第168号:レナト式リハビリのフロー72:介助とは1

 

 

 

<第168号(2022.7.9)>

 

 

 


 

☆★☆──────────────────────────────────────

家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

───────────────────────────────────────── 


発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第168号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー72

  「介助とは1」



■編集後記:悔いを残さないように



_______________________

■レナト式リハビリのフロー72

  「介助とは1」

_______________________



今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「そもそも、介助ってよく分からない(もう少し説明が欲しい)」

https://no-pain-yes-gain.com/free/w212








前回までは歩行介助(屋外)のお話でしたが、今回からは上記のURLの内容などを、色々な補足や余談を交えながらご紹介して行きます。

「介助」の辞書的な意味は、インターネットですぐに調べられますので、確認してみて下さい。

ざっくり言えば、高齢者などご本人が自力で行えない部分を、他者(介助者)が「手伝う・補う」ことですね。

ただし、「手伝う・補う」というのは、簡単そうで意外と奥が深いものなので、「本質的なもの」を捉えながら、一つ一つ見て行きましょう。







まずは、介助は「自分本位」でなく「相手本位」でないとうまく行かない、というお話です。

いきなり「介助」で考えなくても、あなた自身が日常、誰かから何かの「手伝い」を受ける際のことを想像してみて下さい。

手伝いが「不足すると、中途半端」で困りますし、「過剰だと、ありがた迷惑」な感じになります。

あなたのニーズに相手が程よく合わせてくれると心地良いというのは、イメージしやすいでしょう。







そのためには何が必要でしょうか?

あなたはご自分のニーズを相手に伝えるでしょう。伝え方は誤解がないように明確な方がいいです。

一方、相手は「あなたのニーズに関心を持ってくれること」がまず大事です。あなたのニーズに無関心だと「程よい手伝い」に近づいて行きません。

あなたのニーズに近づくために、相手があなたに「これでいいか?」「遠慮なく言って」というスタンスだとあなたも伝えやすいので、助かりますね。

その結果、両者の共有率が高まり(コミュニケーションが高まり)、「過不足ない適切な手伝い」になる可能性が高まります。







では、その逆のパターンはどうでしょうか?

あなたがご自分のニーズを伝えるのが不十分な場合や、相手があなたのニーズに関心が乏しい場合、その両方の場合などです。

いずれにしても両者の「共有率」が下がるため、うまく行く可能性が下がります。

そうなると、あなたも不満・相手も不満で、お互いにストレスに感じてイヤになりかねません。








「コミュニケーション」は「共有が鍵」なので、たとえ何十年と一緒に過ごしている夫婦や親子でも、

「共有率」が低いままので状態では、相手を手伝う際にうまく行きません。

「せっかくやってあげてるのに、なんだその態度は」みたいに、むしろ「すれ違い」が酷くなりやすいでしょう。

「手伝い」が「介助」に変わっても本質的に同じことなので、普段から相手のニーズを確認する習慣が乏しい自覚がある人は特に、

まずは「相手本位」や「共有率」などのキーワードを意識してみて下さい。







次回は、優しい日本人がやりがちな「よかれと思って」という典型的な不具合などについてお話する予定です。

相手のニーズに関心が乏しく、そこから乖離したことを自分本位に行うことで、うまく行かなくなるパターンです。

具体的な介助スキルというのは、「相手本位」の意識や行動の先にあるものです。

「急がば回れ」で、その辺を改めておさえてみて下さい。







_________________
■編集後記
_________________



日本で有名な政治家が襲撃されて亡くなりました。色々なショックはありますが、それらをひとまず脇に置いて、教訓というか気づきを2つ抽出したいと思います。

一つは「人間も生き物なので、何かあれば亡くなってしまうものだ」という当たり前なことを再認識させられたこと、そしてもう一つは「防げたのでは?」という疑念が残ったことです。

最近は「介助」関連のお話を進めていますが、介助関連の事故で亡くなる事例もあるので、リスク管理は大事だと改めて実感します。

「誰がどう考えても防げなかった」という事故でも関係者はつらいのに、「リスク管理できていれば、防げた」という場合は尚更、関係者に傷を残してしまいかねません。







身内を介助しているとつい油断してしまうこともあるかも知れませんが、人間は「何かあれば、亡くなってしまうもの」です。

相手の状態や状況などに、必ず「関心」を持ってあげて下さい。

あなたにとって相手が大事な人であればあるほど、何かあった際に悔いが残る事態は避けましょう。

具体的にどうすれば良いか分からないなら、私が出している諸情報を参考にしてもらえば幸いです。













最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172