、上体が右へ崩れた場合もあれば、左へ崩れた場合もあるでしょう。

これには理由があるので、今回は右へ崩れた例からお話しします。

力の抜けた側へ上体が崩れた場合はシンプルに、「側方の柱が崩れ、上体をまっすぐ支えられなくなった」ということです。








体験ではわざと力を抜いてもらいましたが、高齢者などのウエストの筋肉がやせてフニャっとしていると(しっかり仕事できないと)

同じように上体が傾き得るということです(腰かけた際に土台となる骨盤が水平な前提ですが)。

次回は、右のウエストの筋肉の力をわざと抜いた際に、「左に上体が崩れた人」の場合についてお話しする予定です。

ゆがんだ姿勢を放置しても良いことは何もないので、一つ一つ改善して行きましょう。






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■編集後記
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日本人のあるプロサッカー選手が、ドイツから(夢であった)イングランドリーグの有名チームへ移籍することが決まりました。

どちらかと言うと守備的かつ地味な印象の選手で、今回の移籍市場でも目立つ話はあまりなかったのですが、

有名な選手達がサウジアラビア・リーグにどんどん引き抜かれている影響もあり、

穴を埋めるために電撃的に決まった移籍のようです。








私としては、地道にやって来た人が夢をかなえる姿を見るのは、自分のことのように嬉しいです。

そういう積み重ねが『運』を引き寄せたのかも知れないし、

夢をかなえる『信念(自分を信じる気持ち)』があったから日々の積み重ねが出来たのかも知れません。

暗いニュースも多い中、私にとっては久しぶりに心からスカッとするニュースでした。











最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172