第193号:レナト式リハビリのフロー97:片麻痺への対応8 ~伸ばそうとして縮こまらせる「逆効果」3~

 

 

 

<第193号(2022.12.31)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第193号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー97

  「片麻痺への対応8 ~伸ばそうとして縮こまらせる『逆効果』3~」



■編集後記:「日本人が世界を救う」説は、本当なのかも知れませ






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■レナト式リハビリのフロー97

  「片麻痺への対応8 ~伸ばそうとして縮こまらせる『逆効果』3~」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「脳卒中後遺症(片麻痺)などの悪化を防ぐ」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w186








最近は、レナト式リハビリのフローの中でも、「片麻痺」関連に入っています。

片麻痺自体は脳卒中後遺症ですが、それを通して一般の高齢者のリハビリにフィードバックできる要素が沢山あるので、

片麻痺への対応と併せて、色々とご紹介して行きます。

上記URL内に書き切れなかった関連情報なども、このメルマガでご紹介して行く予定です。








今回も、ご家族がやれることの復習からスタートです。

麻痺自体のリハビリ治療は、専門職の出番です。ご家族ができ得るものとしては、ざっくり以下のようになります↓

1)本来の「安定の柱」をつくり、リラックスすべき所をリラックスさせてあげる(ほぐすなら、その上でほぐす)。

2)逆効果(過緊張の悪化や、それによる体のゆがみ・痛みの増大、動作能力の低下など)になることを、ご本人にしない(させない)。








最近は、片麻痺で曲がってしまう手指や肘などに対して、よくあるケースへの対応に関してご紹介しています。

「伸ばして(ほぐして)あげたいのに、逆に縮こまらせてしまう(逆効果な結果になる)」ことが多いことはお伝えしました。

「レナト式リハビリ」では、誰にでも出来る「再現性のある対処方法」をご紹介しています。

前回からはその具体的なお話に入っており、今回は下記の手順Bのお話に進みます。








(以下も復習ですが)伸ばしたい部位は色々あれど、共通する手順は以下のようになります↓

A)セッティング(相手の体を安定させる)

B)軽く揺する(緊張を下げる)

C)筋膜の「ゆとり」を、伸ばしたい部位に寄せて来る

D)指や肘、脚など、伸ばしたい部位を伸ばす

E)伸ばした部位が戻りにくいよう保持する








まずは、以下のような経験を思い出してみて下さい(誰しも多少なりともあるものです)↓

あなたは急いで電車や車などに飛び乗り、座席に腰かけたとします

あなたの体は座席にすぐには馴染みません(互いに反発するような感じがします)。

しかし、しばらく揺られていると、だんだんと体と座席が馴染み、ウトウトと眠くなってきます・・・。







これは電車や車などの「揺れ」により、体の緊張(筋緊張)が低下して体が緩んだ例です。

急いで走って来た際の筋緊張のままで座席に腰かけたので、

座席に腰かけてリラックスした状態の筋緊張とはギャップがあったため、

最初は体と座席が反発するような感じで馴染めなかったわけですね







座席に一定時間腰かけているだけでも、いずれは体の緊張は腰かけた姿勢に適した状態まで下がってきますが、

軽く適度に「揺すられると」、それが促進されます。

リハビリでは、相手の体の緊張がジャマする場合、相手の体を軽く揺すってあげるとアプローチしやすくなります。

いわゆる「緩んだ状態」に早く近づくので、手指や肘など伸ばすことが目的な場合は、スムーズに実現しやすくなりますね。







次回はこの「揺する」という作業に関して、もう少し掘り下げてみます。

相手の体のどの辺に、あなたの手をあてると揺すりやすいか、

力の加え方(伝え方)は、どのようにすると効率が良いか、などなどポイントがいくつかあります。

また、麻痺側の体の感覚が鈍くなっている場合、「振動刺激」は別の大きな意義を持つことなどもご紹介して行く予定です。






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■編集後記
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今日は大晦日です。

今年もメルマガを読んで下さり、ありがとうございました。

今年も国内外で、色んなことがあった年でしたね。

地球規模で見ると、夏に水害が増え、冬に寒気による被害が増えた印象です。







一説には、地球温暖化で海水温が上がると冬は寒くなるという話も聞いたことがありますが、実際のところはどうなのか分かりません。

地上規模で見ると人間のせいなのかも知れませんし、宇宙規模で見ると天体の配置や状況の影響もあるのかも知れません。

それも実際のところはよく分かりませんが、少なくとも、プラスチック汚染問題など、人間が地球を汚しているのは間違いないですね(苦笑)。

そんな折、私はある界隈でささやかれる「日本人が世界を救う説」を思い出します。







今年は男子サッカーのW杯で、日本人サポーターが試合後に会場の掃除をしていることが再び世界中で話題になりましたし、見習う外国人の姿も拡散されました。

「来た時よりも綺麗にして帰る」という流儀は、たしかボーイスカウトなどにもあったように思います。

その流儀は、地球の歴史から見るとかなり新参者の人間が、あっという間に地球を汚してしまったことに対するアンチテーゼのように感じます。

今年は民間の宇宙旅行や核戦争の可能性も話題になりましたが、間違っても地球を住めない星にしてから(他の星に)去るようなことはして欲しくないものです。

来年もよろしくお願い申し上げます。











最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172