第165号:レナト式リハビリのフロー69:移動(歩行)介助で困っている17

 

 

 

<第165号(2022.6.18)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第165号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー69

  「移動(歩行)介助で困っている17」



■編集後記:違和感を感じたら、早目に避けましょう




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■レナト式リハビリのフロー69

  「移動(歩行)介助で困っている17」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「杖や杖なしでの歩行(の介助で困っている)」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w214

※今回の内容は上記URLには(まだ)ありません。動画をつくる場合は、今後お知らせします。










最近は、歩行介助全般における留意点のお話で、「屋内」から始めて「屋外」へ移っています。

屋外は一気に危険が増えるため、介助者である「あなたのマネージメント」が、更に大きな意味を持って来ますね。

屋外での移動介助は要素が多岐にわたるため、ジャンル別に一つ一つ見て来ました。

前回は「注意力(の配分)」に関してお伝えし、今回はその関連として、余談的に「交差点」についてご紹介します。







誰でも1本道よりは「交差点」の方が危なそうなイメージは持っているでしょう。

文字通り道が交差しているため、衝突などの事故が起こりやすいからです。

でも、単に道が交差しているだけなら、そうそう事故が起こるものでもないはずです。

事故が起こりやすい交差点は、例えば、視界が悪い、ミラーがない、信号機がない、高齢者と若い人の両方がよく通る、車の右折レーンが狭い(追い越し車が少しふくらまざるを得ない)、などなど色々な要素があり得ます。







また、交差点は「人々の意識が交差する地点」とも言えます。「行く・行かないの意識が交差しやすい場所」ということです。

例えば、信号が赤に変わりそうなので、歩行者や自転車などが急に速度を上げて、交差点に突っ込んで来ることが非常によくありますね。

あなたからすれば「まさか、このタイミングで突っ込んで来ないだろう」と思っていても、

赤信号で待ちたくない人にとっては「行く場面」ということです。







介助者であるあなたが速度を上げて交差点へ突っ込むことはないと信じますが、

仮に急いで信号を渡ろうとすると、視界が悪い交差点では「横から来る自転車などと衝突」する可能性もあります。

自分が「せっかち」であることを自覚している人もしていない人も、人々の意識が交差する地点は特に気を付けて下さい。

次の青信号まで待ってもさほど影響がないことが多いでしょうから、無難な方を選択して下さい。







ついでに言うと、速度を上げると周囲の状況を把握しづらくなる上に、車や自転車の操作もしづらくなります。

交差点に突っ込んで来る車や自転車は「行きたくて仕方ないから加速している状態」なので、

ブレーキを踏む意識も乏しい上に、速度が出ている分ブレーキもかけづらくなっています。

信号が変わりそうなタイミングは特に、介助者であるあなたは周囲を確認してみて下さい。







次回は、同じ屋外での移動介助でも少し視点を変えて、余談的に「車の運転手からの視点」をご紹介します。

道で歩行車とすれ違う際など、運転手からすると、「どちらへ避けて欲しいか」「どこで止まって欲しいか」など、状況によってはあります。

運転手の立場を経験したことがない人だと、運転手が嫌がる方(接触しやすい方)へ避けてしまったりすることもあるので、

参考にしてもらえれば幸いです。







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■編集後記
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街を歩いていると「変な(動きをする)人」が、たまにいます(笑)。

「状況にそぐわない、理にかなっていない動きや行動をする人」です。

子供が代表例かも知れませんが、大人でも例えば、業者でもないのに街路樹に手を伸ばしていじっている人や、ごく短時間に何度もすれ違う人などです。

ご本人的には妥当な理由があるのかも知れませんが、やはり観ていて違和感がありますね。








屋外では、介助者は色んなリスクを避ける必要があるし、気にしないといけない要素が多岐にわたるので、

余計な要素に構っている余裕はあまりないでしょう。

だったら、違和感を感じたら、早々と自分達の進行方向を変えて「関わらない(距離を取る)」という選択をするのが無難かも知れません。

特に、子供などは周囲を見ないで急に走りだしたりするため、歩行能力が低下している高齢者などからすれば正に「危険」になりかねませんものね。







違和感というのは、脳が「何か変だよ」ということを自動検出してくれている状態です。

介助に限らず、日常生活でも、違和感を大事にして下さい。

「違和感があったけど放置していたら、〇〇になってしまった」ということは、よくあります。

違和感を感じたら、ムダにせず、早目に危険を避けましょうね。








最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172