第212号:レナト式リハビリのフロー116:片麻痺への対応27 ~足首が曲がっていると何が困るか3~

 

 

 

<第212号(2023.5.13)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第211号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー116

  「片麻痺への対応27 ~足首が曲がっていると何が困るか3~」



■編集後記:「発想を変える」と、チャンスが拡がります



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■レナト式リハビリのフロー116

  「片麻痺への対応27 ~足首が曲がっていると何が困るか3~」


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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








ここしばらくはずっと、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話を進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。








前々回からは片麻痺関連として、「(麻痺側の)足首が曲がってしまうと、具体的な動作など何が困るのか」ということをお伝えしています。

足が床や地面にフィットしてくれないと、うまく体重を載せられないですからね。

それは、足首が内側に曲がる場合も、(つま先立ちのように)足先を下げる方向に曲がる場合も同じことです。

前回は、足首が曲がっていると困る動作の一つとして「方向転換」を取り上げました。








「方向転換」の次は「歩行」の話に進みたいところですが、その前に今回は、

「足の裏が床(地面)にフィットしていないと、片麻痺の過緊張が悪化しますよ」というお話をします。

過緊張タイプの片麻痺の人はそもそも、適正な筋緊張にコントロールしづらいから(麻痺側の)足首も曲がりやすくなっています。

なのに、それを悪化させることをわざわざ行う(行わせる)のは、理にかなっていない上に、危険だというわけです。








まず「理にかなっていない」という視点からお話します。

足首が内側や踵方向へ曲がったまま荷重すると、そちら側の下肢だけでなく全身の緊張が高まります(疑似体験でも、すぐ実感できます)。

その状態で(方向転換や歩行)をさせたら、「不安定さから、余計に筋緊張が高まってしまう」ことはイメージしやすいですね。

不安定な立ち姿勢をさせているだけでも筋緊張が余計に高まっているのに、そこから動作させたら尚更・・というわけです。








次に「危険」という視点からお話しします。

足首が曲がっているのに荷重すると、そもそも「痛み」につながりやすいですし(麻痺で痛みを感じにくくても損傷しやすいですし)

その状態で立ち上がったりすると「不安定」であるため、動作中に「転倒」などの「危険」の可能性が高まります。

もともと、腰かけた状態より立った状態の方が、体を支える面積が減り不安定な状態になるのに、筋緊張の更なる(余計な)高まりが加われば尚更危険というわけです。








何事も合理的な手順を踏んだ方が早く目的を達成できるので、リハビリでもやはり「急がば回れ」が大事です。

腰かけた状態でも筋緊張をできるだけ整えるアプローチをして、麻痺側の足の裏が床にフィットする状態にしてから、

立ち上がりなどの動作に入るという手間を惜しまない方が、結局は早いし、お互いにラクです。


【関連動画:片麻痺の体を、左右均等な状態に近づけるカンタンなアプローチ】

https://www.youtube.com/watch?v=73zlhOujZSY&list=PL87Hh0oDQOdclnaYJOjpn-gSEZiZqfh5P&index=1








麻痺側の足の裏を床にフィットさせた状態で、(介助の有無を問わず)立ち上がった所から、次号は再開したいと思います。

「歩行」の話に進むのですが、そのためには、立った状態で体重移動などの「予備動作」をしてからの方が、

「結局は早い」ということが、ここでも登場しますよ。やはり「急がば回れ」ですね。

片麻痺のご本人は、自分で筋緊張のコントロールがしづらいので、ケアする人が配慮してあげることが大事ですね。






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■編集後記
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ここしばらく食料品やエネルギーなど、様々な物価が上がっているのはご存じの通りです。

一方で給与などはまだまだ上がる気配はない・・ならば「節約だ」と考えたくなりますね。

ただ、最近は「副業」の概念が社会的に進むなど、「収入を増やす」という方向に発想を変える人が増えつつあります。

インターネットを利用してのビジネスなども発展して来たので、色々なチャンスがあり得ますね。







自宅に高齢者がいるご家庭でも、「高齢者だから、動けなくなる一方だ(家族の介護負担が重くなる一方だ)」と思い込まず、

「リハビリしたら動きが良くなるのでは?」とか、「専門職でなくても施せるリハビリがあると便利だな」と発想を変えてみると、

情報が豊富な時代だけに、色々な手段を発見することが出来ます。

この「レナト式リハビリ」もその一つとして、少しでもお役に立てれば幸いです。











最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172