第174号:レナト式リハビリのフロー78:介助とは7 ~拒否・・・ご本人由来の場合~

 

 

 

<第174号(2022.8.21)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第174号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー78

  「介助とは7 ~拒否・・・ご本人由来の場合~」



■編集後記:ピンチはチャンス




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■レナト式リハビリのフロー78

  「介助とは7 ~拒否・・・ご本人由来の場合~」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「そもそも、介助ってよく分からない(もう少し説明が欲しい)」

https://no-pain-yes-gain.com/free/w212








最近は、上記URLの内容に関連して、「介助とは」というテーマで「そもそも論」をご紹介しています。

今回は、高齢者など相手が介助やリハビリを「拒否」するケースに関してです。

私は物事を「良い悪い」で表現するのは本来嫌いなのですが(立場により正義は異なるため)、

「誰に要因があるか」に関しては掘り下げざるを得ない内容であるため、善悪の話に聞こえるかも知れませんがご了承下さい。







高齢者などの「拒否」に関して、登場する関係者を大きく分けると、以下の3者になります↓

1:ご本人(高齢者など)、2:あなた(介護者)、3:医療福祉関係者(医療福祉サービスを利用していない場合は1と2のみ)

まずは、「拒否」の主な要因が、1の「ご本人にある場合」のお話からです。

極端な例の方が分かりやすいでしょうから、あとで「家族以外の人に、自分の体を触らせない人」を取り上げてみます(たまにあるケースです)。







そもそも、「観念」が強いと「受け入れられない=拒否する」ことへつながりやすいのは、誰しも経験則でお分かりでしょう。

「~すべき」「~であるべき」という観念が強い人って、あなたの周りにもいますよね?

観念は周囲の人々からの影響で身に着けてしまいやすい印象がありますが、個人差もあります。

例えば、学校の先生が同じように生徒達を教育しても、各生徒の受け取り方や行動には個人差があるように。








教育などを他者と同じように受けても(インプットが同じでも)、

本人の中でどう処理されて、どういう行動に反映されるか(アウトプットがどうなるか)は、各人の性質の差が出るわけです。

「観念」が行動に強く反映されすい人は、もともと「頑な」だったり「執着しやすい」性質(性格)の可能性がありますね。

それがネガティブな方向に出ると「拒否」につながります。このタイプの拒否の場合は、ご本人の気質に主な要因がありそうです。







対応に関しては、相手の気質を変えるのは難しいでしょうから、その気質に合った方法を模索する方がいいかも知れません。

例えば、前述の「家族以外の人に、自分の体を触らせない人」の場合は、相手の体に触る介護やリハビリに関しては、ご家族が行うのがひとまず現実的だと考えられます。

逆に、相手の体に直接触らない事柄ならば、他人の助けを借りても問題がない可能性があります。

そういう事柄に対して公的サービスなどを受けることで、ご家族の負担を減らすことはアリかも知れません。

もちろん、相手の観念を弱めて行くアプローチもあきらめずに続け、チャンスを待つのが良いでしょう。







今回は「拒否」の主な要因が、ご本人由来の場合のお話でした。

次回は、他者が主な要因になってしまう場合のお話へ進む予定です

端的に言えば「他者と絡んだ経験が精神的トラウマ」になり、「拒否」になるようなケースです。

もちろんご本人の気質とも無関係ではありませんが、要因がより他者の方にある場合をみて行きましょう。






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■編集後記
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新型コロナの影響で、地域によっては病院の入院困難が続いているようです。

救急車がたらい回しになる状況は、非常に困りますね。

人流が多いと感染者が増えるのはこれまでで判明しているので、

お盆で民族大移動した影響が、当面は懸念されます。






これまで色々と我慢して、限界を感じている人も多いかと想像しますが、

今は賢明な判断を求められている修行期間と捉えることは出来そうです。

前向きに捉えれば「判断能力」を磨く好機が続いているので、

人生で最後まで必要になる「判断能力」を、この機会に意識的に・具体的にトレーニングして損はないですよ。

シンプルな方法は私からもご紹介しているので、良かったらやってみて下さい↓


【関連書籍:判断・分析のしかた】

https://no-pain-yes-gain.com/free/w392



【関連動画(再生リスト):簡単な分析・判断のしかた】

https://www.youtube.com/playlist?list=PL87Hh0oDQOdcx2zFU4kn8shWIm5mYFB5s










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172