第166号:レナト式リハビリのフロー70:移動(歩行)介助で困っている18

 

 

 

<第166号(2022.6.25)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第166号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー70

  「移動(歩行)介助で困っている18」



■編集後記:熱中症に気を付けて下さい。




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■レナト式リハビリのフロー70

  「移動(歩行)介助で困っている18」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「杖や杖なしでの歩行(の介助で困っている)」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w214

※今回の内容は上記URLには(まだ)ありません。動画をつくる場合は、今後お知らせします。










最近は、歩行介助全般における留意点のお話で、「屋内」から始めて「屋外」へ移っています。

日本の道は狭い場合が多いので、車や自転車との接触事故を避けなくてはなりません。

動作能力が低下している(高齢者など)ご本人は余裕がない場合が多いでしょうから、介助者である「あなたのマネージメント」が大事になりますね。

今回は余談的に、「車の運転手の立場」のお話をしてみます。運転の経験がない人の参考になれば幸いです。








まずは、運転手から見て、すれ違う際に対向者が「どう動いてくれると助かるか」というお話です。

場所は比較的狭い路地を想定しています。

まず直進の場合ですが、「電柱付近」が一つの警戒場所になります

歩行車は電柱を避けて歩く際に、車が走るゾーンに入り込まざるを得ないですね。








この時、車の運転手から見ると、歩行者は道の内側にはみ出て来たことになります(車の進行ルートに入り込んで来た印象です)。

車は本来、狭い路地では「徐行」するものなので、対向者がはみ出して来ても止まって対応できるはずなのですが、

運転手が急いでいる際などは、正直止まるのがイヤで、はみ出して来る対向者に対してイラっとしてしまうことは、人間なのであり得ます。

狭い路地を通る車というのは、その近辺に住んでいる場合を除いては、「抜け道」として通る場合があるので、けっこう速度を出していることもあるので注意して下さい。







こういう時に、歩行能力が低下している高齢者などを介助しているあなたは、どのように行動するのがベターでしょうか。

横断歩道で止まってくれない運転手が多いのと同じで、交通ルールやマナーを運転手が守ってくれることを100%期待していると、危険な状況になりかねません。

むしろ、「この運転手は、減速してくれる素振りがないなあ」と感じたら、無難に対応した方が良いでしょう。

狭い路地において、電柱付近で車とすれ違いそうな状況なら、電柱の手前で明確に止まり、車をやり過ごす方が現実的には危険を避けやすいですね。







また、狭い路地ですれ違う際に問題になるのは「曲がり角」です。

車も「遠心力」で曲がる際は外側に必ず振られますので、対向者にそのコース(カーブの外側)に陣取られると困ります。

対向者に対して運転手は、「同じ避けるなら、車が曲がる内側に避けれくれよ」と感じます。

内側は、遠心力の関係で物理的に接触事故を起こしにくいエリアなので、歩行者が逃げ込むには最適な場所ですし、車の運転手も助かります。

介助中のあなたが、曲がり角のミラーで車が来ているのを見かけたら、車にとってカーブの内側に入ってあげた方がお互いに安全というわけですね。








今回は、車の運転手の立場でしたが、自転車やバイクに乗っている人からしても似たような感じです。

介助者は、あまり動きが良くない高齢者などを引き連れている立場ですので、

「私は避けれるけど、この高齢者は避けれない」と判断したら、必ず無難な選択をして下さい。

次回は「危険な運転手」のお話をしてみます。

今回のような運転手に共通した要素ではなく、「こういう危険な運転手が時々いるので、気を付けて下さい」という内容にする予定です。






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■編集後記
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暑くなって来ました。

地域によっては気温が40度に達したりと、人間には酷な状況になっています。

日本の場合は単に気温が高いだけでなく、湿度の高さが悪影響を及ぼします。

いわゆる「熱中症」が頻発する原因でもありますね。







赤道に近い暑い地域で、スパイシーな「からいもの」を食べる風習があるのは、ご存じの通りです。

日本人からすると「暑いのに、からいもの? 余計に汗かくじゃん」とツッコミたくなりますが、

汗をかいて気化熱により体温を下げる仕組みなのであれば、理にかなっています。

ただし、これは湿度が高すぎると、汗が気化しづらくなるので、危険なことになりますね。







日本の夏のように湿度が高いと、汗は気化しづらく、

むしろ汗は体を覆う(コーティング)する膜のようになってしまうため、体温(熱)が体内にこもってしまいやすくなります。

これでは上昇した体温を外へ逃がせないため、熱中症になりやすいのも当然です。

体温が体内にこもる感じはイヤなものなので、一般の人であれば違和感や不調として対応できるかも知れません。







ところが、高齢者はそうもいかない場合があります。

高齢者の中には色んなセンサーが鈍くなっている人もいるため、

すごく蒸し暑いのに、体温が体内にこもる感覚も感じづらく、

結果的にその状態でも窓や扉を締め切ったまま過ごす人がいたりするのです。







配偶者や子供など同居している人がいれば、「なんでこんなに暑いのに、締め切っているの!」と換気してくれそうなものですが、

独居の高齢者などの場合は、注意してくれる人もいないので、蒸し暑いのに締め切ったまま過ごす人がいます。

比較的古い世代の人は色んな理由でエアコンを使いたがらない場合も多いので、尚更です。

これらの要素が当てはまりそうな人がいたら、この季節は特に配慮してあげて下さいね。










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172