第159号:レナト式リハビリのフロー63:移動(歩行)介助で困っている11

 

 

 

<第159号(2022.5.7)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第159号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー63

  「移動(歩行)介助で困っている11」



■編集後記:「やりたいことがやれる=自己実現」は、あまりに大事ですね






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■レナト式リハビリのフロー63

  「移動(歩行)介助で困っている11」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「移動(歩行器)介助(で困っている)」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w214

※今回の内容は上記URLには(まだ)ありません。動画をつくる場合は、今後お知らせします。










最近は、歩行介助全般における留意点のお話に入っています。

前回までは「屋内」に関するお話で、今後「屋外」のお話へ進むところです。

ただ、道路へ出るまでには、その中間エリアというか、玄関や玄関外~門までのエリア(玄関アプローチ)などがあり、

けっこう転倒事故などにもつながりやすい場所なので、「屋外」に至る移行期のお話として、先にご紹介して行きます。








日本の家屋では多くの場合、段差のある玄関で靴の脱着をしますし、体(重心)の上下動なども伴う動きのため、けっこうバランスを崩しやすい場面になります。

ならば、(まだリハビリが進んでおらず)ご本人の体の支えがまだ不安定な段階では、玄関付近には比較的固定性の高いもので体を支えられると良いですね(手すりなど)。

逆に、固定性が低いものは頼りになりません。例えば、玄関内に自転車が置いてあって、それに手を置いて靴の脱着作業などをしようとすると、自転車は固定されているものではないので、グラグラして危ないというわけです。

リハビリが進んで、そこまで固定性の高いものに頼らなくて良くなった、となるような方向性が望ましいですね。








玄関付近は、他のリスクもあります。

外の世界との境界部なので、ドアを開けると介助者の意識が外へ向きやすく、後ろにいる高齢者などから意識がそれてしまいがちです

しっかりご本人の方を見ていないと、例えば、認知面が低下気味の高齢者などは、靴をちゃんと履けていないのに立ち上がろうとしていたりする場合があります。

それ以前にも、玄関に余計なものが散らばっているようだと当然危険なので、玄関は必要最小限な物しかない、シンプルな状態を保ちましょう。


【関連動画:在宅生活の環境整備 玄関は必要最低限の物で安全に】

https://www.youtube.com/watch?v=sV349z-qD6c&list=PL87Hh0oDQOdeUBEyBBSF_5nPIYjIR7rnG&index=10








次回は、(ご本人が靴をちゃんと履けた前提で)一緒にドアの外へ出る場面へ進みます。

ドアのすぐ外に段差があるお宅も少なくないので、ここで油断すると転落事故につながりかねません。

介助者は、玄関外の植木の状態や近所の状況などに意識が向きそうになるかも知れませんが、そこはグッとこらえて(笑)、

介助する相手の方へ意識を向け続けましょう。注意力を分散するのが苦手な人は、特にですね。








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■編集後記
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前回は、ご自宅の高齢者も外出できるといいですね、という内容のことを書きました。

外出に限らず、「やりたいことがやれる=自己実現できる」ことは、生きていく上であまりにも大事であることは、言うまでもありません。

「行きたい所に行ける」もそうですし、「かゆい所をかける」など、自己実現は多岐にわたります。







大事なのは、仮に自力では100%やれなくても、「何らかの手段を用いれば、実現できる」ということです。

例えば、外出なら車椅子や歩行器を使えばで出来るとか、かゆい所をかくなら介助者の協力や孫の手があれば出来る、という具合に。

他者の助けを借りずに済めば尚良いでしょうけど、ご本人がどうしても出来ないことは他者を頼ればいいのです。「困った時はお互い様」ですからね。

もちろん、リハビリを通して、自力で出来ることを増やす・維持することは、努力の方向性として素晴らしいと思います。

「レナト式リハビリ」が、そういう皆さんのお役に立てれば幸いです↓




【誰でもできるレナト式リハビリの動画集】

https://www.youtube.com/channel/UCvDONYFVumQpnbdzGIq25IA/playlists












最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172