第211号:レナト式リハビリのフロー115:片麻痺への対応26 ~足首が曲がっていると何が困るか2~

 

 

 

<第211号(2023.5.7)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第211号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー115

  「片麻痺への対応26 ~足首が曲がっていると何が困るか2~」



■編集後記:「食わず嫌い」は、食べてないからです(苦笑)



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■レナト式リハビリのフロー115

  「片麻痺への対応26 ~足首が曲がっていると何が困るか2~」


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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








ここしばらくはずっと、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連のお話を進めています。

片麻痺でない一般の高齢者などにも当てはまる要素が少なくないので(人間の体は基本的に同じ構造ですし)、

片麻痺でないケースにも参考にしてもらえると嬉しいです。

いつの間にか点と点が線になって理解が深まって来ると、同じ事柄への対応でも楽しくなって来ますよ。








前回からは片麻痺関連として、「(麻痺側の)足首が曲がってしまうと、具体的な動作など何が困るのか」ということをお伝えしています。

手指や肘など、どの部位も曲がったままだと困るのですが、足首は特に困るので優先的に取り上げます。

足が床や地面にフィットしてくれないと、うまく体重を載せられないですからね。

それは、足首が内側に曲がる場合も、(つま先立ちのように)足先を下げる方向に曲がる場合も同じことです。








足首が曲がっていると困る動作の一つとして、今回は「方向転換」を取り上げます。

生活場面で言えば、ベッドから車椅子への移乗の際や、洋式トイレに腰かける直前に行う動作ですね。

ご自分の体で試してもらうとすぐ分かりますが、方向転換するには片足ずつ体重を移動し、

軽くなった(抜重された)足を持ち上げて前や後ろに動かす作業が必要になります。








それなのに、(麻痺側の)足首が曲がっていると、体重をそこにしっかり移動できないため、

反対側の浮かせたい足に体重が何割か残ってしまい、方向転換が実現しづらくなくなってしまいます。

支える能力のことを「支持性」とも表現しますが、足首が曲がっていると支持性が低いわけです。

装具などを麻痺側の足首に使うのは、(それを使用する多少のデメリットに目をつぶってでも)支持性が欲しいからです。








もちろん、足首さえ曲がっていなければ麻痺側の下肢で体の重さを全て支えられるという話ではありませんが、

少なくとも、足の裏が床や地面にフィットする状態であれば、そこに体重を載せて行く道が開け、

リハビリも進めやすくなるので、体幹や麻痺側下肢の支持性も加わって来れば、麻痺側の下肢に体重移動して、方向転換が実現しやすくなって来ます。

ベッドから車椅子への移乗(その介助も)がラクになれば利用機会が増えますし、洋式トイレを一人で使える可能性も高まります。







歩く際も同様ですが、(麻痺側の)足首が曲がっていることの歩行への悪影響を伝える前に、

足の裏が床や地面にフィットしていないと、体の緊張が高まり、

過緊張タイプの片麻痺の人には「悪循環」になる話を次号でしたいと思います。

ムリに動作しようとして、体全体が更に過緊張で硬くなることを繰り返している人は特に要注意の内容です。





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■編集後記
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GWで東京駅を利用する機会があったのですが、混雑の仕方がすごかったです。

予想通りとは言え、真っすぐ歩くことすら困難で、まさに「民族大移動」という感じでした。

個人的には、JRが提供しているチケットレスの特急券を初めて自分で予約して利用したので、改札自体はスムーズでした。

初めてだったので改札で止められないか疑心暗鬼でしたし、おっかなびっくりでしたが、経験値も上がって良かったです。








インターネットなど、文明の利器を(アレルギーのように)毛嫌いする人がいますが、やはり利用できるものは利用した方がいいと改めて思います。

緑の窓口などに並ぶ人が増えると、お互いに足を引っ張り合うような状況になりますからね。

「スマホなんてさっぱり分からない」という人でも、一つ一つやれば使える可能性は高いので、教えてくれる人やサービスがあるなら、ぜひ挑戦してみて下さい。

やってみると「あ、なんだこんなもんか。もっと早くやれば良かった」となるのは、ITでもリハビリでも同じことですよ(^O^)










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172